Difyアプリを収益化!Stripe決済とSupabase認証で作るAIサービス構築完全ガイド ~ユーザー毎チャット履歴保存機能付き~
本記事では、Difyで作成したAIアプリケーションを、認証機能と課金機能を備えたWebサービスとしてデプロイする方法を詳細に解説します。無料で構築できるやり方なので、勉強がてら手を動かしてみたい!という方にもおすすめです。
なぜ作ろうと思ったのか?(Difyの限界)
Difyでいろいろなアプリをつくっていると、これを公開していろいろな人に使ってもらいたい!販売したい!というモチベーションが湧いてくることがあると思います。
しかし、Dify単体でこれを実現することはできません(DSLファイルを販売するという方法はありますが、ユーザー側の環境構築を前提としない、サービスとしての提供はできませんでした)。また、Difyで作ったアプリのURLをそのまま公開してしまうと、ユーザーが無制限にチャットをしてしまうことで、予想以上のAPI費用を負担することになってしまう、というリスクもありました。
Difyで作ったアプリをサービス化して販売するためには、以下のような追加機能を実装する必要があります。
ユーザーアカウントごとのチャット回数管理&請求機能
ユーザーが消費するAPI費用はチャット数に比例して増えるため、ユーザーアカウントごとに、チャット回数の管理・請求を行えるような機能が必要ですユーザーアカウントごとのデータ管理機能
例えば、AさんがDifyに入力した内容をBさんが見れてしまう、ということが起きないよう、ユーザーアカウントごとにDifyとのチャット履歴を管理する必要があります
上記のような機能を有し、無料で・簡単にデプロイできる方法を模索した結果、Supabase、Stripe、Renderを組み合わせた構成でWebアプリをデプロイすることにしました。
完成したアプリケーションのデモ
「ユーザーの仮説に対し、ポジティブな裏付け資料・ネガティブな裏付け資料をWebから探して調査結果を報告する」AIエージェントのSaaSアプリ(5$の課金につき50回までAIとチャット可能)を作りました。5$の課金につき、50回までAI調査員に仕事を依頼できます。
完成したアプリの、ユーザー登録~課金・チャットまでの一連の流れ(※)を動画でご覧ください。
※ユーザー登録→ログイン→Stripe課金→(認証後)チャット開始→(50回まで)AIエージェントとチャット実施→チャット履歴をcsvエクスポート→ログアウト
本ガイドで構築するアプリのイメージをもっていただけたところで、アプリ構築ガイドの解説に入りたいと思います。
1. 本アプリの仕様概要
1-1. 技術スタック
ユーザー認証機能: Supabase Auth
AIチャット機能: Dify
決済機能: Stripe
ユーザー毎のチャット回数・課金ステータス・チャット履歴管理: Supabase PostgreSQL
バックエンド: FastAPI
フロントエンド: Streamlit
ホスティング: Render
1-2. システム構成図
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