暗君か名君か、矛盾だらけのシャルル七世:歴史家の生贄にされてきた?
カクヨムにて『歴史家たちのポジショントーク:暗君か名君か、矛盾だらけのシャルル七世』を新規投稿しました。
あらすじ:各時代の歴史書に書かれている「フランス王シャルル七世」の評価が乱高下しすぎで面白かったので、歴史家たちのポジショントークの移り変わりをまとめました。
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noteでは紹介を兼ねて、本日の更新分から一部引用します。
ピエール・クレマンは、私もうっすら思っていたことをはっきり言葉にしてくれました。
その時代の正義に反するからと、歴史家の生贄にされてきた
当時の年代記を研究すれば、歴代フランス王の中で、生前にこれほど愛され、人気のあった王はいない
15世紀当時の人たちよりも、後世の人間(歴史家だけでなく一般大衆も含む)によって悪印象が作られていると。
もしシャルル七世が、大衆がイメージするような愚王・暗君だったとしたら。
ジャンヌ・ダルクはピエロも同然で、彼女が聞いた天使の声は見込み違いだったということになる。あのクソまじめで義理堅いリッシュモンが、イングランドとの臣従関係を破棄してまでシャルル七世にこだわったことや、どんな時でもシャルル七世を敬意を払い、「信頼されたい、愛されたい」と願っていたことなど…
シャルル七世がつまらない人間だったなら、ジャンヌ・ダルクもリッシュモンもそういう反応をしないと思うのですよ。この二人は損得勘定で動くタイプではないから。
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続きはカクヨムにて。
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自著の紹介
既刊:デュマ・フィスの未邦訳小説『トリスタン・ル・ルー』
2022年10月21日、シャルル七世即位600周年記念にリリースしました。
Kindle版(電子書籍)とペーパーバック版があります。
新刊:『十九世紀の異端科学者はかく語る』
ジョン・ラボック著『The Pleasures of Life』第一部を翻訳・書籍化しました。訳者・序文で「ダーウィンとラボックの師弟関係」を書き下ろし。