日常的な飲酒も筋酸欠になる。
筋酸欠とは、毛細血管での微小循環が滞り、細胞に酸素や栄養が行き渡らない状態を言います。
通常、蓄積した疲労により起こる現象ですが、日常的な飲酒などでも筋酸欠に陥ります。
アルコールを摂取すると、胃と腸で吸収されたアルコールは体内で→アセトアルデヒド → 酢酸 → 二酸化炭素、水に分解されていきます。
また、一度で分解しきれなかったアルコールやアセトアルデヒドは体内をめぐり、再び肝臓で分解されるという過程を繰り返します。
このアセトアルデヒドは強い毒性があり、吐き気や頭痛を引き起こす原因となります。
アセトアルデヒドを分解する酵素を持たないなど、体内で無毒化することが出来ずに顔が赤くなることをフラッシング反応といいます。
そのアセトアルデヒドには血管を拡張する作用があります。
飲酒をすると体が浮腫むのはそのためです。
血管が拡張し、血管の外に水分が漏れ出て浮腫となります。
日常的に飲酒をしている場合、血管外に漏れ出た水分(間質液)が過剰になり、細胞と毛細血管との間で行われる微小循環が滞り、細胞は酸素・栄養不足となります。
こうなると、筋肉は硬くなり柔軟性を失います。
体は疲労しパフォーマンスが発揮しづらい筋酸欠となるのです。