ミツバチと暮らす 9 ミツバチの敵 スズメバチ
ミツバチに興味が湧き上がっている。
数年前から、気になっていたミツバチ。
山林を目指す車中、なぜか蜂の話で盛り上がったのが再燃のきっかけ。
趣味の養蜂という世界があるらしい。
自家製ハチミツが作れる。なまら美味いとの声。
共に暮らすミツバチを守るには?
・敵を知る
こんな方はぜひ
・ミツバチに興味あり
・養蜂をやりたい
一方こんな方にはお勧めしません。
・虫苦手
■ミツバチの敵
・スズメバチ
スズメバチの種類いろいろ。
ニホンミツバチの外敵としてはキイロスズメバチとオオスズメバチが挙げられている。
https://hachi110119.com/sp/knowledge/wasp.html
キイロスズメバチ
形態:
体全体的にオレンジ色味の強い黄色。
飛んでいるときは縞模様のハチというよりは、ほぼ濃い黄色一色のハチに見える。
その特徴的な色彩から他のスズメバチとは一見して区別ができる。
小型のスズメバチで、女王蜂は2.5センチからせいぜい3センチ弱、働き蜂は2センチから2.5センチ程度。
http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/lab/ine/ueno/suzumebachi4.html
攻撃性:
体は小さいが、オオスズメバチに次いで攻撃的。
例:巣に近づいただけで攻撃してくる
秋の行楽シーズンには本種とオオスズメバチに対する注意が特に必要
キイロスズメバチは都市部や近郊の人家に近い環境に多い
巣は大型化し、働き蜂が千匹を超えることも珍しくない
人との距離が近づきすぎると思われる場所にある巣は、なるべく早い時期に駆除するのが良い。
習性:
営巣
自然にある環境
樹木の茂み
木の洞の中
岩の割れ目
人工的な場所
軒下
屋根裏
橋の下
看板の裏
秋に羽化した新女王蜂は交尾後、十分な栄養を蓄え越冬体制に入ふ。越冬場所は主に柔らかめの朽ち木の中。
越冬女王の活動開始時期は5種のスズメバチの中では最も早い。
3月の終わり頃に既に活動を開始した女王蜂の発見例も。
一方、営巣活動が終了するのは最も遅く、11月に入っても活動中の巣が見られる。
営巣開始当初は閉鎖的な空間に巣を作るが、働き蜂が増えてくると、より広い空間を求め巣の引っ越しを行うことが多い(引っ越し率は7割を超えるらしい)。
新女王の産出ができる巣は、少なくとも働き蜂が300匹は必要で、巣の規模が大きく、働き蜂の個体数が多い巣ほど、新女王(と雄バチ)の産出数が増加する。
食性:
キイロスズメバチは空中を飛翔している昆虫を頻繁に狩る。
・ハエ目の昆虫(成虫)を好む
・それ以外の昆虫も狩る
例:ミツバチ
巣の入り口周辺で飛翔しながら待機(ホバリング)し、帰巣してきたミツバチを空中で捕獲する。
スズメバチは目が良く、動く物に対しては特に敏感。
そのため、知らずに巣に近づき蜂から警告を受けた場合、うかつに蜂を手で追い払ったり、走って逃げるなど急な動きをしたりするのは、蜂を刺激するので止めるべき。
飛んでいる昆虫以外の獲物もよく狩る。
死んだ魚や蛙の肉をあさることもある。
甘いものも大好きで、果実、花蜜、樹液を好んで摂食する。
オオスズメバチ
形態:
世界最大のスズメバチ(そしておそらく世界最強のスズメバチ)であり、性格はとても攻撃的。
強力なアゴと毒針を持っている。
毒性は強く、毒液の量も多いため、何カ所も刺された場合に受ける打撃はとても大きなものとなる。
女王蜂は5センチに達することも。
働き蜂(ワーカー)で3~4センチくらいと、大きさにかなりの個体差がある。
雄ではしばしば胸部前半部に黄色の紋が発達する。
その大きさと荒っぽい性格から、ヨーロッパでも非常に有名。ヨーロッパには蜂がとても好きな人が結構いて、日本産のでかいオオスズメバチは人気があるとか。
http://www.hokusetsu-ikimono.com/iki-h/hachi-no-nakama/oosuzumebachi/index.htm
攻撃性:
非常に攻撃的で獰猛。
秋に集団で人を襲うことがあり、非常に危険。
目が良く、動く対象に対して敏感。
毒も日本産の蜂の中では最も強いとされる。
排他的な性格だが、同じ巣仲間同士は仲がいい。
習性:
営巣
自然物
土中
木の根元の洞
人工物
地面に面した壁の割れ目
放棄されたタンスの中
基本的に地面周りに営巣
樹上など目線より高い場所には巣を作らない。
土を掘った際に出たペレット状の土を巣の入り口周辺に捨てる。
巣を発見するよい手がかりになる。
https://www.yamakei-online.com/yama-ya/detail.php?id=1179
食性:
広葉樹の樹液
クヌギ
樹液を好み、夏から秋にかけて樹液の出ている広葉樹に集まる
同じ巣仲間で樹液の出ている場所を独占している。
秋が近づくと樹液が出る木が減るため、このような餌場を独占しようとする個体が増える。
また、熟した果物や花の蜜を炭水化物源として利用する
他の蜂類同様、甘いものも大好き
しばしば花にも飛来
狩りの方法:
単独で狩りもする。
同じ巣仲間と共同で集団攻撃をかける習性を発達させている。
集団攻撃の対象となるのはミツバチ、スズメバチ、アシナガバチといった他の社会性の蜂。
セイヨウミツバチの巣を集団攻撃で全滅させてしまうこともあるため、養蜂業への被害が問題になる。
その一方で、逃げ出したセイヨウミツバチが日本の野外環境下で定着できない大きな理由ともなっている。
外来種セイヨウミツバチが過度に増えすぎると、土着ハナバチ類への悪影響が懸念されるが、それを押さえるというプラスの面があると考えられている。
同様に、都市近郊でキイロスズメバチやコガタスズメバチが増加した理由の1つが、おそらくオオスズメバチの減少にあるとも考えられている。
本種に特異的な集団攻撃には、3つの段階がある。
例:ターゲットがミツバチの巣である場合の3過程
(1) 偵察蜂による餌場(ミツバチの巣)の確認と餌場マーキングフェロモンの塗布
(2) 抵抗勢力(ミツバチの働き蜂)の除去
(3) 餌場の占有(巣内の幼虫をすべて略奪)
次は、スズメバチの倒し方、
駆除剤とトラップについて書きます。
最後まで読んでいただき、感謝です(ペコリ)
ニホンミツバチ、養蜂に興味が湧けば
こちらもぜひ。
連載 ミツバチと暮らす
ミツバチ、養蜂について、連載で書いてます。
よければ読んで欲しいです。
ミツバチサポートのお願い
二ホンミツバチの昨今の減少は危惧されていたりもします。
活動域の減少や、薬剤の散布などが影響といわれたりもします。
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