工夫と応用が加わったオリジナル練習メニュー
多少触れたが、総合工科の練習メニューは独特であった。
他校がマネをするほど。
とはいえ、私の恩師・有馬先生もいろいろな先生を訪ねて指導法を学び勉強していた。他の学校のパクリだというのは自分でも認めている(笑)だがそこには自分のオリジナルが含まれている。国士館高校・永田監督、元岩倉高校・磯口監督、元浪速高校・小林監督などなど。
新潟明訓高校へ視察に行った際、取り入れようと決めたアップはトレーニングの要素を取り入れ全身を動かす「メイクン」
チームのボール回しはバスケットのスクエアパスに倣って、動きながら投げるボール回し。これは大阪にある浪速高校の練習を導入したらしい。
そしてベースノック、投内連携ノックだ。具体的な説明は省くが、簡単に言うと全ポジションができるように組み込まれている。これは動画で撮影して見てほしいぐらい。
都立高校は私立のように選手は揃っていない。
だから一人一人が補えるようにしたいということだ。
全部員を鍛えて層を厚くして、私立へと立ち向かう。この気持ちには揺るぎない。
ここでは書ききれないが、ティー打撃にも様々なメニューがあった。
都立高校が勝つためには工夫が全て。普通に取り組んでいるだけでは勝てない。これは都立城東を甲子園に導いた有馬先生だからできること。
現役のときに、この練習メニューは学びに来る指導者も多いが有馬先生は全て隠さず教えていた。
「勝つために大事なのは他にある」そう伝えていたことを覚えている。
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