【高校野球・東東京】勝ちグセのある都立城東高校野球部、都立の星と呼ばれる所以や勝負強さで都立を牽引し続ける
長らく東京で都立の星として存在感を示してきた東京都江東区大島に所在する都立城東高等学校
今夏も開幕していますが、城東はやっぱり夏に強いイメージがあります。
私達の代の城東も結果こそ上位進出はなかったものの、いい選手が多いなという印象でした。
選手としても現在もプレーを続けているのが関根智輝投手(城東-慶応大学-ENEOS)
最後の夏は準々決勝で帝京に勝利してベスト4へ進出しました。
次に都立出身のプロ野球選手は関根投手が一番近いのかなと思います。
圧倒的な勝負強さで公式戦でしっかり結果を出して私立を倒してきました。
城東には代々この勝負強さというのが受け継がれているような気がします。
2022年夏の東東京大会では9回2アウト2点ビハインドをひっくり返しました。
私の所感ではありますが、都立城東高校を紹介します。
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【夏の東東京大会ベスト8以上】※1999年~
・1999年優勝
・2001年優勝
・2007年ベスト8
・2013年ベスト8
・2016年ベスト4
・2022年ベスト4
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■2回の夏の甲子園出場を果たした確固たる結果
1999年夏、2001年夏に2度の甲子園出場を果たしました。
都立が複数回出場したのは城東だけですね。
1999年夏は私の恩師である有馬信夫監督が指揮をしていました。
私もそんな実績を見て、異動されてくるタイミングで総合工科へ進学しました。
甲子園1勝こそならなかったものの2回も東東京を制覇したなら本物だし、
都立でやりたい選手はほとんど当時城東を志したのではないでしょうか。
今の高校生にはもう昔のことかもしれませんが、2回も甲子園行ったのは何よりも信用です。
それにおごりがあるというわけでは全くなく、毎年東京で上位進出を果たすなど公式戦で抜群に強さがあるイメージです。
■歴代、一生懸命な指導者が監督に
都立高校は本来、学校の先生なので東京都内で人事異動があり一生懸命な方が指導者であったとしても異動で他の学校に行ってしまうことは当たり前です。そうなると強さが維持されずらく、1回戦負けが続くなんてことも…。
城東は有馬信夫監督(現・足立新田)が異動で都立保谷へ行くことになった後に引き継いだ梨本浩司監督(現・文京)が2001年に城東で2度目の甲子園出場を果たしました。
有馬先生もよく言っていましたが、次を誰に繋ぐかも大事と。
梨本監督の後に城東野球部監督に就任した平岩了監督は有馬先生の日本体育大学時代の同級生でした。前任校の日比谷、文京で結果を残されてきました。
そこから時を経て、現在は自身も城東の卒業生で2001年に4番三塁で甲子園出場した内田稔監督が指揮をされています。
城東の場合は何故か、歴代都立で一生懸命な指導者たちが監督をされてきたので落ちたなと思うことがほぼないです。
これも強さが維持されている理由かなと思います。
■部活も勉強も一生懸命やる、卒業生が帰ってくる母校愛
偏差値も高い同校は、勉学の成績を残せないと入学も難しいと言われています。私が卒業した中学校の同級生も非常に成績がよく、一般入試で城東へ入学していました。
文武両道を高いレベルで体現しているのか、
毎年、城東の公式戦時には球場のスタンドを見ると過去の卒業生も多く溢れかえっている印象です。2度も甲子園出場を果たしているので東京の高校野球ファンも城東を応援しているイメージです。
この時期にスタンドに帰ってくるのはすごくいいですよね。
母校愛を感じています。
城東で過ごした3年間が宝物となり、満足した3年間を送ることができたのではないでしょうか。
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