フォト・ガスペジー2024招待展示
「カナダ発祥の地」と言われるケベック州のガスペ半島で毎年開催される「フォト・ガスペジー / ガスペジー国際写真祭」の今年のプログラムの一つである、日本人アーティスト5名による企画展「平凡を超えて - 日本からの視点」展に招待いただき参加しています。
また8月の終わりから数日間をかけて、展示アーティストとともに半島内の各展示会場を巡るツアーにも招待されているので、それにもなんとか予定を調整して参加できればと思っています。
第15回フォト・ガスペジー
第15回フォト・ガスペジーは、「日常を超越する」をテーマに、ガスペ半島の13の自治体、町および国立公園で今夏開催されます。展示は主に屋外で行われ、7月15日から9月30日まで、ケベック州および海外からの18人のアーティストの作品が紹介されます(例外もあります)。
この第15回開催のテーマは、ルンコントルの芸術監督クロード・グーレと、ギャラリー・エコー119のディレクター浅野絹子との出会いから生まれました。彼らは、2024年夏に5人の日本人アーティストを集めた展示を企画することを決定しました。彼らの議論、アーティストの提案、そして彼らの作品における日常の全能性から、この「日常を超越する」というテーマが形作られました。
巡回展「Rencontres on Tour」
写真創作に関する活発な公衆との交流の週末である「Rencontres on Tour」は、2024年8月30日から9月2日まで開催されます。この3日間の活動には、アーティストとの対話、展示ガイドツアー、ビデオプロジェクションなどが含まれます。完全なプログラムは8月初旬にフォトガスペジのウェブサイトのイベントセクションで発表されます。また、「Rencontres on Tour」後にはガスペ地域での創作レジデンスも2件計画されています。
第15回カナダ・ガスペジー国際写真祭
「平凡を超えて - 日本からの視点」展
Beyond The Commonplace – Views From Japan (Transcender le banal – Regards du Japon à Gaspé)
https://www.photogaspesie.ca/en/portfolio/beyond-the-commonplace-views-from-japan-in-gaspe/
開催期間:
2024年7月5日~9月30日
屋内展示会場:
ガスペシー博物館 Gaspesie Museum
https://museedelagaspesie.ca/en
屋外展示会場:
カナダ発祥の地 Birthplace of Canada
https://berceauducanada.com/en/
展示アーティスト:
白石ちえこ Chieko Shiraishi
ノグチシン Shin Noguchi
後藤 輝 Aki Goto
水谷吉法 Yoshinori Mizutani
原美樹子 Mikiko Hara
展示されるアーティストたちにとって、平凡はレンズを通して輝き、美しさ、感動の瞬間を捉えることで変貌する原材料です。日常の中心に隠れたこれらの特別な瞬間が、周囲の世界の認識を変え、想像力を呼び起こします。
例えば、水谷吉法のレンズの下で、電線に留まるごく普通の鳥たちが、都市のジャングルを賑わすエキゾチックな生き物へと変わります。
異なる視点を採用するのは、ガスペでのレジデンス中に撮影した写真を発表する白石ちえこです。彼女は、記憶の感情を翻訳しようとし、身近なものや個人的な記憶が未知を理解する鍵となるという考えを探求しています。
一方、ノグチシンは子供時代特有の無垢な視点を再発見し、各「視覚的事故」がファンタスティックな冒険を想像する口実となります。
最後に、後藤 輝は子供の世界からもインスピレーションを得て、自身で音を作曲したビデオを制作します。彼女の作品は、その時期特有の感情のジェットコースター、そしてその儚さゆえに一層貴重な瞬間を物語ります。
By Shin Noguchi
https://linktr.ee/shinnoguchiphotos