10分泣くというライフハック
よく「強いね」とか「怒らないね」とか「優しいね」とか、そういった類のことを言われる。
全然そんなつもりはないのだけど、どうやら第三者から見たわたしの性格は“穏やか”なのだそうだ。
たしかに、わたしは怒ったり拗ねたりへこんだり、が人よりも少ないかもしれない。
ただ、自分でも驚くほど、わたしはよく泣く。
わたしとのコミュニケーション頻度が多い人にとってはもはや日常になっているのではないかと思うくらいにはよく泣く。
ちなみにどのくらいの頻度で泣いているのかというと、今日も泣いたし昨日も泣いたし、というくらいだ。
日毎で計測するとしたら、おそらく皆勤賞なのではないだろうか…。
さて、何をそんなに泣くようなことがあるのかというと、それはいつも同じシチュエーションに陥ったときだ。
一言で言うならば、それは「言葉にならない感情が生まれたとき」だと思う。
たとえば、仕事の中で、納得できないことがあったとする。感覚的には絶対にノーなのだが、それを裏付ける意見や主張が出てこない。そういうときに、ポロポロと泣けてくる。
他にも、 うれしいサプライズなんかがあった際に、その喜びを上手に言葉で表現できないときにもひとまずワンワン泣いている。
笑い上戸という属性が存在するのであれば、わたしは紛れもない泣き上戸だと思う。
ただ、実は面白いことに、一度の“泣き”は絶対に10分を超えない。というか、大抵は2分程度に収まる。10分も続いたらなかなかの惨事だ。
その上、泣き終わったあとのわたしは面白いくらいにケロッとしているし、状況把握や客観視が得意になっている。冷静になるのだ。
トラブルが起きたときも一度泣いてしまえば、状況整理や解決方法を考えられるようになっている。
この泣き上戸は、本当に小さな頃から変わらず続いている特性の一つだ。
社会人としてはあんまり良くはないのかもしれない(フルリモートだから助かっている)けれど、泣かないようにとか強くなりたいとか決意するよりも、泣いて落ち着くのであればよっぽど合理的ではと考えたりする。
ちなみに、今日も仕事でうまくいかないことがあってシクシク泣いていたが、2分後にはケロッとしていたし、おいしくごはんも食べられた。
「強いね」とか「怒らないね」とか「優しいね」と言ってもらえるのはうれしいけれど実はそうではなくて、ただ感情の発散場所を見つけて解消しているだけなのではと思う。
ちょっとわがままかもしれないけれど、10分泣くというライフハック、我慢しがちな頑張り屋さんにはおすすめしてみたいストレス発散の一つだ。