SHINKUKAN Podcast#73スペシャルゲスト「TEAM2MVCH」Part2
SHINKUKAN Podcast#73はスペシャルゲストにTEAM2MVCHのお二人を招いた後半パートのテキストバージョンです。
おはようございます。音楽プロデューサーそして世界のミュージックアワードを研究しているWELCOMEMANです。
この番組は世界の音楽ビジネスニュース、世界のミュージックアワードに関連するアーティストや楽曲を紹介しつつも、日本の素晴らしい音楽もお届けしていきます。
世界と日本の架け橋となる音楽情報発信基地になることを目的としております。
今回はスペシャルゲスト招いて素晴らしいトークセッションを繰り広げております。
日本のアーティストを世界に発信するためにはまずリスナーの皆さんに日本の素晴らしいアーティストを知ってほしいということで、WELCOMEMANの独自の角度で僕自身が知りたいことをズバリ伺っております。
前回、引き続き今回のゲストまずは楽曲を聞いていただきましょう。TEAM2MVCHで「Messengers high」
WELCOMEMAN:さあ、お送りしたのはTEAM2MVCHで「Messengers high」でした。
改めまして今回のスペシャルゲストのISH-ONEさんとDELMONTEさんです。よろしくお願いします。
前回はですね、TEAM2MVCHがどういうふうにしてできてきたか、そしてDELMONTE STUDIOの制作だったりとか、その辺の中身からどういう人が出入りしながら作品がどんどんできていってるかみたいなお話を伺ったと思うんですが、今回もそのアルバムが、TEAM2MVCHという形で出てきて、いろんな作品が出てくるその過程も伺いつつ、これからどういうふうにカルチャーが進んでいくかみたいなお話も伺いたいなと思ってるんですが、まずはこのTEAM2MVCHでアルバム出そうという話になった大体いつぐらいからなんですか?
ISH-ONE:そうですね。このアルバムは一応2枚目になるんですけど、4年ぐらい前だっけVol.1が出たのは。
その最初の自分たちがS7ICKCHICKs、孫GONGとか、Andylitとかいろいろプロデュースしてきたアーティストをまとめたアルバムということで、1つコンピレーションアルバムみたいな感じで、ファーストアルバムを出したのが4年ぐらい前にあって、それの今回、第2弾目として「TOOK2MVCH2」新しい、違うフェーズですよね、僕らが孫GONGとかS7ICKCHICKs以降に出会った子達で新しくやってる子たち、今かけてもらったLibeRty Doggsとかもそうですけど、仲のいい5人組なんですけどそういう奴とかも今までは全然知らなかったけど、さっき言ったスタジオのタイミングで僕がちょうど入れ替えのタイミングでいたりとかして曲を作っやるよっていうので、じゃあやってくださいっていう感じで作ったりとかっていうそういうことを結構行われてた時期の曲たちプラス僕ら、毎週土曜日にコロナのこの時期になってからずっとInstagramでライブやってたんすよ。
そのInstagramのライブが22時から深夜の0時まであった。その0時から朝の5時ぐらいまでにの間に、じゃあ本当にこのTEAM2MVCHのセッションに来れる血気盛んな奴いるんかいということで来てやれるんだったらセッションしてみようっていうことでA&RのあべちゃんにCaTEyeとかNazzとかEco skinnyを紹介してもらって、そういう子たちも遊びに来て、というか挑戦しに来るっていう感じですけど、やってみたらいいんじゃないのっていうところで生まれた土曜日のセッション、最初はROARとか、LAS BOiとか自分が昔から知る仲間も来てたんですけど、それだけじゃ面白くないと、それでめちゃくちゃ曲作っちゃったんでそのときにみんなで土曜日に集まって作ってたら全部俺らの曲ばっかりでグループアルバムみたいなんぞってなったときに、もっと違う才能とか若い子たちでいいんじゃないっていうところでそのタイミングであべちゃんもうちに入ってくれたのもあったんで、いろいろあべちゃんが知ってるところのアーティストから紹介してもらって今回入れてもらったっていうのもあったり。
DELMONTE:ある程度曲も溜まってきたんで形にしたらいいんじゃないかなっていう話になって、リリースってことになりましたね。
WELCOMEMAN:なるほど。やっぱり前回のお話もそうだったんですけどやっぱり1回、DELMONTE STUDIOに来て、一発かますっていうか自分のパフォーマンスをそこで出していくみたいなところから、フィーリングであったりとか、お互いリスペクトし合うという状況が生まれて、作品になっていくみたいなイメージで大丈夫ですか?
