花火で遊ぶ
夏を楽しむ。
夏を彩る。
キャンプやお泊まりで、
子供と一緒に花火遊び。
種類や仕組みに興味が湧いたので、花火についてのnoteです。
こんな方はぜひ。
・花火が好き
・花火の種類、仕組みに興味がある
・花火問屋に興味があるけど、利用したことがない
・夏を楽しみたい
花火の要素
色:
炎に金属を入れると炎の色が金属特有の色に変わる現象を利用している。
火花:
種類によって火花の形がいろいろ違う
・シューッと音の出る明るい光
・パチパチ細い光が静かに飛び散る など
日本の花火の種類
日本の花火は主に、
打ち上げ花火
仕掛け花火
玩具(おもちゃ)花火
この3つに分類される。
打ち上げ花火
仕掛け花火
玩具花火
手持ち花火
手持ち花火の代表といえば、「ススキ花火」「スパーク花火」「線香花火」の3タイプ。
ほかにも「変色花火」「手筒」がある。
ススキ花火
スパーク花火
手筒花火
線香花火
絵柄花火
地面に置いて着火する玩具花火
地面に置いて着火する「噴出し花火」、「ねずみ花火」、「へび花火」、「ロケット花火」なども、家庭用花火としてよく知られている。
噴出し花火
ねずみ花火
へび花火
ロケット花火
手持ち花火
・ススキ花火
定番の手持ち花火。
火薬の入った細長い筒状の紙の管を、竹棒に巻きつけた花火。
火をつけるとまるでススキの穂のように「シューッ」という大きな音を立てながら、前方へ明るい光を放ちながら噴き出す。
・スパーク花火
スパーク花火も手持ち花火の定番。
「スパークラー」「スパークル」とも呼ばれることがある。
火花の形はススキ花火とちがって、雪の結晶(けっしょう)のような形の細い火花が、四方八方へパチパチと飛び散るのが特徴。
持ち手が針金のタイプは煙(けむり)が少ないので、屋内でケーキやパフェにさして誕生日のお祝いなどの演出によく使われる。
ススキ花火とスパーク花火、火花以外のわかりやすい見分け方。
スパーク花火は火薬がむきだしで棒に直接塗られていて、ススキ花火は火薬が紙に包まれている。
・線香花火
古くから日本で楽しまれてきた花火。
ススキ花火やスパーク花火のような明るさはないけど、だいだい色に小さく静かに燃える線香花火には、はかない不思議なムードがある。
恋人同士とか家族で落ち着いて楽しむときにピッタリかも。
線香花火は東日本と西日本では、別のタイプの線香花火が存在している。
東日本ではカラフルな和紙で作られた「長手(ながて)」と呼ばれるものが、西日本では持ち手が「藁(わら)」で作られている「スボ手」と呼ばれるものが多い。
江戸時代に米作りが盛んだった関西地方には藁が豊富にあったので、「スボ手」が親しまれていた。
一方「スボ手」が関東に伝わってきたごろ、関東では米作りが少なくて「紙すき」が盛んだった。
だから和紙が藁の代用品として使われて「長手」が作られたらしい。
「長手」は和紙で火薬を包んで、長い「こより」のような姿をしている。
東日本の「長手」タイプは「斜め下」に傾けて持ち、西日本の「スボ手」タイプは「斜め上」に向けて持つと火の玉が長持ちしやすい。
線香花火についてはこちらでも書いてます。
良ければぜひ。
・絵柄花火
・手筒花火
手筒花火は手持ち花火のうち全体が「筒状」の花火を言う。
手筒花火は、手で持つタイプと、抱きかかえて持つ巨大なタイプの2種類に分かれる。
手で持つ「手筒花火」は着火すると筒先から迫力満点のハデな火花が吹き出すのが特徴。
ふつうは1mほどの火花が出る。
最大2.5mも火花が出るタイプもある。
手持ちの「手筒花火」は勢いよく吹き出す火花の特徴から、次に紹介する「噴出し花火」とも分類される場合がある。
もう一つの「手筒花火」は地方の神社のお祭りで使われる1メートルほどの大きな筒状の花火。
