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今日から始める『ロジカル・ベリーフレッシュ構築』!(全文:17,437文字 有料部分:14,258文字)

割引あり

はじめに

今回は大人気「今日から始めるロジカル」シリーズの3作目!

本記事で何度も出てくるワードである「ボードアドバンテージ」とは、極端に簡素的な説明をすると手札とフィールドのカードの総数を指す。

まず前提として捉えて頂きたい理論として
『🍓ミラーは、極度に洗練されたボードアドバンテージの取り合い』
であるということ。

本記事を全て読み終わるころにはそれがうんざりする程わかるだろう。

「こいつは小難しい事を考えてプレイしているんだな」くらいのスタンスで見るくらいが丁度いい。


・ベリーフレッシュデッキの基本方針

この項は、ベリーフレッシュのデッキの概要説明だ。
既にデッキを作っており、自身の方針が確立されているならば飛ばしてしまって問題ないだろう。
最終的に言いたい事とすると「シバ」が強く、「酢酸」によってミラーのメタゲームが回っているということ。

【ベリーフレッシュデッキの強み】

筆者たちはベリーフレッシュデッキを

「自由枠が多く、且つ自由枠を用い採用したカードを、豊富なドローソースで高い再現性で引くことが出来るデッキ」

「戦闘によるアドバンテージの最大化を狙うデッキ」

であると認識している。
さらに、戦闘によるアドバンテージを構造化すると、
「戦闘ダメージによるライフアドバンテージ」
「戦闘破壊によるボードアドバンテージ」

の2種のアドバンテージが挙げられる。

メタカードに対する耐性や、ミラーの優位性の面を加味し、
後者の「戦闘破壊によるボードアドバンテージ」を特に重視した構築を使用している。

【構築の2分化】

構築に関しては大きく分けて2つ
「もろこしアグロ型」

「傲慢コントロール型」

現在主流である「ベリーフレッシュ」の構築は、「強欲で謙虚な壺」「天使のもろこし」を使用し、高速で「ベリーフレッシュ・ガーデン」とアタッカーを揃え、2,600打点×3体でライフカットを行う軸である。
これを「もろこしアグロ型」とする。

筆者は、この「もろこし型」の強みと弱みを、「ベリーフレッシュ」発売当初より認識しており、圧倒的tier1 になると想定していた。
それを踏まえたうえで、「ベリーフレッシュ」は対策される側になると見込んでいた。

そのため、「ミラーに強く」「メタカードに強い」構築を考えるべきだと再認識し、「ガーデン」「ベリーフレッシュ・スイミング」の強みに依存しない「傲慢な壺」「多数の罠カード」を採用した「傲慢コントロール型」の構築に着手した。

【表側のガーデンに依存せずボードアドバンテージを取れる構築にするべき】の項でも触れるが、表側のガーデンを成立させる事に再現性を必要とせず、表側のガーデンに依存しないゲームメイクが出来る構築にするべきと考えたのも、本構築を使用するうえで大切な指針であった。

当記事は「もろこしアグロ型」に対し「傲慢コントロール型」がどういった優位性を持つのか徹底的に解説したものである。
全て読んだ後に、「ベリーフレッシュ」構築や、ミラーに対する認識が少しでも変わっていたら幸いに思う。

・構築に求められる事

【表側のガーデンに依存せずボードアドバンテージを取れる構築にするべき】

何が言いたいのかというと
「ミラーでは戦闘ダメージによるライフアドバンテージの獲得に、ゲーム進行を依存させない構築にする必要がある」
ということだ。
つまりミラーマッチにおいてリスクになりうる「ガーデン」の性質を考えると、本当に必要なシーン以外では「ガーデン」を表側で置く必要がないのである。

「必要なシーン」とはいつだろう

ミラーマッチにおいてボードアドバンテージの取り合いの果てに、
「相手のリソースが尽きるタイミング」若しくは
「プレジャーで縦にした攻撃力100のベリーモンスターに4100のハーベストで殴るとゲームが終わるタイミング」で「ガーデン」を開く。

