「好き」をエネルギーに変える。自分の世界をちょっとだけ広げるTwitter講座 #旅ときコロニーSNS勉強会
こんにちは。オンラインコミュニティ「旅、ときどき仕事」でコミュニティマネージャーを務めている鈴木しのです。
「旅、ときどき仕事」は、旅と仕事を両立する人を世の中に増やすことを目標に立ち上がったコミュニティです。2017年3月から始動しました。現在60名ほどのコミュニティメンバーを迎えて“旅”と“仕事”についてオンラインを中心に日々模索しています。
普段はチャットツール「slack」を使ってコミュニケーションを取り合っているコミュニティメンバーですが、月に一度ほどはオン・オフ問わずの勉強会を開催しています。
そんななか、今回は「SNSが旅と仕事をつなぐためのきっかけになってくれたから」と運営メンバーの古性のちさんが主催となって、SNS(とくにTwitter)活用術の講座をオンラインで開催することに。
旅と仕事との両立のために、必ずしもSNSの力が必要なわけではありません。けれど、SNSが運んできてくれる世界もきっとあるはず。ということで、のちさんが見てきたSNSの世界と活用法のヒントを勉強会を通してこっそり教えてもらいました。
(なお、本イベントはのちさんが共同運営しているコミュニティ「.colony」との合同で開催しました)
「好き」や「ときめき」がエネルギーに変わるSNSの存在
そもそも、Twitterの運用術に焦点を当てたイベントの開催は今回が初というのちさん。オンラインイベントを企画した理由を以下のように語ります。
ーー自分の「好き」や「ときめき」が エネルギーに変わって、 人生を切り開いてくれたのが SNS(Twitter)の存在だったから。
Twitter歴は約2年。今となっては8,800人ほどのフォロワーを抱える「旅の人」として知られるようになりました。
そんなのちさんも、Twitterを使い始めたばかりの頃は「おなかすいた」「ねむい」など、暇つぶしにひとりごとをつぶやいたり友人とのコミュニケーションツールとして使用していたといいます。
現在、のちさんがTwitterで発信しているテーマは大きく分けて3つ。「旅」「ときめく雑貨やカフェ」「働き方」です。テーマを定めた発信を続けることで、しあわせだったこともたくさんありました。
のちさんの住んでいる、旅と仕事を両立しているメンバーの暮らす旅人シェアハウス「えいとびたー」の住人とは、みんなSNSを介して出会いました。SNSで旅と仕事について発信していた親和性の高いメンバーが集まったからこそ実現した、価値観の同じ家族のような存在です。
ずっと行きたかった世界一周でも、SNSを通じて出会えた方のおかげで「旅」を仕事にすることができました。帰国後には、スポンサーが付いて日本全国6都市での写真展を開催しました。
SNSでの発信を続けたからこそ出会えた人や生まれた仕事。楽しくSNSを続けたことで、夢を叶える手段にもなったし、信頼してくれるフォロワーも増えたのだそう。
「自分の叶えたい夢を叶えるすべての方法がSNSにつながるわけではありません。ただ、少なくともわたしはSNSによってこれまでたくさんの恩恵を受けてきました。だから、みんなにもこうした機会で少しでもおすそわけできたらと思っています」
SNSは自分のお店。「運用する」ことは自分のお店をつくる作業
SNSは日常のつぶやきツールでもなければビジネスツールでもないというのちさん。
「SNS=自分のお店」
SNS運用とは、自分だけのSHOPをつくる作業
ツールなのではなく、自分のことを表現するためのお店なのです。そして、お店をオープンするためには必ず必要な要素があります。それは……
① 覚えてもらいやすい名前
② ロゴ
③ お店のコンセプト
④ 外観のデザイン
⑤ 扱う商品(看板メニュー)
⑥ オリジナル商品
「しっかりとお店を整えてあげないと、常連さん(フォロワーさん)はなかなか定着しないですからね。果物屋さんが野菜を扱わないように、まずはお店で扱う商品やお店のコンセプトをしっかりと決めてあげることが重要です」
これらをTwitterに置き換えると、以下のように。
① 覚えてもらいやすい名前=プロフィール上に表示される名前とID
② ロゴ=アイコン
③ お店のコンセプト=プロフィール
④ 外観のデザイン=ヘッダー画像
⑤ 扱う商品(看板メニュー)=ツイート
⑥ オリジナル商品=ツイート
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
【STEP1】覚えてもらいやすい名前と、見つけやすいIDを付ける
Twitterの顔ともなるプロフィールの名前とID。覚えてもらいやすいことと、誰ともかぶりのない名前であることが大切です。また、IDも名前との親和性があること、シンプルであることなどが覚えられやすいポイントとして挙げられます。
「画像のタグ付けやメンションを飛ばすときの名前やIDが複雑だと、見つかりにくくなってしまいます。なるべく、見つけやすくわかりやすい名前とIDを心がけると良いと思います」
