いつもマスタリングに使ってるプラグイン16選

どうも、しのです。
1年半前くらいに「いつもミックスに使ってるプラグイン16選」という記事を書いてみたら、これが案外好評でして、僕のnoteではアクセス数がいちばん多い記事になっています。
そこで、今回は僕がいつもマスタリングに使っているプラグインをご紹介してみようかと思い立ちました。

が。

僕はマスタリングについては専門外なので、あくまで作編曲家として、またミキシングの延長線上として見ていただければと思います。
もしかしたらあまり参考にならんかもしれん。

ちなみに余談ですが、ミキシングに使っているプラグインについては、以前の記事を書いてから少しだけ入れ替えがあったりしたものの、あまり代わり映えしないので、もうちょっと年月が経ったら最新版を書きたいと思います。

EQ

1:Brainworx / Millennia NSEQ-2

僕のマスタリング作業においてはこれが欠かせない。
とにかく音が綺麗で、特にトップエンドを持ち上げたときのエアー感は最高です。
ふわっと美しく持ち上がるので、ざっくりとブーストしたい時に使います。
あと、Mid/Sideで使っても変に破綻しないのもいいところ。

2:A.O.M. / tranQuilizr G2

非常にナチュラルで繊細なデジタルEQです。
破綻が少なくとてもナチュラルなかかり方で、デジタルEQにありがちなブースト時の音痩せがないのが魅力です。
主に細かいところをカット方向に調整するのに使っています。
音質面では現状最強のデジタルEQプラグインだと思います。

コンプレッサー

3:Pulsar / Mu

そのクオリティーの高さで世間を騒がせた、Manley Vari-Muをシミュレートした真空管コンププラグイン。
ヘッドルームの高さは実機に敵わない部分があるものの、ゲインリダクションの滑らかさや重心の低さは実機のような安定感があります。
オーバーサンプリング8倍まで対応(かなり重いけど)。

4:Brainworx / Shadow Hills Mastering Compressor Class A

これもまた素晴らしいコンププラグインです。
2台分のコンプを搭載した作りになっており、これがまたかかり方がとても美しい。
前述のPulsar Muと使い分けるのと、時々ドラムバスにも挿したりします。
出力トランスの違いは正直よく分からん。

5:Tokyo Dawn Labs / TDR Kotelnikov

Peak / RMSで挙動する、非常に色付けの少ないデジタルコンプ。
音量差を整えたり、ローエンドを締めたりするのに使います。
非常に細かく設定ができるので、ミキシングも含めデジタルコンプは大体これで事足ります。
そろそろGEも導入しようかな。

6:HOFA-Plugins / IQ-DeEsser

コンプじゃなくてディエッサーですが、ダイナミクス系ということでここに入れときます。
HFリミッターとして使っています。
かかり方は癖がなく、高音のスパイクをナチュラルにとってくれます。
もちろんボーカル用のディエッサーとしても非常に優秀です。

歪み系

7:Wavesfactory / Spectre

非常に使いやすく視認性の良い5バンドエキサイター。
各バンドそれぞれ歪みパターンを選択できます。
EQ感覚で使えるのでとても便利です。
あと、それぞれの歪みアルゴリズムがとても勉強になります。
マスタリングだけでなく、ミックスでも頻繁に使うプラグインです。

8:Sonnox / Oxford Inflator

音の存在感をコントロールできるよく分からんプラグイン。
国内ではマキシマイザー的な紹介がされることが多い(僕も最初はそれ目的で買った)プラグインですね。
これをかけてやると音の輪郭が一回り大きくなったようなサウンドになります。
何がどうなってるプラグインなのかは誰かが詳しく書いてくれてるだろうから、そっちを参考にしてくれ。

9:Venn Audio / V-Clip

高機能なクリッパーです。
かかり方は比較的クリーンです。
最大256倍オーバーサンプリング対応、3つのフィルタータイプが選択できます。
ピークを空けたリミッターの後段に挿して使っています。

リミッター

10:A.O.M. / Invisible Limiter G2

これも僕のマスタリング作業において欠かせないリミッター。
あえてピークをここで抑えずにほんの少し空けておいて、後段のクリッパーに繋げる感じで使ってます。
音が暑苦しくならないので、前段までの音のキャラクターを崩さずにリミッティングできるのが良いですね。

11:Flux:: / Elixir

最終段に挿すISPリミッター、選択肢その1。
採用率は6割ほどで、本当に気に入ってるプラグインです。
あと、僕はあまり使いませんが、内部で最大5段まで多段リミッティングができるStage機能も便利です。

12:iZotope / Ozone 9 Elements(Maximizer)

最終段に挿すISPリミッター、選択肢その2。
採用率は3割ほどですが、いちばん潰し感が少ないように感じます。
あと、ラウドネスターゲットに自動で合わせてくれる機能が便利(参考程度にしか使わないけど)。

13:Tokyo Dawn Labs / TDR Limiter 6 GE

オールインワンなマスタリング用複合ダイナミクスプラグイン。
このクリッパー部がまたオープンなサウンドで良い感じです。
オールインワンプラグインだからと言って侮るなかれ、これ1つと適当なEQだけでもかなり詰められます。
この記事の本筋からは外れるセレクトですが、主に作編曲やミックスの確認用音源を書き出すときに使います。

ディザー

14:Airwindows / StudioTan

珍しいフリープラグインのディザー。
音の違いはよく分からんけど保険的にかけるやつ。
最近はこれがメイン。

15:Toneboosters / TB Dither

当時バンドルでめっちゃ安く買った。
音の違いは(ry

その他

16:Ikjb / ReFine

未だにデベロッパー名が読めない。
ほんの微調整に使う、隠れた優れもの。
失われたトランジェントを戻すのにPunchがとても便利です。

篠原流のマスタリング

本業ではないのであんま参考にならないかもしれないけど、2021年9月現在の備忘録的な意味で書いておきます。
何も分からずにやってるのがバレるやり方で恥ずかしいので、一応ここからは有料にします。

※あくまで個人的なやり方の紹介なので、好みが分かれると思います。
※多分本業の人から見たら何だそれって思われるやつです。
※CDマスタリングにおけるやり方ですが、ある程度他のことにも応用できると思います。僕が思うだけだぞ。

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