VeryLongAnimals Originリリースのお知らせ
この度1ヶ月の開発期間を経て、VeryLongAnimals Originをリリースすることになりました。
VeryLongAnimals Originは、様々な理由で絶滅してしまった動物をブロックチェーン上に復活させる実験的なプロジェクトです。
ベリロンの開発ロジックごとブロックチェーンに刻むので、ビットコインネットワークが稼働し続ける限りベリロンは生存し、生成され続けます。
こちらが販売ページです。まだ一部の動物はリスティングしていません。
デジタルマター理論(DMT)からインスピレーションを受け、各動物はフルオンチェーンのUNATs(ユニーク非恣意性トークン)として生成されます。NATやDMTについてはこちらに詳細を書いてあるので、気になる方は読んでみてください。
また、細かいスペックやDMT要素などはホワイトペーパーに記載しましたので、是非チェックしてみてください!
概要
本プロジェクトはDMT理論からインスピレーションを受けています。
ビットコインブロックチェーンのブロックハッシュ内にカプレカー定数と呼ばれる特定のパターン(6174)が現れると、ブロックハッシュのその他の情報から絶滅動物に属性や個別パラメータが付与されブロックチェーン上に復活します。
このパターンをelementsと呼びます。本プロジェクトのelementsはこちらです。
<vlao.6174.0.element>
ビットコインの14896番目のブロックを例に挙げます。このブロックのハッシュは以下の通りです。6174が存在していますね。
0000000044bbf037700a69ce8e6415c2cc3afd61741064890c35751332b55f1d
下8桁の「32b55f1d」という数字からUNATの生成ロジックが決まります。
このUNATは下3桁からスピリット属性を持つジャイアントペンギンになっています。
こうして、100種類の絶滅してしまった動物達がネットワーク上の挙動に合わせてブロックチェーン上に自動生成されていきます。
今回のリリースにあたって
そもそもmemeとは
memeとはそもそも学術的アジェンダでして、リチャード・ドーキンスさんの著書「The Selfish Genes」に登場する言葉です。ギリシャ語で模倣を意味する「Mimeme」から由来しています。
詳細は割愛しますが、遺伝子的な進化・継承を表す「gene」という概念に対して、文化的な進化・継承を表すのが「meme」という言葉です。
簡単に言うと、遺伝的な形質とは関係なく他の人や世代に伝わりやすいという特徴を持っています。世代がバレますが、モナーとかの雰囲気です。懐かしいですね。
広義には言語もmemeという形になります。
ベリロンはアーティストのAkimさんから発祥したmemeプロジェクトです。「長い」というシンプルなナラティブから発生しており、私もそのmemeにgeneが影響されたうちの1人です。
ベリロンmemeの継承者のひとりとして、本プロジェクトもインスピレーションを与えられるようなものにしたいと思います。
Akimさんのnoteも読んでみてください!
