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鳥と言ったらなーんだ?

アメリカの国鳥が正式に決定しました!

バイデン大統領は12月24日、アメリカの国鳥をハクトウワシ(the bald eagle)と定める法案に署名しました。

ただ、これが一般的なアメリカ人の「鳥」のイメージでいいのか、は別の問題ですね。

アメリカでは「bird」と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、実はコマドリ(robin)だ、と、ある大学の先生に聞いたことがあります。これを言語学では「prototype(原型)」と呼ぶのだそうですね。これは、その言葉が表す典型的なイメージを指します。

この概念こそが、「ネイティブの壁」です。

例えば、日本では「ポチ」は犬の名前として使われます。だから、ポチ!と呼ばれて、ワニが出てくると笑えるわけです。しかし、実際に「ポチ」という名前の犬を飼っている人はほとんどいません。この感覚を掴むには、長期的な文化との関わりが必要です。2〜3年日本にいたから、というくらいでは難しそうですね。そもそも実例がないから。

また、日本では「花」と言えば自動的に「桜」を指すことが多いです。シネクドキという上位概念で下位概念を表す比喩ですね。「花見」と言えば、ほぼ例外なく桜を見に行くことで、ひまわりを見ることには使えないです。

外国のことばを勉強していると、こういう状況に遭遇することはなくはないですね。このあたりが、良い感じに「壁」になって、「これは実際に生活しないと習得は難しいなあ」と思えてきます。

今回の国鳥の制定で、ちょっとそんなことを思い出したりしました。

ところで、日本の国鳥はなんでしょう?

スタエフでもお話ししました。

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