光文社の”光”、お届けします! | 新米人事がおくる、光文社採用日誌Vol.6
こんにちは。光文社・人事総務部の🍊です。
前回の更新からかなり時間があいてしまいましたが、皆さまいかがお過ごしだったでしょうか。
今回は、11月におこなった2つの採用イベントの模様をお伝えいたします!
はじめに、11月19日(火)にGakken、光文社、世界文化ホールディングス、主婦と生活社の4社合同で開催いたしました「出版"知る"フェス」についてです。
「知るフェス」は、5回のトークセッションと、各社の質問ブース、各社の内定者に質問ができるブースを設置し、4社の魅力を1日で知っていただけるようなイベントとなりました。
トークセッションでは、第3回ミートアップに登壇した事業開発部の社員に加え、女性自身編集部のデスク、メディアビジネス部の2年め社員、「STORY」の編集長が各回に登壇しました。それぞれ現在の仕事内容出版や出版社の魅力、就活の話などをお届けしました。
出版社には、それぞれの会社ごとにカラーがあり、また職種によってさまざまな仕事をしています。ただ、だれもがわくわくしながら、だれかに「好き」や「ときめき」を届けるべく仕事に向き合っているという共通点があります。「出版」という仕事の魅力を、参加していただいた皆さんに存分に味わっていただけておりましたら幸いです。
ちなみに、すでに来年の開催に向けても動きだしているようで……。
足を運んでいただける方には出版社、そして光文社の魅力を伝えるべく、取り組んでまいります!
ぜひ楽しみにお待ちください。
以上、11月19日(火)に開催いたしました、「出版"知る"フェス」についてお届けしました!
続いて、11月28日(木)に開催いたしました第4回ミートアップ「編集者が教える、出版人講座・女性誌(STORY)編」の内容を抜粋してお届けします!
第4回ミートアップは、対面で約20名、オンラインにて約40名と多くの方にご参加いただき、STORY編集部で本誌をおもに担当しているYさんと、Webを担当しているTさんの2名が登壇しました。
ミートアップの内容は下記となります。
今回も2時間にわたり、盛りだくさんの内容となったミートアップから、「フリートーク」の内容の一部をお届けいたします。
①読者調査の対象は、どのように探していますか?
Y:STORY編集部では、編集一人につき5人くらいライターさんについていただいて、毎月ライターさんのママ友や、インスタでつながったおしゃれな人を紹介してもらうことが多いです。1年めのときには、自分でキャッチしたことも。六本木ヒルズや恵比寿へ行き、雑誌と名刺をもって歩き回って声をかけ、そのままランチしながらお話を聞くということもありました。
T:私の直近の例だと、STORYの会員さんに向けて、「読者調査に参加してみませんか?」という公募をおこない、そこから一人お会いしました。その方はとてもジュエリーに詳しく、読者調査が終わった後にぜひもっと話を聞きたいと思い、もう一度お会いしたいとご連絡しています。必ずしも知り合いをつなげていただくというわけではなく、自分で気になった方に直接アポを取ることもあります。
②読者調査での話の聞き方に工夫はありますか?
Y:ライターさんなどが連れてきてくださる方は、基本的にはお話し好きな方は多いので、話しやすくはあります。読者調査から企画を考えるとなると、お相手の抱えている悩みみたいなところがヒントになりやすいので、「着たくても着られない服はありますか?」といった質問をすることも。ファッションについての悩みでなくても、ファッションで解決できることもあると思うので、ジャンルを問わずお話を聞きます。読調が盛り上がると、そのままタイトルにしたいくらいのワードがどんどん飛び出てくることもあり、おもしろいです。
T:Web編集だと、全然おしゃれに興味がない人だったとしても、その興味のなさの程度が一般的な感覚だとヒントになったりすることもあります。読者調査もやはり人と人のコミュニケーションなので、私の場合は心を開いていただけるまで時間がかかるなど、難しく感じることも。会ってすぐに悩みを話してくださることは難しいと思うので、自分から積極的に話を振って、この人になら話しても大丈夫だなと思っていただけるような工夫をしています。
③自分と年代が違う読者に向けて企画を届ける際に、意識していることはありますか?
T:私の場合だと、ライターさんの声を信じるということが多いです。タイアップの案件があった際に、20代の私の視点と40代のライターさんの視点は異なっていて、ライターさんの言葉を信じてセールスコピーをつくってみたところ、Webの数字が伸びたということもありました。ただ、ライターさんの声を信じすぎて自分の意見がなくなってしまっては編集者としてはだめだと思うので、その声がほかのSTORY世代にも届きやすいのか?というところは常に意識しています。
Y:いまもありますが、1、2年めのときには年齢が違うということもあり、「たぶんまだわからないよね」と言われることもありました。ただ、頑張ってもわからないことはわからないので、教えてくださいと言って真摯に聞くことで、20代の意見を聞きたいといっていただいたり、どう思われているか知りたいと質問してくださるようになることもあります。話をしていればお互いに発見があるので、すごく勉強になります。
④女性誌の編集者にはどのような人が向いていると思いますか?
