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雪山 コブで遊ぶ スノーボード

遊び方を知らないとつらいコブ。

コブで遊ぶ

2つのコブの滑り方、
知れば、マスターすれば、一気にコブが楽しくなる。

コブの滑り方の言語化メモです。

コブの滑り方

バンクターン
・スライドバンクターン
・プレッシャーバンクターン

バンクターン

スライドバンクとプレッシャーバンクの違い

いずれの技術もコブの形状やコンディションを見極めて使い分けることで、コブ斜面の滑りのバリエーションを増やすことができる。

滑りの違い:
プレッシャーバンクターンはローテーションにより回転力をつけることでターンスピードを上げて滑る。
スライドバンクターンは逆ひねりを使うことでズレを大きく発生させて滑る。

ひねりの違い:
プレッシャーバンクターンは上半身のひねりがローテーションするのに対し、スライドバンクターンは逆ひねりを必要とするため、この2種類のバンクターンでは体のひねり動作が正反対になる。

スライドバンクターン

深く掘られた溝に向かってターンする

コブ斜面の裏側で板をスライドさせながら溝に向かって回し込むことでターンしていく
スピードコントロールが容易でリカバリー要素が高いのでバンクターンの基本技術。

STEP1:ツイスト・テールスイング


整地トレーニング:体の逆ひねりを使ったスピードコントロールを習得する

腰を支点にして上半身と下半身を雑巾をしぼるようにして逆ひねりをし、その戻しの反動を使うことでボードのテール部をスイングする。
ここでは前足に軸をつくる(体重を前足よりにする)ことで後ろ足を振り出す様にする。
車のワイパーのようにテールをスイングさせるイメージ。
この時、体の軸を垂直に保つことが重要なポイントになる。頭が下がったり、肩が下がったりしてしまうと体軸が傾いてしまい、エッジが引っ掛かりやすくなる。また、上半身と下半身のひねりのタイミングが合わないとうまくスイングすることができない。
トゥサイドとヒールサイドが均等な振り幅になるよう意識することが大事。
このトレーニングでコブ斜面においてスピードコントロールが意識的にできるようになり、安定した体軸をつくることでバランスを保ちやすくなる。

STEP2:ツイスト・スライドターン

整地トレーニング:テールスイングにターン要素を入れ、スライドさせながらボードを回し込む

STEP1でのツイスト・テールスイングは前足を軸にしてテール部分を振り出すスイング操作。これにボードを回し込む運動を追加することでコブ斜面でしっかりとターンができるようになる。
ここでは、前足と後ろ足への荷重移動を行う。上半身と下半身の逆ひねりの運動をきっかけに合わせて、ターン前半は前足から荷重して雪面を捉えていき、弱い角付けでボードをスライドさせながら後ろ足へと荷重してグリップを強めていく。
この時、逆ひねりの運動スピードに合わせながら荷重移動することが重要。
また、体軸も垂直を保ち、頭や肩が下がらないように維持することでバランスが保たれて安定したターン運動ができるようになる。
コブ斜面はゆったりとしたラインどりは少ないので、なるべくリズムをつくってテンポよく行えるように練習する。

STEP3: ベンディング運動を追加

整地トレーニング:ツイスト・スライドターンにベンディング動作を加え、コブの斜面の起伏に対応する

ツイスト・スライドターンにベンディング動作(抱え込み抜重+伸ばし荷重)を加えていくことで、コブの斜面の起伏に対応できるようになる。コブ斜面は凹凸の連続で、その起伏に対応していかないとすぐに飛ばされてしまう。
凹凸に合わせながら脚部の伸縮を使い、雪面のコンタクトを取り続けることがコブ斜面攻略のカギ。
ベンディング動作の際には、2つのポイントを意識する。一つは、切り替えでは足を曲げて必ず低い姿勢をとること、もう一つは、ターンしながら足を伸ばしてグリップを強めていくこと。
この二つを意識するだけで、足の伸縮運動が生まれてくる。
逆ひねりの体勢をキープしたまま低い姿勢をつくり、ボードを切り替えていく。
低い姿勢の状態で前足荷重で雪面を捉えていき、逆ひねりを戻しながら足を伸ばして後ろ足へと荷重していく。
この時に、弱い角付けでスライドさせながらボードを回し込み、ターン後半ではエッジグリップを強めてターンを仕上げる。

参考:ペンディング運動

http://skiingfatman.net/2018/05/11/772

STEP4:スライド・バンクターン

コブ斜面:

実際にコブ斜面に入って、これまでの整地トレーニングを実践する。
ツイスト・スライドターンをコブの中で行う。
まず、コブの斜面をよく見てコブの形状を理解することが大事。
コブの斜面はフォールラインに沿って滑り、削られることで深い溝が作られる。
コブの一番深く削られた部分を溝といい、切り替える場所となる盛り上がっている部分を頂点と呼ぶ。
その溝に向かってすべる斜面はちょうどコブの裏側になり、このコブの裏側をスライドして削りながら足を伸ばしてボードを回し込んでいく。
溝にボードが当たったら、足を抱え込むように曲げて吸収動作を行い、低い姿勢のままでひねりを戻しながら、切り替えていく。
コブの中でもターンを意識する技術なので、前足から後ろ足へと荷重移動しながらボードを回し込んでターンしていく。
ターンはスライドさせることでスピードを調整するので、ターン後半にかけて弱い角付けから強い角付けへとグリップを強め、溝にボードを当てていく。
コブの中でも体の逆ひねり運動のタイミングに合わせて足を伸ばすタイミングが早すぎるとコブの中でうまくターンできないので、コブの深さに合わせて、体をひねり、足を伸ばす。