これは手に持つというより「抱きかかえて」使う花火で、一般人は自由に遊べない花火。
火をつけると大量の火花が勢いよく噴出して、10メートルくらい火花が上がることもある。
お祭りで使う手筒花火は、愛知県豊橋市の吉田神社が発祥と言われている。この花火は花火師ではなく、資格を持った地元の男性が作る。
地面に置いて着火する玩具花火
手持ち花火ではなく、地面に置いて着火するタイプの家庭用花火。
・ねずみ花火
「ねずみ花火」は、「花車」とも呼ばれている花火。
「ねずみ花火」は、着火するとくるくると回転が始まり、そこら中に火花を飛ばして回転しながら動くのが特徴。
まるでねずみが動き回るように速く動くので、「ねずみ花火」と呼ばれている。
「ねずみ花火」はどっちの方向に動き回るかはまるで予測不能。最後はパンッと軽く爆発して終わる。
・とんぼ花火
15mくらい浮遊するトンボ花火。
・吹き出し花火(噴出し花火)
吹き出し花火は「噴出し花火」とも書く。
噴出し花火は、火花がまさに噴水のように噴き出す花火で、地面に置くタイプが一般的。
※手に持つタイプの噴出し花火は、手持ちの「手筒花火」とも呼ばれるので、花火の特徴は、「手筒花火」のところをぜひ。
噴出し花火の元祖の商品に「ドラゴン」という名前のものがあって、昔はそれが有名だった。
昭和世代の人たちは「噴出し花火」そのものを「ドラゴン」と呼ぶことがある。
今の「噴出し花火」はいろいろなバリエーションのものが販売されていて、音が小さいもの、火花が派手なもの、長く燃え続けているもの、ふんわりとした癒し系のものなどがある。
・へび花火(へび玉)
「へび花火」はへび玉とも呼ばれる。
わずか直径1cm高さ1cm前後の小さな円筒形の黒い花火。
へび花火(へび玉)に火をつけるとへびのようにウネウネとしながら伸びていく。
そして火花を散らすこともないまま、やがて黒い燃えカスになる。
ほかの花火にくらべるとかなり地味~な展開の花火だけど、黒いへびのようにウネウネと伸びていくのが不思議で、おとなから子どもまで昔から根強いファンが多い花火。
・ロケット花火
手に持ってはいけない花火、ロケット花火。
「ロケット花火」は空に向かって飛ばして遊ぶ打ち上げ花火。
ロケット花火は音もなく上がり上空で破裂する「音ロケット」と、ひゅーんと音を鳴らしながら上がる「笛ロケット」の2タイプがある。
ロケットのように飛ばせるヒミツは、本体の下の方についている細長い竹ひごにある。
この竹ひご部分は、凧(たこ)あげのたこの足と同じ役割をしている。
着火したあとの前進する力が、この竹ひごで一定方向に制御されるので真っ直ぐ飛んでいくことができる。
「ロケット花火」は花火に書かれている安全な遊び方など注意事項にしたがい、点火したらすばやく5メートルほど離れる。
ロケット花火は手に持つと手をやけどするなど危険なので絶対に手に持って遊ばない。
また点火してから時間差で打ち上がることもあるので、不発だと思ってもすぐにのぞかず、しばらく様子を見て近づかないようにする。
うっかりのぞいて顔などをけがしたら大変。
手持ち花火の仕組み
手持ち花火の仕組みについて。
花火は火薬に点火して楽しむものだけど、それぞれ火花の形が違うように、仕組みも違う。
仕組みを知りながら遊ぶと、おもしろさも倍増。
ススキ花火の仕組み
ススキ花火は、火薬が紙に包まれていて竹ひごに巻きつけてある花火。
この紙に包まれた火薬部分の構造は、
まず点火する側の先端には火をつけるための「着火用火薬」がつめ込まれている。
そのあと火花の火薬がつめ込まれている。火花の色の数によって、詰め込む火薬の種類も変わる。
たとえば3色に変化するススキ花火の場合は、3種類の火薬が順番につめ込まれている。
