労いの言葉は一切なし
本番は夏。
常々言っていたが決勝で負けたら1回戦負けと一緒。優勝しなきゃ意味ないぞ。
監督と生徒が信頼し合えれば結果は出る。日大三の生徒がよく「小倉監督を胴上げしたい」と言っているが、有馬先生を慕って入学したメンバーも多かった。当然こういうチームが理想であった。
結果は二松学舎大付に準々決勝で敗退。有馬先生が一番嫌いなサヨナラ負け。
ロッカールームに戻ると一言。
「ここで満足してしまったよね、本当に情けない」
お疲れ様と言われるのかと思いきや、ガツンと雷を落とされた。もっと本気になってやれよというメッセージだと受け取った。
涙を流している奴はいなかった。
この戦力であれば二松学舎には十分勝てると本気で思ってたから、自分も涙は全く出なかった。不完全燃焼かもしれない。
自身も都立城東が甲子園行ったのは10年前。2009年の夏を迎えるにあたって、もう一度有馬先生を甲子園に連れていかないと有馬先生が忘れられてしまう。
都立が誇る名監督は有馬先生しか似合わない。教え子でもあるが、今でも心からそう思っている。
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