逆に言ってしまえば、それ以外で表側で置く必要がないのである。

極端な言い方をすると、
既に形成された相手の盤面に対し、「ガーデン」が無いとモンスターを3体戦闘破壊できない場合においては、3枚のモンスターを伏せて盤面ロック進行の選択肢を取る事が最善になりうる。

もちろんこれは「お互いのライフの状況」や、「相手の3体のモンスターのうちに起動効果持ちがいない状況」であったり、状況をしっかり精査する能力が求められる。

仮にライフアドバンテージを取る事に重点を動くと
(「ハーベスト」で1600で超えられる相手に対してリソースを1枚用い3100で攻撃する等の行動をすると)
その事が後々に錆となり、長期的視点で負け択をとっているシーンは多くなる。

分かりやすい話、
こちらのアグロプランは1本目こそ強い事は間違いないが、
2本目以降にサイドデッキから採用される
「酢酸の溜まった落とし穴」
「トラディショナル・タックス」
等の受けが非常に悪くマッチでの勝利の再現性が低い
ものとなる。

そのため、ベリーフレッシュデッキのゲーム全体の目指すべき展開としては、長期的なボードアドバンテージの取り合いに持ち込むことであると考える。

ではガーデンは不要なのかといった疑問が生じるだろう。

結論としては
『3枚必要』
である。

ここまで話していて、不要と考えるかもしれないが、3枚必要である。
理由としては、以下2点である。

・『「キュア」のアドバンテージ最大化を目指す方針である事』
・『「シバ」が攻めの要である事』

まず『「キュア」のアドバンテージ最大化を目指す方針である事』
だが、非常にわかりやすい考えである。


「キュア」の回収効果を適用せずにリソース差で勝つことは難しい。
また、🍓ミラーの2本目以降では「スイミング」を減らすことから、回収できる有効なカードを減らすことは負けに直結する。

次に『「シバ」が攻めの要である事』についてだが
「傲慢コントロール型」では、「シバ」をメタ受けの面で高く評価していることから着想を得ている。
(※この点については有料部分でより詳細に説明している)

ガーデンを裏で置いてから「シバ」をプレイするシーンが多いこのデッキでは、「キュア」「スマート」で回収してから動く前提の構築にすることで「酢酸」の受けを弱くしてしまうリスクがある。
そのため、素引きのガーデンはメタ受けの面で重要である。

【+1のアドバンテージになるカードを採用するべき】

単純なではあるが、コスト捻出がシビアなテーマが故「ケミスペット・インコ」や「ファドロニール」の様な+1になるカードは減らせない。

そのうえで、このデッキが採用すべきドローソースは
「傲慢」であると考えた。

1ターン中の総アドバンテージの最大化を図るうえで、「天使のもろこし」で「インコ」を引くことが致命的な事故になると考え、ドローソースを打ち選択肢を増やした後に行動できる点も「傲慢」を評価するポイントである。

また、この方針からボードアドバンテージに寄与しない「シャイニー・シェイディー」「救惺望御」等のカードを採用する事は矛盾を孕むことになるため、採用を見送った。

【豊富な自由枠を用い、メタカードに対し最大限考慮したデッキであるべき】

後述の
・ミラーで気を付ける事
・その他メタカードの受け方

で詳細は触れるが、このデッキは大抵のメタカードをプレイでケアする。
また、ケアできない部分は罠が多い構築である利点を活かし、盤面強度をモンスターに依存させない事もメタカードに対する構築を考えるうえで重要だ。
特に「プライム・シバ」が担う役割はメタカードに対する役割として最も重要である。

例によって詳細は後述するが、シバによってケア出来るカードは
「イチゴ一会」
「酢酸の溜まった落とし穴」
「シャイニーシェイディー」
「閃光のバリア-シャイニング・フォース」
「聖なるバリア-ミラーフォース」
以上が挙げられる。

ここまで読んでくださった方には感謝の意を述べると共に、
よりベリーフレッシュミラーを勝っていきたい方については以下有料部分を読んでいただけると幸いだ。

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