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投資メモ 23 「国策ど真ん中」の話を再び
2021.11.26
Shinnです。
ちょいひさのnoteです。
いや、note自体はちょこちょこやっているのですけど、2本ほど公開出来ない内容が続いてしまいました。
元々は備忘録的な感じでスタートしたnote、妄想レベルの内容、日頃の情報交換より提供いただく貴重な情報は出さない事を心掛けております。
いや妄想レベルは結構出してますよね📣
いや、むしろそっち多めじゃね?📣
という指摘はしれっとスルーしてと…
今回は、NBP(国家ブロードバンド計画)に関する2つの現地記事を紹介。
そして、「Ipsの陸揚局および国内バックホールの設置・運営の許可が下りた件」と紐付けて、改めてIpsの事業展開が国策ど真ん中に食い込んでいるであろう事をお伝えしたいと思います。
いくわよー。
【現地記事①】
現マニラ市長のイスコ・モレノ氏、来年の大統領選挙に当選した場合、全国のファイバー化に向け国家ブロードバンド計画(NBP)に対して十分な資金提供をする考えを表明。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66464734/picture_pc_7dc461e5e0c4f351ebd2ba4808f6a760.png?width=1200)
【現地記事②】
上院議員のグレース・ポー氏、DICTに対し「国家ブロードバンド計画(NBP)のフェーズ1を2022年2月までに完了」し、指定地域において大幅な通信速度の改善をさせることを要求。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66464759/picture_pc_e18fb61027fd7e00cebe6dbd8b456c41.png?width=1200)
【用語説明】
・DICT…情報通信技術省、国の機関になります。
先日、Ipsに陸揚局運営の許可を発行したNTC(電気通信委員会)はDICTの付属機関になります。
・NBP…通信環境の改善を目的として策定された国家ブロードバンドプラン。本プランは3つのフェーズに分割されており、第1フェーズとして、全国にファイバーネットワークを構築し、全世帯に10MBpsを確保することがミッションとなっている。
✍️ 半年後に大統領選挙を迎えるフィリピン。誰が大統領になっても、デジタルシフトは最重要テーマになるでしょう。そして肝心の通信環境の整備、とりわけNBP絡みの話題はより大きな関心を集めております。
上の記事によると、モレノ氏は大統領になったら、NBPに450億ペソを注入して、着任2年以内での完成を目指すよ、と話しています。計画を一気にスピードアップさせ、デジタルシフトによる経済成長、また教育の向上を目指して行くよ、と主張しております。
もっとスピーディーに気合入れてやるべき、ということでしょうか。
そして下の記事、ポー氏がDICTに対し強く確認・要求をしている背景に、国から十分な予算が与えられておらず、NBPが当初計画に対し難航している実態があることが書かれております。
DICTが試算した、NBPを達成させるための目標予算は180億ペソ。それに対し、国が承認した今年のNBP予算は約19億ペソ。(2020年はたったの9億ペソ…)要求している予算をはるかに下回っています…ですと。
その背景となるであろう内容について、NBP資料の一部を抜粋してみました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66485062/picture_pc_8f0d55b8f83528729419a0a594b4635b.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66490435/picture_pc_88d55da0c010e25b2c69b3050e37c1c8.png?width=1200)
もうね…英語の資料見るの嫌になりましたよブツブツ
注)私Shinnはネイティブではありません。
ビジネスなっちゃってレベルです。
上の抜粋した資料によりますと、
「ブロードバンド事業者は、NBPの達成において重要な位置付けであり、官民パートナーシップへの参入を含めた彼等の投資が必要であること」と明記されています。
ドゥテルテ政権は大手通信事業者に「おまいらもっと銭を出せや」とプッシュしていたのでしょうか。
しかし、利益重視の民間企業には人口の少ない遠隔地を含めてまでインフラを拡張するメリットが少ないため、遠隔地の敷設への投資は嫌がります。(これに対するインセンティブも記載されていますが、旨味があるのかは不明です)
そのギャップを埋めるべく、ファイバー化が進まないエリアへの衛星通信による取り組みなどが検討されております。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66488074/picture_pc_7b4ae44a261b68a31ea5baa469eedcef.png?width=1200)
様々な課題を持ちつつも、「民間事業者、業界プレイヤー、そしてNBPを含めた官民パートナーシップ」により、速やかに通信環境を整えるのがミッション達成の大きな要素となりそうです。
そんな状況において、Ipsが「島間ケーブルの共同敷設」に加え「CLS(陸揚局)・バックホールの運営・展開」について、大手2社に食い込んだことは非常に大きな意味を持つと考えています。
巨大なOTTを始めとした海外の企業と手を組み、日本の高品質なインフラを橋渡しするIpsの戦略が国家プロジェクトであるNBPにガッツリと噛んでいることを個人的に(個人的にですよ)確信しています。
昨日、説明会レポート(文字起こし)をチェックしましたが、OTTとのパートナーシップによる事業展開は、もしかしたら、私たちが予想する規模を超えるものになるかもしれません。
更に、直接的な記載はされておりませんでしたが、ハイパースケーラーの参入も大きな商機となりそうです。Alibabaが今春マニラにデータセンター(DC)建設を発表、大手2社やそれに続く通信事業者も相次いでDC建設に着手と、大きなうねりが起きています。
こちらもダイナミックな話が届くことになればいいなと思います。
引き続き、期待を込めて応援したいと思います。
今回はここまで。
ご意見、ご質問などありましたら気軽にお声掛けください♪
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Shinn
次回noteは予防医療だな。