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NETFLIX版「新聞記者」

こんにちは。
今回見た作品はNETFLIX版「新聞記者」
2019年に公開された映画を見たのだが、映画と同じ藤井道人監督がセルフリブートしたということで見てみた。

この作品は2019年に公開された同名の映画を、同じ監督が作った作品である。
話の内容などは大きく変わっていないが、映画では約2時間、それをドラマ化したことで約1時間を6話にできている。それにより映画より細かく描くことが出来ていると感じた。

まず映画の話を少し。ドラマの感想を書くにあたってもう一度見てみた。
松坂桃李さんとシム・ウンギョンさんのダブル主演で作られた。官僚と記者という役柄である。ドラマ版では綾野剛さんと米倉涼子さんに変わっいる。難しく理解に悩むシーンもあるが映画の中に引き込まれたのは間違いなかった。映画は日本アカデミー賞で最優秀作品賞など3冠に輝いている。

これはあくまでも自分の発見で間違いかもしれないが、藤井道人監督の作品にはカメラが固定されたシーンがない。直近ではドラマ「アバランチ」や映画、Netflix版「新聞記者」ほんわかした「野武士のグルメ」など。落ち着いたシーンでも四隅四辺をみるとわずかに動いてる。激しいシーンではもちろん激しく動いている。しかし冷たいシーン、心がないようなシーンでは止まっているように感じた。全てには当てはまらないがカメラワークや構図を意図的に使っていることに間違いない。
また、記者と官僚という二つの世界が描かれている。同じ構図で別世界を描き対比を表すなど緻密に計算されているシーンが多かった。

ドラマの話に戻る。映画と全く同じストーリではないが軸は同じで、映画ではリークされた後からの話だがドラマではリークされる前から描かれている。映画の中で話されてはいるが映像化されていない部分も映像化されている。細かい話はネタバレになるといけないので書けないが映画の前後にプラスされていた。

「新聞記者」は国民に投げかけているように感じた。一人の死に、一枚の上に、一人の人間に何があり何を想うのか。隠蔽もそれを暴く人も。そして国民は隠された情報に踊らされている滑稽な様。気づくことができない愚かさや弱さ。また逆に、わずかでも声をあげる国民がいること。何も影響力がない人が声を上げることの意味を。

僕は弱く愚かで滑稽な人間で、何もできない。でも、新聞やネットニュースをみて疑問を持つことは出来る。そして、わずかでも声を上げることは出来る。写真を通してなのか、実際に面と向かってなのかそれは僕にもわからない。


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