FANZAの10円セールに参加するのは機会の損失なのか
佐々木篠です。
今回FANZAの10円セールに参加したので、「売上はどのくらいか」「その影響は」等について書いていきたいと思います。
10円セールとは
読んで字の如く、全作品が10円で販売される大人気キャンペーンです。
少なくとも今回は任意に参加できるものではなく、FANZA側から打診があったサークルだけが参加できるものとなります。
こちらのキャンペーンの詳細(開催期間や開催数等)は共有不可となっておりますので、各自打診があった際に確認してみてください。
10円セール参加のデメリット
・10円で購入されてしまう。
まず最大のデメリットは10円で購入されてしまうという点でしょう。
たとえば弊サークルが参加した作品「夜月姉妹の非常食1」の単価は800円、卸金額は495円(※適格請求書発行事業者の場合)です。
本来であれば1本売れるごとに495円の売上となるのですが、10円セールの場合は単価10円、卸金額は6円となります。
もし弊サークルの作品を「定価でも買おう!」と思ってFANZAにアクセスした人が10円で購入した場合、489円の損失が生まれたと考えることができます。
・買い控えが起きてしまう。
次に考えられるのは、「あのサークルっていっつも10円セールやってるし、どうせこれも10円セールやるんじゃない?」と買い控えが起こってしまうです。
やはり新作が1番売れるのは発売初日〜1週間。本来ならそこで買ってくれていた人が購入を見送り、ランキングに入れなかった場合はかなりの損失に繋がると考えられます。
デメリットまとめ
とにかくデメリットは安さ故の損失と、購入者の信頼を失う可能性があるという点ですね。ただしそれらはメリットにもなり得るので、後ほど説明させていただきますね!
10円参加のメリット
・とても売れる
めちゃくちゃ売れます。びっくりするくらい売れます。
具体的な例は後述させていただきますが、当たり前ですがその安さと「10円セール」というキャンペーン自体の知名度も相まってびっくりするくらい売れます。
・売上が伸びなくなった作品でも売れる
こちらも理由は後述させていただきますが、古かろうが安かろうがとにかく売れます。
・知名度がアップする
たくさん売れるので、それに比例して知名度もアップします。
もちろん安いから買うのであって、わざわざサークルのことを認知していない人も多いのですが、少なくとも続編や他作品も売れるので知名度アップは間違いありません。
・続編、他作品も売れる
先ほど軽く触れましたが、10円セールをきっかけに続編はもちろん他の作品も売れます。特に過去作品をまとめた総集編なんかがあるとより売れやすいですね。
・新作も売れる
先ほどデメリットのところで「買い控え」について書かせていただきましたが、今までサークルのことを知らなかった人がファンになり、新作販売通知によっていち早く購入してくれるようになる可能性があります。
現段階(2025/01/09)だとファン数は890ですが、10円セール前は3分の1〜4分の1のファン数でした。
メリットまとめ
とにかく売れる。他の作品も売れる。
知名度がアップするので、以降の新作も売れる可能性がアップします。
正直デメリットを打ち消すくらい売れるのがメリットでしょうか。
何故10円セールに参加すると売れるのか
・安いから
まずはこちらの画像をご覧ください。
本日(2025/01/09)に行われている10円キャンペーンの画面、その一部です。
画像を見ていただければ分かる通り、全部で53作品のタイトルがセールに参加している状態です(※第2弾の数です)。
こちらに注目。
手っ取り早く全作品を買えるように、きちんと全作品をカートに入れられる仕様となっております。
当然10円ですから、全作品を購入しても530円。しかもキャンペーンのクーポンを使うことによって424円!