そしてすべての火薬を詰め込んだら、最後に火薬がもれないように「底止め」という作業がされている。
ちなみに火花の色を変えるため、火薬には異なる金属の粉が含まれている。 ススキ花火の火薬には、粉の薬と、粉を水で練ったねり物がある。
ただ単純に火薬を詰め込んでいくのではなく、それぞれ決めた火薬の量をはかって入れて、少し振動(しんどう)を加えてスキマができないように詰めていく。
火薬にスキマがあるとそこだけ早く燃えるか爆発するように燃えてしまうため。
スパーク花火の仕組み
スパーク花火は練り火薬をそのまま直接針金や竹ひごに巻き付けた花火。
ススキ花火と違って、火薬は紙に詰め込んだりしないで、「むきだし」状態。
ススキ花火よりシンプルな構造になっている。
火薬部分を手でさわると、指に火薬がついてしまうので注意。
線香花火の仕組み
線香花火の「スボ手」タイプは、「藁」の柄(え)の先に、黒色火薬がむき出しについている。
「長手」タイプは和紙の「こより」の先に、黒色火薬が包み込まれている仕組み。
どちらも黒色火薬と藁、もしくは和紙のみを使う最も基本的な花火。
ほかの手持ち花火と違って色を出すための金属粉などは一切使用していないのが特徴。
線香花火は、液状の火玉がふくらんで火花が四段階に変わっていく。
その4段階の状態にはそれぞれ「蕾(つぼみ)」「牡丹(ぼたん)」「松葉(まつば)」「散り菊(ちりぎく)」という名前がついている。
まず火薬の先端部分に火をつけると、これから花を咲かせる前のつぼみのように火の玉が大きくなる。この状態を「蕾」と呼ぶ。
やがてパチッ、パチッと小さく音を立てて、1つずつ火花が散りだす。 この状態を「牡丹」と呼ぶ。
次にだんだん勢いを増してきて次々と火花が飛び出した一番華やかな状態を「松葉」と呼ぶ。
火花の勢いが収まり、火花が菊の花びらのようなすっとした形になり、光が消える。この状態は「散り菊」と呼ばれる。
噴出し花火の仕組み
噴出し花火の仕組みのポイントは、せまく作られている噴出し口。
噴出し口がせまいので、点火後に圧力がかかり、噴出し口から出るときに勢いよく噴出する。
安全に花火で遊ぶために必要なもの
基本の持ち物
水のはいったバケツ
水のはいったバケツはかならず用意する。
遊び終わった花火を確実に消したり、いざというときの消火にも使えたりするので、少し大きめのバケツにたっぷりの水を入れておく。ゴミ袋
花火の包装などのゴミや、使い終わって消火した花火を入れるゴミ袋を用意。
使った花火は一度水の入ったバケツに入れてしっかりと消火してから捨てる。
使った花火はゴミ袋に入れて、未使用の花火と混ざらないように仕分けておけば安全。ローソクまたは線香
花火に火をつけるのは、ローソクや線香を使うと安全。
最近の花火用ローソクは、煙が少ないものや、風よけできるようにバケツ型になっているものもある。
花火に着火するときは、先にローソクや線香に火をつけて、その炎を使って一本一本に火をつける。
一度に何本もまとめてつけるのはNG
100円ライターやマッチなどで花火の先に直接火をつけるのは、やけどしやすい。着火用ライター・マッチ
ローソクや線香に火をつけるために着火用ライター・マッチも必要。懐中電灯(かいちゅうでんとう)
外が真っ暗のなか花火やろうそくに火をつけると手元が見えなくて危険。懐中電灯で手元を照らす。
あると便利なもの。
虫よけスプレー・蚊取り線香
花火をしているときに気になるのが虫刺され。
虫よけグッズや蚊取り線香があると、虫刺されを気にせず花火を楽しめルーチン。
虫よけ効果のあるローソクがあれば、代用できる。ウエットティッシュ
花火は手が汚れることがあるので、ウエットティッシュがあると便利。アウトドア用折りたたみチェア
