投資メモ24 「あの」国際海底ケーブルの行方
本文は投資家Shinn個人の見解が含まれております。
投資における責任は一切負いかねますこと、ご了承くださいませ。
2022.1.12
Shinnです。
2022年1発目のnoteです。
遅くなりましたが、今年も本note共々よろしくお願いします。
フィリピンの通信分野は目が離せない展開が続きそうです。これからもしっかりと追いかけて行きたいと思います。
さて、今回のテーマは「あの」国際海底ケーブルの行方。
昨年末、フィリピンの国際海底ケーブルに関する重要な記事を2つ確認しました。
その記事の紹介と、Ipsが昨秋リリースしたCLSとバックホール回線の建設・運営の展開、この関連性について書いてみたいと思います。
記事① Converge ICT、新たに北米を繋ぐ国際海底ケーブルに2億ドルの投資を計画(英文)
このnoteでも度々紹介していますが、Converge社は固定ブロードバンドサービスに特化したフィリピンの大手プロバイダーです。
Converge社は、北米ー東南アジアを結ぶケーブル「Bifrost」(2024完成予定)をダバオに接続させる計画を発表しているのですが・・・(概要はこちら)
今回新たに投資する国際海底ケーブルは「Bifrostで確保した容量の約3倍」にもなること、また「OTTプロバイダーとパートナーシップを構築すること」が紹介されています。
また、CEOのDennis氏曰く「名前は出せないが、米中摩擦により実現出来なかったケーブルである」とのコメントを確認しました。(こちらの記事)
ここで一旦、2つ目の記事に。
記事② 米国連邦通信委員会(FCC)、承認が下りなかった、米国と台湾およびフィリピン間の海底ケーブル「PLCN」について、GoogleとMetaへの承認を推奨するとコメント。
米中摩擦の影響で承認が下りなかった国際海底ケーブルのPLCNにようやく条件付きの承認が下りそう、という記事です。
PLCNの経緯はこちら(和文)
2つの記事が非常に近いタイミングで出されたことで、「おぉ、Converge社はPLCNケーブルを使ってサービスを拡大して行くの???」
と想像してしまいますが、色々調べて行くとムムっとなったり…どうでしょうか。。。
おい、Shinnってやつはフィリピン企業ばかりで、Ipsから逃げちまったんじゃないのか?📣
いやいや、そんな事ございません。
Ipsが本命ですよ。
株価冴えないけど ブツブツ
昨年といったら、このリリースがありますね。
2021.11.17 当社子会社の InfiniVAN, Inc.が、フィリピンにて、海底ケーブルの陸揚局などの 建設・運営・保守の許可を受けたことのお知らせ
中身についての説明は省きますが、陸揚局の申請から承認に至った時間軸がちょうど「米中摩擦の影響で香港に絡む東南アジアの米国からのダイレクトケーブルが凍結された時期」と被るように見えます。
そして、現在凍結されている、承認が下りなかった米国と東南アジアを結ぶダイレクトケーブルを調べたところ、PLCNを含め3本確認できました(Shinn調べ)。
PLCN以外の2本のうち、1本はルートを変更し名称を変え、既にケーブルオーナーがFCCへ承認を求め申請中であること、もう一本も香港からルートの再構築を行っている(フィリピンに繋がるかは不明)との情報を確認しました。
米中摩擦により凍結されていた米国の国際海底ケーブル構想が再び動き出しており、これからフィリピンと米国を結ぶ海底ケーブルの話題が幾つか出てくると、私は予想しております。
Infinivanの陸揚局とバックホール回線の建設、北米Welink社との5G提携、島間ケーブルの建設(2022末に完成予定)…これら全てを線として見ると、Ipsからもそんなニュースが出て来れば良いなと思っております。
ここからの推測はここでお出しすることが出来ないのですか、代わりに私が着目しているケーブルリストを貼付します。
ちなみに、上のリストに反映されていない、PLDTが共同オーナーである国際海底ケーブル「Apricot」については、完成が2024年とのことで、仮にこれから国際海底ケーブルを新設するとしたら2025年以降になりそうですかね。。。
やだな、待ちたくないな。
そんな個人の気持ちが大きく反映されたnote(定期)でございました。
今回はここまで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました😊
Shinn