OFC備忘録と雑記 #2
こんにちは。shino0907です。
2本目のノートになります。今回は「配置を悩む場面での解析例」として2つのケーススタディを紹介します。
それに合わせて、実際の仕様や解析における前提条件についても少し触れていきたいと思います。
前回のノートはこちら:OFC備忘録と雑記 #1
1. 実際の仕様と解析における前提条件
実際に解析結果を紹介するにあたって、解析の仕様と前提条件をお伝えする必要があります。
仕様について
プレイヤーがそれまでに配置したカードと山から引いてきた3枚のカードを入力することで、その状況におけるカードの最適な配置方法と評価値を計算してくれます(配置については、以下の前提条件をもとに計算されます)。
また、計算量の都合から解析可能なのは3ターン目以降の配置となっています。
前提条件について
各ファンタジーにどの程度の価値を置くかを事前に決めておく必要があります。
2. 設定した前提条件
今回は次のように各ファンタジーの価値を事前に見積もりました。
$$
Q:K:A:Trips=0:10.7:29.9:63.5
$$
この値は実際のシミュレーションと計算をもとに設定しました。詳しい手法については今後のノートでお伝えしたいと思います。
また、今回は平場のロイヤリティは考慮していません。
3. ケーススタディ紹介
それでは、実際の例を見てみましょう。まずはこちら。
この状況、Qdをボトムに置くのはまず間違いないでしょう。問題は7sと2dをどうするかですが、結果は以下の通りとなりました。
Bottom Qd , Top 2d : 16.45
Bottom Qd , Middle 7s : 15.00
右の数字は解析結果の評価値を示しています。この例では、将来的なトリファンを見据えて2を上段に置くのが強いみたいですね。
もう1つ似た例を見てみましょう。
こちらもTdボトムは確定でしょう。では、残りの1枚はどうなるでしょうか?結果は以下の通りです。
Bottom Td , Top 2d : 11.65
Bottom Td , Middle 7s : 12.16
こちらではトリファンは狙わず、中段を盤石する方が強いようです。
このように、状況は似ていても引いたカードによって配置が変化する例が多数確認できました。
また、ジョーカーの配置についても面白い結果がいくつも確認できており、こちらの内容についても今後まとめていきたいと思っています。
それでは、今回のノートは以上となります。ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。
是非また次の記事でお会いしましょう。
shino0907(@shinonomen0907)