折りたたみのアウトドア用の小さなチェアがあると便利。
花火問屋
東京
井ノ口商店
三ノ輪駅からほど近くにある、縁日用品や駄菓子を扱う卸問屋。手持ち花火や吹き出しドラゴン花火、打ち上げ花火、オリジナル花火セットなどを多数取りそろえ、1本単位から自由に注文することができる。手頃なものから、ススキ花火、スパーク花火、変わり種などを詰め込んだ「オリジナル手持ち花火セット 大」(2,200円)まであり、予算や希望に応じてフレキシブルに対応してくれる。
オンラインで全国から購入が可能。店舗に訪れる際もオンラインストアで在庫を確認してから行くと、無駄足にならない。
住所
東京都荒川区東日暮里1-18-11
問い合わせ
公式ウェブサイト
03-3807-4321
アクセス
東京メトロ日比谷線『三ノ輪』駅(2番出口)徒歩1分
営業時間
10時00分~16時00分/定休日は毎月第1・3・5土・日曜・祝日
長谷川商店
店内約500種類の花火を全て把握する「花火コーディネーター」がいる、浅草橋の老舗花火問屋。花火選びから演出までサポートしてくれるため、今までにない花火との出合いを求める人におすすめ。
手持ち花火のばら売りやセット花火を用意しているほか、高さ25メートルで美しい緑に輝く打ち上げ花火「皇火(おうか)」や、約30秒間に30連発する乱玉花火「神火(しんか)」など、長谷川商店オリジナルの花火も多数販売している。
自身で花火大会をアレンジするような楽しみ方ができる。
住所
東京都台東区柳橋2-7-3
問い合わせ
公式ウェブサイト
03-3851-0151
アクセス
都営浅草線『浅草橋』駅(A6番出口)徒歩1分
営業時間
10時00分~18時00分
山縣商店
大正3年創業の長い歴史を持つ蔵前の花火玩具問屋。この店で購入したいのは線香花火。
花火の国内一大産地、愛知県三河地方にある三州火工で作られる「大江戸牡丹」は、一つ一つが職人の手作りで、純国産線香花火ならではの和紙の美しさや絹のようや手触り、長い時間をかけて変化する「和火」が格別に美しい。
オンラインストアからも購入が可能。
「大江戸牡丹1袋10本入り」は660円。そのほか市場価格の半分ほどで手に入る、お得で豪華な「手持ち花火セット」や「打ち上げ花火セット」もあり、要チェック。
住所
東京都台東区蔵前2-2-2
問い合わせ
公式ウェブサイト
03-3862-3927
アクセス
都営浅草線『蔵前』駅 徒歩1分
営業時間
9時00分~17時00分/定休日は土・日曜・祝日
松木商店
蔵前二丁目交差点にある花火問屋。
ロケット花火から線香花火までバリエーション豊富に取りそろえ、小売りにも対応しているため、気軽に入店できる。
スーパーのようにカゴを持ち、花火を1本または1個ずつ選んで購入するスタイルは、なかなかできない体験。
店員に尋ねれば、花火の詳細や売れ筋を丁寧に説明してくれる。
花火のほか、剣玉などの和玩具や和凧の販売も。オールシーズン花火を扱っているので、真冬の花火願望を叶えられるのがうれしい。
住所
東京都台東区蔵前2-4-3 永谷ビル 1階
問い合わせ
公式ウェブサイト
03-3851-2689
アクセス
都営浅草線・大江戸線『蔵前』駅 徒歩1分
営業時間
9時00分〜17時00分(7・8月は20時まで)/定休日は火・金曜(5〜9・12月は無休)
ダイソー
100円均一だからといって侮れない、ユニークな手持ち花火を扱っている。
くるくると回りながら火花を散らす「ドローン系花火」(110円)や線香花火、打ち上げ花火のばら売りなどもあり、家族で楽しい時間を過ごすにはうってつけ。
気になる花火ありました?
この夏、あの夏、楽しみましょ。
最後まで読んで頂き、感謝です(ペコリ)