Originsを作ったきっかけ
元々は共同創業者の佐々木が発案した「絶滅した動物をベリロンとしてmintして、絶滅危惧種を救う団体に寄付するのはどうか」というアイデアがありました。
そして今年2月にあるきっかけでデジタルマター理論(DMT)のことを知り、BlockrunnerというポッドキャストでNATやDMTについての特集がされ、Natcatという代表的なプロジェクトの紹介がありました。
フルオンチェーンでビットコインネットワークの挙動に合わせて生成される猫の画像に心踊らされ、絶滅した動物をmintするだけでなく、生成ロジックごとオンチェーンに刻み込むことである種の永続性を持たせるロマンが生まれてしまいました。
創業当初は絶滅した動物の顔を長くしてブロックチェーン上に刻む日が来るとは思ってもいませんでしたが、今思うと必然だったと思います。
販売について
一般的にOrdinals関連のプロジェクトだとフェアミントやOGの強力なサポート、そこから生まれるhypeが成功のキーになっています。今回はどちらかと言うとベリロンをよりdopeにする為の技術選定という側面があるので、Ordinals界隈のナラティブやカルチャーには沿っていないと思います。
一方本プロジェクトはクリエイティブ的・思想的に良いものが出せたと思っています。なので界隈の流れをあまり気にせずリリースいたしました。
当初の構想通り収益の一部(5%)は提携先の絶滅危惧種を保護する財団に割り当てられ、現在生存している動物の生命(gene)をLongしていくことにつながります。
フェアミント後は有力なイベントが後続プロジェクトのエアドロップしかないという形ではなく、今回の資金で他のコンテンツ作成もやっていきたいと考えています。
具体的にはチームの活動費や特定の絶滅危惧種のコレクションやゲームなどを作りたいと考えています。
コレクション詳細
種類・年代
VeryLongAnimals Originには100種類の動物が存在しています。
上の図の通り、下2桁からどの動物が出現するか決まります。各動物にはクロニクルIDが存在し、100種類のうち絶滅した年代が一番古いディッキンソニアが1番、一番若いニホンカワウソが100番です。
各動物の絶滅した地質年代を20個に分けていて、それぞれに背景色のカラーコードを割り当てています。年代が古いほどオレンジ色が濃くなります。ホワイトペーパーのEpochという項目を参照ください。
当然ですが、絶滅した年代を遡るほど「これ動物なのか??」みたいなフォルムになっていて面白いです。
地質年代は、環境が著しく変化した時点を区切りとする概念でして、地質学的には現在はメガラヤン期(紀元前2200〜現在)に属します。
近年発見された絶滅動物も多い為VeryLongAnimals Origin上では近年のカテゴライズとして分類学の始祖リンネ以降、ダーウィンの進化論以降などの分類でまとめています。
属性・パラメータ
次に下3桁目から属性が決定します。上のディッキンソニアは火属性、ニホンカワウソは水属性になります。
理論上100種類×16進数(ブロックハッシュ)=1600種類のイメージパターンが存在します。
ジャイアントペンギンを再掲します。
下4-8桁からこのペンギンはそれぞれ5つのパラメータが15、15、21、12、13という風に決まっています。
見た目に影響を与えるのは下3桁のみですが、その他の項目はゲーム開発におけるパラメータ付与や付加価値のあるコンテンツを作る際に利用できます。自分のベリロンが強くなるようなゲームを作って遊ぶことも可能です!
レアリティ・価格
絶滅した年代が古ければ古いほどレアリティが上がり、またローンチ時の価格も上がります。これは復活させることの難しさやコストを疑似的に表しています。
レアリティは大きく3つに分けられていて、16進数(0-9, a-f)の2桁の組み合わせの256パターンがクロニクルID順にそれぞれ割り当てられています。年代の古い方が割り当て数が少なく、例えばアノマロカリスは1パターンしか該当しない為1/256(約0.4%)の確率でしか登場しません。
初期リスティング個体数・価格
ビットコインの歴史上、6174をブロックハッシュに含むブロックは580個あったので、最初は580体の絶滅動物がUNATとして販売されています。その後581体からは誰でもinscribe可能です。方法はこちら。
価格は種類・年代部分で説明した20通りの地質年代ごとに定められています。一番古いID1番の価格を1BTCとし、IDが1増えるごとに0.75を指数関数的に減衰させています。詳しくはこちら。
購入方法
MagicEdenの以下のコレクションページからBTCで購入できます。
初めてBTCを持つ、もしくは日本のCEXウォレットから移行する方はMagicEdenかXverseウォレットがおすすめです。
おわりに
今回は企画やコンセプト、技術選定を弊社中心に行い、ベリロンの制作をVeryLongAnimals Babiesさん、Sakabaさんに技術協力をいただきました。
そしてコンセプトメイキングとクリエイティブ監修をAkimさんにやっていただきました。1ヶ月と短い開発期間でしたが、皆さんありがとうございました。
ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。是非応援してください!