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血流整体的「軽擦法」

軽擦法とは、いわゆる摩擦療法で、一般的には施術の最初に挨拶程度に用いられる事が多く、あまり重要視されていません。

対して、血流整体において軽擦法には大変重要な役割があります。
血流整体では、手技と手技の隙間の手の移動には常に軽擦を使用します。
例えば、臀部の施術から大腿部の施術に移行する際も軽擦により掌をスライド移動させます。

血流整体では、施術中の掌の接地面の大きさや、接地方法に大きな意味を持たせています。
体から手が離れたり触れたりを繰り返すと、受け手はその手の行く先に気を奪われてリラックスを欠いてしまうと考えるからです。
なるべく大きな接地面で迷いなくスライド移動しながら次の手技に移動することがコツとなり、大きな接地面が常に触れられている事で受け手のリラックスを誘います。

また、滑らかな軽擦法はオキシトシンの分泌を誘発して、安心感をもたらす効果もあり、受け手の気持ちを落ち着かせ、施術全体の効果を引き上げます。
加えて摩擦に滑らかな抑揚を加える事で、さらなる効果が期待できるのです。

軽擦法にも血流を促す力があり、順序とテクニックを用いれば、それだけで十分に血流整体を行うことが可能です。
軽擦法は、血流整体では必須テクニックとして最初に習得するべき大変奥深い手技となっています。

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