日本の高校野球は「アスリート」よりも『高校野球選手』が多い感じ
自分でタイトルを付けながらうまく伝えられるかなと不安になってます。
私の所感だったり、ネット記事を見て確かになあと思うことです。
今夏の甲子園が行われ第106回は京都国際高校が優勝。
身体大きい選手はほぼいなくても堅実な野球をするように見えました。
強豪が早々に負けてしまったり、マジかと思う学校が上位進出してきたりと。高校野球はやっぱりこの辺が本当に面白いです。いろいろな人が支えてくれて高校野球は成り立つものというのを何年経っても忘れてはならないですね。
高校野球もいろいろな変化を経て現在に至ります。
先人が伝統を作っていただき、私よりも下の世代がどんどん歴史を塗り替え作ってくれています。
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今回はこれわかるなあって思うところです。
「高校野球っぽい選手を育てようとすること」
キビキビ動く、大きな声で返事するとか
大人になってからはほぼないので
これが高校野球なんだろうなあと。
海外籍の知り合いからは、
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「ほかの部活と兼部はダメなの?ずっと同じスポーツやって飽きない?」「試合出れないなら続ける意味なくない?」
「なんであんなに泣くの?」
「アウトになってからヘッスラするのなんで?」
「みんな坊主って悪いことしたの?」
「きょうつけ、礼って言わないと動けないの?もう高校生だよね?」
「みんな一緒に練習するけど選手各々で能力や課題って違うじゃん」
「指導者なんであんなに怒鳴るの?」
「足を揃えてランニングする意味って何?軍隊かよ」
「道具に色の制限あるのなんで?」
「なんで打てなかったら指導者に誤りに行ってるの?」
高校野球っぽさとは?
選手たちはなんで言い返さないの?
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これに近いことを他スポーツをやっていた知り合いからも言われました。
何も言い返せなかったですね。。。
聞かれると確かになって感じることもあって歴史が非常に長いので、
高校野球ってほぼ変化がないように感じます。
坊主にして気合を入れる、大きい声で返事して整列してランニングする、大量のご飯を食べる、過度な上下関係、絶対の権力を持つ指導者、使えない道具とかある等々…
私の恩師でもある有馬信夫監督はこの辺にはすごく過敏な方で「形だけ」の部分はすごく言われました。
その場だけを取り繕うような返事や挨拶や態度は気持ち悪いと。
私が高校生の時から言われていたので、
有馬先生が率いるチームは甲子園出た城東高校含めて従来の高校野球っぽさがない感じを受けました。
これやれ!ということはほんとに無くて、技術練習がメイン。
上手くなるためのメニューや時間を過ごしていきます。
守備などのチームの決まり事は徹底するだけ。
あまり高校野球の現場でホームラン打て、早い球投げろ!と指導している学校はあまり聞かないような気がします。
野球の楽しさや始めた理由って本来そこのはずです。
低いゴロ打て、低めに投げろとかをカテゴリ上がると言われる感じ。
野球のプレーも緻密になっていくのでわからなくはないのですが…個性はどんどん消えていってる感じがします。
私も仕事しているので、それなりの成果を残したいので数字をこなすと残すの部分は意識してその部分における合理性は考えます。ダメだと思ったら変えます。
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昨今ですが、高校野球も教員ではない方が監督されることが増えました。
会社員、企業の経営者、役員等々。
高校野球は教員の方が監督をされるケースが多いので非常に珍しいかなと思います。
※今でも部長は学校の教員であることが決まりです。
常総学院野球部の監督だった木内幸男さんは「職業監督」で教員ではありませんでした。いろいろな関連する記事を見ましたが、そんなこと言ってもいいの?って思うことを平気で言える方。でもその言葉は本当に生徒のためだったんだろうなと感じました。
非常にシステムチックで合理的な指導者だったんだろうなと思います。
今年退任を発表された鍛治舎巧監督も某企業で役員を経験。
熊本県にある秀岳館高校を率いて甲子園ベスト4、その後母校でもある県立岐阜商業でも甲子園出場を果たしました。
2024年大阪府春季大会優勝の大阪学院大学高校野球部。
2023年に就任し2年目で優勝を果たした辻盛英一監督は保険代理店の経営者です。動画等も見ましたがこのような考え方の指導者がいるんだと驚きでした。
2024年夏の愛媛大会を制して、甲子園出場を果たした聖カタリナ学園高校の浮田宏行監督は愛媛県内で携帯販売会社やカフェを経営。
事業は譲渡しており、監督就任と同時に高校事務職員になられました。
ご自身も社会人野球まで経験されて、愛媛県内の高校野球解説者もされていたので全く状況がわからないということではなかったと思います。
この他にもいろいろな記事を見させていただきましたが、
決して強制させるわけではなくて、上手くなるためにはどうしたらいいかのヒントを伝えて指導しているのかなと思いました。
言葉を借りさせていただきますが、会社経営をそのまま部活指導で活かしてる形でしょうか。
学校の先生は教えることが仕事なので、
もしかしたら選手に気づかせるために教えたくなる性なのかもしれません。
ただこれはわかります。
記事にある木内監督の言葉を借りますが、「教えてくれという想いで授業料を払ってる。自由とか自主性は全然親切ではない」
自分で決めることがほぼできず、考えて動くこと機会がほぼない。
指導者に指示されて動くことが当たり前の高校野球界なので、ビジネスを経験されてきた方達が今後指導者の在り方に一石を投じてくれるのかもしれません。
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