Y:どんどん興味を持つことができる人。好きなものは人それぞれいっぱいあると思うけれど、そういうものをどんどん深く掘っていけるといいと思う。仕事としては、まずは人に興味を持つことができる人。「もっとこの人と話したい」や「どういう人生を送ってきたんだろう?」という興味から、刺さる言葉を聞くことができたりします。
T:ファッションが好きというだけではなく、なんでこのファッションに行きついたのか、みたいな部分を探っていくことがおもしろくて好きなので、人に対して興味を持つことは大事だと思います。それに加えて、いろいろな角度からものを見られることも大切。「これがかわいい!」と思ったときに、「なにがかわいいのか?」というような視点です。Web編集者であれば、数字が好きだったり、もっとPVを獲得したい!という試行錯誤が好きな人は向いているなと思います。
⑤流行に沿っている記事と、流行をつくる記事のどちらを意識していますか?
T:Webだとどちらも意識することになります。まずは流行に乗ることで多くの人に見ていただき、PV数を上げるということもあります。流行をつくるという側面だと、誌面で使われている、Yさんが考えた「甘ニッシュ」という言葉があるので、それを広めるためにタイトルに入れる工夫をしたり。ただ、Webだと「甘ニッシュ」と言われてもパッとイメージが湧かない人も多くなるので、「甘い+マニッシュ」と少し説明を加えて使います。
Y:ファッショントレンドは「STORY」に限らず業界の流れとしてあります。いろいろなブランドの展示会や発表会に行き、色や形の流行を企画に落としこむということは毎月やっています。「STORY」的なトレンドとしては、「甘ニッシュ」のような造語をつくったり、このスタイリングがいまの40代のライフスタイルに合っているという理由で打ち出すということが増えてきています。
⑥編集者に求められるスキルのなかで、学生時代から身に着けることができるものはありますか?
T:動画編集が役に立ちますが、Instagramのリール動画をつくるなどでいいと思います。慣れているSNSのほうがアイデアが湧きやすい部分もあります。少し時間にゆとりがあるときや、旅行に行ったときに動画を撮ってリールをつくってみたり、YouTubeを少し編集してアップしてみるとか、少しだけ慣れ親しんでおくだけで、デジタルに関しては強くなれると思います。
⑦デジタルの需要が高まっているなかで、紙の雑誌で伝える情報ならではのよさは?
Y:最近はSNSやネットに情報があふれていて、なにが本当でなにが噓かわからないし、加工もみんなするという状況のなかで、自分で情報を抽出して選ばなければいけない。その点、雑誌は信頼性のある情報が載っているし、読んでくださる方に深く関わったり、刺さったりするものを載せられるというところはすごく魅力だなと思う。
T:私の世代もほぼデジタル系で、Instagramやdマガジンで情報を得るという人は多い。ただ、dマガジンの試し読みなどで、この情報はずっと手元に置いておきたいと思ったから雑誌を購入するという人がいたりする。情報としての価値もあるけれど、やはり紙の雑誌を見て感じるときめきのほうが、デジタルを見たときのときめきよりも強いと思います。デジタルをずっとやっていて思うのは、紙でのデザインの幅の広さ。デジタルだと縦読みか横スライドくらいしか選択肢がないけれど、紙だと斜めに配置するなどいろいろやり方があるので、ビジュアルは紙が強いと思います。
⑧今後のSTORYでどういう「野望」を持っていますか?
Y:日本中の40代女性がミニスカを穿いて街に出ている社会にしたい!これはあくまでもひとつの具体例ですが、もっと自由におしゃれを楽しんでもいいということを伝えたいです。足を出したっていいし、着られない服が増えてしまったとしても、逆に新しい服が着られるようになったというように、ポジティブな女性が増えるきっかけをつくれたらと思っています。
T:いままでは雑誌の世界観をつくるのは開いたページの上にあるものだったけれど、今後はデジタルや動画、インスタやWebでも世界観をつくりだすことができるといいなと思っています。いまはバズるからや数字が取れるからという理由でネタを仕込みがちですが、STORY独自の世界観だよねと思っていただけるものを、インスタでも動画でもWebでもつくっていけるようになれたらと思います。
以上、第4回ミートアップ「編集者が教える、出版人講座・女性誌(STORY)編」の内容の一部をお届けしました。
1月以降の採用イベントについては、現在企画中です。開催が決定いたしましたら、採用公式X(@kobunsha_saiyo)とこちらのnoteにてお知らせいたします。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
現在、2026年度定期採用へ向けた採用サイトの制作も、2月の公開予定で佳境を迎えております。2025年採用向けのものとはまた違う内容で、皆さんに光文社の魅力をお伝えできるようなものを作成しておりますので、楽しみにお待ちいただければ幸いです。
忙しい年末を迎えていることかと思いますが、お体にお気をつけてお過ごしください。
それでは、よいお年を!