見出し画像

創世記 第3章「禁断の果実」

蛇の誘惑

エデンの園にはたくさんの動物がいましたが
その中で一番狡猾だったのが蛇でした。
ある日、蛇はエヴァに近づき、そっと囁きました。

「ねえ、エヴァ。神様が食べるなと言ったあの善悪を知る木の実、実はすごく美味しいらしいよ!」

エヴァはびっくりして

「え、でも神様は食べちゃダメだって言ってたよ。食べたら死んじゃうって…」

と答えました。

すると蛇はニヤリと笑って

「そんなことないよ。食べたら目が開いて、神様みたいに善悪が分かるようになるんだよ」と言いました。

禁断の果実

エヴァはその言葉を聞いて、木の実をじっと見つめました。

「うーん、美味しそうだし、賢くなれるなら…」

と思い、ついに木の実を取って一口かじりました。

「おいしい!」と思い、そばにいたアダムにも「あげる」と言って渡しました。

アダムも「ありがとう」と言って一口食べました。

すると突然、二人の目がパッと開きました。

「あれ、私たち裸じゃん!」

と気づき、急いでイチジクの葉っぱをつなげて即席の服を作りました。

これで一安心…

と思いきや、神様がやって来ました。

神様の問い

神様はいつものように園を歩いていましたが、アダムとエヴァが隠れているのに気づきました。

「アダム、エヴァ、どこにいるの?」

と呼びかけました。
アダムはビクビクしながら

「ここにいます…」

と答えました。

神様は二人の様子を見て
「どうして隠れているの?もしかして禁断の木の実を食べたの?」と尋ねました。

アダムは「えっと、エヴァがくれたから…」と言い

エヴァは「蛇が誘惑したから…」と答えました。

罰と約束

神様は深いため息をつき

「なんてことを…」

と呟きました。
そして蛇に向かって

「お前は一生地を這うことになる。人間とは敵対関係だ!」

と言いました。
エヴァには

「これからは子供を産む時に苦しむことになるよ」

と言い、アダムには

「これからは汗を流して働かなければならない。地面は君にとって茨と雑草を生み出すだろう」

と言いました。

そして、神様は二人をエデンの園から追い出しました。

「ここにはもう戻れないよ」

と言いながら、園の入り口には燃える剣を持った天使を置いて見張らせました。



いいなと思ったら応援しよう!