LIVE BOXING 6 リングサイドより
阿久井選手
驚いたのはユーリ阿久井選手の目。
ライトに照らされた真っ白な目は相手のダラキアン選手の逃げ場を狭めた。
グローブ、頭、肩、脚、止まることのない小刻みなフェイントに獣の姿を見た気がする。
カニサレス選手
序盤から会場全体が凍るようなハードパンチ。
寺地拳四朗選手との試合はどちらが勝ってもおかしくない、まさに大激闘であった。
帰途を経て眠りにつくまでの間、僕の頭をよぎるのはカルロス・カニサレスの黒いトランクスから滴る汗である。
中盤から終盤まで滴る汗はカルロス・カニサレスという男の情報を僕らに伝える"仲介人"だった。
sugomi