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【前編】専用グラウンドなし...部員の勧誘なしでも全国制覇12回!本当に入団して良かった世田谷西リトルシニア

小学1年生時に地元中央区の少年野球チーム晴海アポローズというチームで野球を始めました。なぜ野球を始めたかは正直全く覚えていません。。。
途中、地元のミニバスチームにも入りバスケットに心が揺れ動いた気持ちもあったが結局高校まで野球を続けた。

最終的に入団したのは硬式野球チーム、世田谷西シニア(通称:セタニシ)

野球オタクになったこと、野球の仕事を選んだのもこのシニアがきっかけにはなった。
昨今は野球人口の減少、指導者の体罰などものすごく多くなっているがこのチームは創部から部員が年々殺到。3学年200人弱、しかも退部者はほぼゼロ。中学硬式野球大会日本一のタイトルは全て獲得。

2024年現在

言わずとしれた超名門チームですね...

なぜこんな人気あるシニアなのか。
卒団生でもあるので、当時の思い出に振り返りながら紹介していきたいと思います。


11期生として世田谷西シニアへの入団

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当時の著者(多分中学3年生?)

小学校6年生にもなり、中学へ入学を控えてずっと続けていた野球をどうするか考えていた。当時の少年野球チームの先輩が世田谷西シニアへ進んで野球を続けていたこともあったと思う。その先輩方はセタニシでもレギュラーで東京、神奈川の名門校に進みました。野球で全くかなわないです。

1回は他チームを見てみよう。地元から近いということもあり、城東ボーイス、江東シニアも見学行ったかな。

「うーん、なんか違うな」
父にここの体験練習にはもう行かないと伝えた。

当時怒られて、怒鳴られることもあり野球がちょっと嫌になりかけていたけど世田谷西シニアの体験練習へ行ったら、

「あっ、ここで野球やるな。やりたいな」

一発で決めた。
直感が正しかったと思う。先輩たちが一生懸命練習している、指導者が全部員に向き合ってくれている。雰囲気もいい。ここなら頑張れると。
あと試合用のユニフォームがカッコイイ。

3回体験練習へ行って、父にここで野球がやりたいと伝えた。

「世田谷西で野球やりたい、このチームに入れてほしい」

ーーー「本当にできるのか?辞めないな?」

「頑張る」

確かこんなやり取りでした。
父からは「これだけ部員もいて、少年野球とはわけが違うぞ。一生懸命やって、背番号もらえなくても何も言わない。けど一生懸命やらないでふざけてるのであれば即辞めさせるからな。息子が好きで野球やってる姿を見たい」

月会費もあるし親には相当迷惑かけるなって。しかも部活動ではない、クラブチーム。東京のいろんな地域から、神奈川から集まってくる。比較的平和な中央区出身なので、そりゃ個性豊かな奴等がいっぱいいた。
セタニシは専用グラウンドもないため、基本は大田区にある多摩川グラウンドや世田谷区にある駒沢球場で練習するも球場が取れなかったときは千葉、埼玉、神奈川で練習することもあった。交通費もプラスされる。このときに一生懸命やらないと申し訳ない。絶対辞めない。強く強く誓った。そして11期生として2004年に世田谷西シニアへの入団を決めた。

野球は下手なんだけど、好きだったから一生懸命やりたいって理由があったのでどうしても地元中学校の部活動だけは選べなかった。

中学野球界最強の指導者達

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蓬莱昭彦総監督


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吉田昌弘監督

入団の決めてとなった世田谷西シニアの指導者

名誉会長:東尾修さん
監督:蓬莱昭彦さん(現総監督)
コーチ:吉田昌弘さん(現監督)
コーチ:戸高誠さん
コーチ:山辺恭一さん

野球を好きに、一生懸命指導してくれた指導者の方々です。
高校野球を好きで続けることができたのもセタニシの指導者のおかげです。どんなに野球が下手でも全部員に声をかけ、面倒を見てくれる。道を外れそうな部員に対しても本気で怒ってくれる。
中学生の指導って本当に難しいと思うんだけど、この人達の言うことは全部員聞く。育てることが難しいと思う中学生の心を鷲掴みにする。
同期からも指導者批判なんてする奴は一人もいなかった。

そしてセタニシの指導者は何よりも、

仲良しです。(笑)

ここが一番じゃないかな?
よくいろいろなチームで指導者陣が衝突することもあるって聞くんだけど、セタニシは創部からこの指導者。そして在籍中は揉めてるところなんて一度も見たことない。この先もないと思う。笑い合ってるところもよく見た。多少失礼かもしれませんが指導者間で意思疎通ができてるんだろうなと感じていました。指導者の雰囲気って選手に伝わると思うから。
※(蓬莱さんは2010年~2014年横浜DeNAベイスターズにコーチとして招聘される。また指導者も数名増えています)

どうしたい、どうしてほしいのかをハッキリ言ってくれる。
中学生目線で物事を言ってくれますが、だからと言って極端に子供扱いはされないです。

それぞれ部員の個性も壊さないで大切にしてくれる。いい言い方すればセタニシの選手って少々尖っているといいますか。高校野球でもセタニシの選手って目立つし、その他大勢のうちの一人にならないというか。

セタニシは入団テストのようなものはおこなわず、希望者は全員入団できるチームです。女子選手でも初心者でも入団可。うまい子を勧誘することもないです。これだけ結果残しても、セタニシは入団し集まってくれた子が一番で部員全員を大切にしてくれるチームです。

中学でどの野球チームに入るかが、野球選手としての方向を決めると思う。

面倒見の良さ、評判がどんどん広まり、こんな人気あるチームになったのかなと。

OBでもありますが、セタニシへの入団はすすめちゃうな。

そんな私はほとんど公式戦には出たこともありません。春の全国ではメンバーにも入れませんでした。競争には負けてきた人間です。あたりまえですが、3年生だから試合で使うということはなく完全実力主義です。
それでも私は高校生まで野球を続けました。

繰り返しにはなりますが、部員を大切に見捨てないでくれる指導者だったからだと思います。

本当にこのシニアで、この指導者達に出会えたことが全て。
感謝の気持ちでいっぱいでした。

後編に関してはチームの雰囲気と進路についてお話したいと思います!

【後編に続く】


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