【STEP2】アイコン選定のキーワードは「オリジナル」と「統一性」
アイコンで気をつけるべきポイントは「インパクトを与えているかどうか」と「SNSごとに統一されていること」のふたつです。
飽きてしまったからと頻繁にアイコンを変更してしまうと、人の印象には残りづらくなってしまいます。また、記憶に残りやすいオリジナリティのあるアイコンへの意識を持つことも大切なポイントです。
ちなみに、印象に残りにくいアイコン例はこちら。
・ありがちな構図
・写真そのものが暗い
・有名な誰かと似ている
・被写体までの距離が遠すぎる
「今となってはすぐにコロコロとアイコンを変えてしまうわたしですが、フォロワーが2,000人超えるまではひとつのアイコンで固定して発信を続けていました」
【STEP3】プロフィールでは「なにについて発信しているのか」を明確・シンプルに
繁盛しているお店は、コンセプトがはっきりしているケースが多いです。ということで、お店のコンセプトに該当する「プロフィール」を考えることが次のステップ。
キーワードは、とにかく「わかりやすい」ことです。ポイントはこちら。
・「〇〇について発信します」と言い切る
・好きなものが明確かつシンプル
・何をしている人なのか分かる
「プロフィールに横文字が多かったり、好きなものや単語が羅列されていると、どんな人なのか見えにくくなってしまいます。そのためには、シンプルなプロフィールを心がけておきたいところ」
【STEP4】知らない誰かに伝えるためには「よくばらない」
自分のことをめいっぱい表せるプロフィール。ついついたくさんの情報を書き込みたくなってしまいますが、そこで深呼吸。ひとまず、以下の3点について考えてみましょう。
・何をしていて
・何を発信していて
・何が好き(3つに絞る)
初めてお店に遊びに来た(プロフィールを見た)お客さんにもコンセプトがしっかりと伝わるように、よくばらずに伝えることがなによりも大切です。
【STEP5】お店で扱う主力商品を3つまで選定する
せっかくコンセプトを定めても、発信内容がズレてしまっていては元も子もありません。そこで、次はお店で扱う主力商品(発信内容)を選定します。
「軸を定めずになんでもかんでも発信してしまうと、だんだんと自分が“ヴィレバン(ヴィレッジバンガード)化”してしまうんです」
だからこそ、まずは主力商品を定めることから。「3つ」の主力商品を定めたら、Twitterではその情報以外の内容を思い切って発信しないこと。これが、軸を持ち続けるための大切なポイントです。
「関係ないけれどどうしてもつぶやきたいと思ったことは、友人にLINEをするまでに留めておきます。主力商品を定めることで、自分の軸を持つことはもちろん、発信内容に共感してくれる濃いファンを見つけることにもつながります」
【STEP6】自分だけのオリジナル商品をつくる
最後のポイントは、ほかのお店との差別化をはかるために意識したい「オリジナル商品づくり」です。Twitterであれば、「#(ハッシュタグ)」を活用することで、自分だけのオリジナル商品を生み出すことができます。
たとえば、のちさんのオリジナル商品は「#のちたびカワイイ」。世界のときめきカフェ・雑貨・場所などを紹介した、オリジナルのタグです。
カタログのように後から追うこともできますし、オリジナル商品を通して新しいお客さんがお店に足を運んでくれるようにもなるのだとか。
義務感を持たずに、まずは楽しむことから始めてみよう
フォロワーを増やしたい。SNSで夢を叶えたい。何者かになりたい。
SNSを始める動機はさまざまです。これといった決まりもありません。けれど、SNSで発信をするうえで一番大切なのは「楽しむ」こと。
「軌道修正がしたくなったら、その都度変えても良いと思います。わたしも半月に一度くらいの頻度でプロフィールを見直しているので。どうしたら良くなるのかなって考えなら、日々更新してみることがおすすめです」
また、今回はふたつのコミュニティが合同で行うオンライン勉強会だからこその出会いもあったはず。「みんなで一緒にSNSをがんばってみたらどうだろう」とのちさんからの提案もありました。
「お店をひとりで営業するのって大変じゃないですか。せっかくこうして好きなこと同士でつながったコミュニティなのだから、一緒にコンテンツをつくったり、同じハッシュタグを使ったりして、みんなと楽しく運用できたら素敵ですよね」
楽しくSNSを運用することで……
「やりたい」を叶える近道になる
「好き」がきっともっと近くなる
“伝えたい”が届けたい人に届くようになる
この機会に、コミュニティのみんなでSNSを盛りあげてみたくなっちゃいました。主催ののちさん、参加いただいた各コミュニティのみなさま、本当にありがとうございました!
▼参考記事
【古性のち流】自分の世界をちょっぴり広げるためのSNS活用術(Twitter編)
▼特別ゲスト
Graphic Recording by kotomi