53作品を1つずつチェックして吟味するくらいなら、一括で買ってしまおう!! と考えてる人が多いため、10円セールに参加するだけで売れてしまうわけです。
・知名度が高いから
FANZAの10円セールはキャンペーン自体の知名度が非常に高いです。
10円だから売れる、買ったついでに他作品を買う人も当然いるため、アフィリエイトで収入を得ている人は当然大々的に宣伝します。
俗に言うインフルエンサーという人たちも、10円セールの際は積極的にこのキャンペーンページをポストしていますよね。
売れるから宣伝する、宣伝するから売れる。
FANZAの10円セールはこの好循環が起きており、参加できるならした方がいいというレベルになっていると思います。
実際にどのくらい売れるのか
分かりやすく、10円セール第1弾(2024/12/07~2025/01/06)に売れた本数を公開させていただきます。
10円、卸金額6円でもこれだけ売れれば当然無視できない売上になります。
もちろん既刊も併せて売上が伸びており、セールの強さを実感することとなりました。
総集編のセール前後の売上も、有料となりますがこちらのnoteで公開させていただきますので気になる人はぜひチェックしてみてください!
FANZAの10円セールに参加するのは機会の損失なのか
夜月姉妹の非常食1は、10円セールを除くと売上本数「1,455本」です。もちろん半額セール含む数字です。
それが現段階(2025/01/11)で「16万6,571本」となっており、
10円セール開始〜終わりまでに購入いただいた「夜月姉妹の非常食~総集編~」の売上金額は「夜月姉妹の非常食1」の10円セール売上金額を超えております。
総集編は定価でしたので、その売上は大多数が10円セールの恩恵となります。
さて、この実際の数字を見て皆様はどう思われますでしょうか。これは機会損失だったでしょうか?
10円セールによって存在を知らなかったら、「未来永劫弊サークルの作品を買わなかった人」、「過去も未来もサークルの作品を買わないけど10円だけは払ってくれた人」による売上は全てなかったことになります。
もちろん、どこかのタイミングで弊サークルのことを認知してくださり、定価で購入してくれる人も当然いたことでしょう。しかしそれが1年以内とかであるならいい方で、10年後20年後だとどうでしょう?
実はお金の価値というのは一定じゃないわけです。もちろんそれは円高円安、物価高がどうこうという話もありますが、ここでいうお金の価値とは自分にとっての価値の話です。
分かりやすく例えるなら、「中高生の自分が手にする10万円」と「社会人の自分が手にする10万円」なら前者の方が価値が高いと思いませんか?
……というような理屈で、今回自分は10円セールに参加して良かったと思いましたが、それはあくまでも僕個人の話です。
ブランディングという理由でやらない方がいいという人もいますし、それは個々人の判断でしょう。
10円セールに参加しない方がいい人
・ブランドを確立したい人
たとえばDLsiteに「ヴィルネーメレト」という作品があります。
こちらは12,100円という高い金額でありながら現時点(2025/01/11)で27,308本売れています。
一時期話題かなり話題になっていたので記憶に新しい人もいるかも知れませんが、こういった作品は10円セールに参加するメリットはほぼ無いです。何ならセールを行うメリットすら無いですね。
販売会社側が負担するセールの際に、
「このサークルは普段セールを行わないから優先的に買おう」って人が出てくる→値段が高いのでランキングに載る→何もしていないのに定期的にランキングに載る
という好循環が生まれます。こういう売り方をするサークルさんは10円セールには絶対参加しない方がいいと思います。DLCだけ参加するとかはありかも。
・既刊や続編が無い人
10円セールは参加作品が売れるのはもちろんのこと、PV数の増加という恩恵もあります。その際に既刊や続編が無いとそれこそ機会の損失といえるでしょう。
最後に
つらつらと書きましたが、誰かの参考になれば嬉しいです。
有料部分は「夜月姉妹の非常食シリーズ」の12月頭〜セール前、セール中、セール後(2025/01/11)の売上本数と金額を公開したいと思います。おまけで過去作の総集編の売上も載せようかな。
こちらの情報はメインではないので、お布施くらいに思っていただければ!
各種セール前、セール中、セール後の売上と売上本数
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