参考:フォールライン

https://www.howtosnowboard.jp/pages/bckokoroe.html
https://ameblo.jp/takanamitaichi1230/entry-12104728866.html

プレッシャーバンクターン

溝の外側のバンク状になった壁を滑る

コブ斜面の深く掘られた溝の外側のバンク状になった壁に対して圧をかけることでターンする。
足の伸ばしにより適切にプレッシャーが加わればターンスピードが上がり、Gを感じることができる。

STEP1:ローテーショントレーニング

整地トレーニング:体を大きく回し込みボードを旋回させる、順ひねり動作の習得

プレッシャー・バンクターンは、コブの斜面の溝の外側のバンク状になっている部分を滑る。
スライドしながら削るというよりは、外側のカベをターンするイメージ。
体のひねり動作としては順ひねり(ローテーション)を使う。
順ひねりを使うことでボードを回転方向へスムーズに回し込んでターンすることができるようになる。
まず、両手を開いた高い姿勢で構えて、大きく上半身を回し込む。
この時、体重を前足よりにしながら前足に軸を作って、後ろ足をスライドさせながら回し込んでくるようにする。
あくまでローテーションで、自然にボードが回転していくことがこのトレーニングの狙い。
ローテーションすると上半身に大きなひねりが生まれ、そのひねりについてくるように下半身のボードが回転方向へ回り出すイメージ。
自分でボードを操作してしまうと、ローテーションよりも先にボードが回ってしまう。
ここでも頭や肩を下げてしまわないように体軸を垂直に保つことが大事。
この体軸が傾くと角付けが強くなりすぎてボードが自然に回らないので、体軸と両手を開いた肩のラインを意識する。

STEP2:ローテーション・スライドターン

整地トレーニング:上半身を大きく旋回させてボードを回し込んでターンする

ローテーションでボードを旋回させるトレーニングができたら、次はターンの要素を加える。バンクターンはコブ斜面をターンして滑る技術なので、コブ斜面をイメージしながら整地でしっかりとターントレーニングすることが大事。
ローテーショントレーニングでは前足を軸にしてボードのテール部分を回し込んでいったが、ここでは前足から後ろ足への荷重移動をすることでターンしていく。
ターン前半に、上半身をターン方向へローテーションしながら前足に荷重して雪面を捉えていき、ローテーションを強めてターンしながら後ろ足へと荷重しグリップを強めてターンを仕上げる。
上半身を回転させるローテーションの動きに合わせながら、前足から後ろ足への荷重移動を行うことが大切。
上体のローテーションを止めないようにして下半身を動かすことが重要なポイント。
ここでも、頭を倒さないように注意して体軸は垂直を保ち、肩のラインが平行になるように意識する。
ターン要素が加わると体軸が傾きやすくなるので、この傾きに対してしっかりと肩のラインでバランスを取る。
そうすることで、コブの斜面のバンク状の部分をターンしていくことができるようになる。

STEP3:ベンディング運動を追加

整地トレーニング:足を伸ばしてバンクに加圧しターンスピードをあげるトレーニング

ローテーション・スライドターンにベンディング(伸ばし荷重+抱え込み抜重)の運動を加えることでコブ斜面の起伏に対応し、バンクに対してプレッシャー(加圧)を与えて、ターンスピードを上げることができる。
プレッシャー・バンクターンはバンクの外カベに対して圧を加えることでボードが加速する。
ジェットコースターのような気持ちの良いGを感じることができて楽しい。
ここでもベンディング動作の方法はスライド・バンクターン同様、2つのポイントを意識する。
ひとつは、切り替えでは脚を曲げて低い姿勢を必ずとること。もうひとつはターンしながら脚を伸ばしてグリップを強めていくこと。
この2つを意識することで足の伸縮運動が生まれる。ローテーションがリセットされたニュートラルフォーム(ひねりがない状態)をキープしたまま、低い姿勢を作りボードを切り替えていく。
低い姿勢の状態で前足荷重で雪面を捉え、上体をローテーションしていきながら脚を伸ばして後ろ足へと荷重していく。
この時、弱い角付けでスライドさせながらボードを回し込み、ターン後半ではエッジグリップを強めてターンを仕上げていく。

参考:ベンディング運動

http://skiingfatman.net/2018/05/11/772

STEP4:プレッシャー・バンクターン

コブ斜面:

コブ斜面で実践する前に、まずコブの形状をよく見て、ライン取りを決める。
スライド・バンクターンとは滑走ラインが違うので、違うラインをイメージする。
プレッシャー・バンクターンの滑走ラインは、コブの深く掘られた溝の外側のバンク状のカベの部分を滑る。
滑走面をベタっと外壁の雪面にコンタクトする感じで滑るイメージ。
外カベから外カベへとターンすることで外力が発生し、スピードに乗ったターンを実感できるようになる。
滑走中は身体のローテーションは止めることなく大きく動かし続ける。
ローテーションに合わせて脚部を伸ばし、バンクに対してプレッシャーを与えていくことでターンスピードが上がっていく。
切り替えの部分では伸ばした脚部を曲げて低い姿勢をとるが、ここで大事なのは、ターン後半大きくひねられたローテーションを戻してニュートラルフォーム(ひねりがない状態)を一瞬作ることが重要なポイント。
ここで一度ローテーションをリセットすることで、バランスよく次のターンへとローテーションしていくことができるようになる。
コブ斜面でも頭は傾かないように意識し体軸を垂直に保つ。さらに、肩のラインを傾けないように斜面に対して平行を意識することでバランスが保たれ、コブ斜面の難しい起伏に対応することができるようになる。

2つの滑り、それぞれ4ステップ。
コブが楽しくなるバンクターン、あなたもぜひ。

最後まで読んでいただき、感謝です(ぺこり)

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