ISH-ONE:そうですね。本当だから僕もDELMONTEを試してるし、そのときに、お互いそうだと思うんすよ。
こんだけのことなんだけどあんたどうよみたいなそれをだから、そのガキの方にも同じことやらせるっていうか、俺もさっき言ったように黙ってればいいけど、自分のフルの力を最初に見せつけるんすよ、フルの力を見せつけてこれに対して、お前どうアプローチするみたいなことをやらせて、もちろんうまくできる人はいますけど、帰る人もいます。
もう何もできなくなり、帰る人もいるし、やっぱりそれだけじゃなくて普通にそういう気概があったとしても、実際来てみたら、もうできなかった、緊張できなかったりとか本来の自分を出せきれなかったりとか、それは俺はわかるんすよ、ラッパーだから、自分より上手いラッパー聞いたら萎縮するんすよ。
だけど俺はそれをあえてやるんすよ。あえてやることによって、そいつらが俺のラップ聞いてもISH-ONEなんか関係ねよって思ってくれないと未来は全然ねぇかなという、殺しに来いよと思うんですけど。
DELMONTE:でもめっちゃニコニコしてますからね。終始俺らセッション中はね。
ISH-ONE:だからそんな強制的にやれよこれとかっていうことじゃなくて、笑顔でめちゃくちゃやばいことやるっていうか、最初に。
俺もさっき言ったように曲も書かないからこれをやる奴がいるのかみたいなみんな口開けて見てるっていうか、その目の前で周りに5人6人いようが関係なく目の前でやるんで。ブースに入らないんすよね。
そいつらの目の前でその場でリリックを生み出すみたいなことをやって、しかもそいつらの書いてきたリリックよりも1000倍やばいみたいな。
おー!フリースタイルかよみたいなことをやる、自分に対しての挑戦でもあるんすよ。こいつらの前で俺は自分を証明できてるかっていうと、だからそれは良い意味で僕も自分のハードルを上げてることにもなるし、だからそういう意味では僕も良いし、彼らもそういう刺激になってくれればいいなとは思いますけど、でもやっぱあるレベルまでこれるのはその壁を乗り越えたというか、どっかで俺も拮抗してやってる意識があるよっていうやつだけがやっぱ来ると思うんで。
音楽って最終的なんだったら自分の自信だと思うんすよ、自分がそれを世界に伝える、弾いてたりとか、奏でてるんだそれこそ世界に波動を加えてるんだって自信。
だからラップでもそうだと思うんすよ。自分の口から出る言葉に自信があるのか、ないのかとか、自分自身に自信があるのか、ないのか。
それを埋める言葉ってばれちゃうんで自分自身を持てるような生活をどうしてるかとか、どう世界に関わってるかが、結局そのラップのベースになるし、アーティストのベースになるからその根底の部分をしっかり生きないとっていうところも見せるために自分の生き方を見せるべきだしラッパーの先輩たちはって思うんですよね。
WELCOMEMAN:なるほど。いやでも、僕ね、それお話聞いて思うんですけど、それISH-ONEさんのめちゃくちゃ優しさやなと思うです。裏返しで。
そこでやっぱり勝負しに来いよっていうのをちゃんと優しさで、背中で教えていくっていうか、もっと言うと、もう売れるかもしれへんからもうね何曲かやろうやというとビジネスマインドに持っていけるわけでもあるし、そうじゃなくて、この世界はこうだから、ちゃんと俺の背中見て、無理やったら帰れよって言うのも優しさなんかなってめっちゃ思うんですよね。
でもその代わりISH-ONEさんがそういう意味では結果を出せてないと駄目っていうのを自分で自分にまたハードルを課してっていうことですよね。
さっきリハーサルのときにもお話してましたがいろんな有名な方が出入りするけど、やっぱ屍になっていくというか、結果を出せなくて来れない人もいっぱい見てきたっておっしゃってたんで、そういうカルチャー作る場所でもあるけど、そういう意味では結果もここで絶対残せよっていう場所でもある。
ISH-ONE:切磋琢磨する場所でもあると思うんですよね。だから仲間同士であってもそりゃそうだなと俺は思ってるし、僕はニューヨークでそういうものとしてHIP HOPを学んだんすよ。
友達でも喧嘩するんではなくて、アートのレベルにおいて、競い合うっていうのがニューヨークでの経験だったから、日本に帰ってきてそれがあまりないとかっていうことを見ちゃうとそこにいる意味もないなと思っちゃうんすよ。
でも、それだからって僕が教えない意味はないからせめてDELMONTE STUDIOに来てくれた人にはそのHIP POPのエッセンス、本当のエッセンスというか、何もなくてもお前の言葉一つが世界を変えるんだよって。ドラムマシンが鳴ってなくてもってことじゃないですか。
その力ってどこから生まれてくるって自分が自分を上手く自分で自分を生きて、その自分の力で世界を変えていけるって自負なんすよ。それがないとどんなラップもただのおもちゃなんすよ。借り物の言葉。
英語やアメリカの言葉やアメリカの中の世界観や不良の世界とか、ドラックの世界とか全部それって借りもんじゃねか、お前、他の奴が歌ってることと違う言い方でドラックのことを歌えるって、歌えないですよ、アメリカだったら全部小学生がやってることだよ。
俺らは小学生じゃないし、大人だし、世界に対して意見を言う人間だから、国連で話す人間だからみたいな感じなんですよ。
だからそうだったら、そのレベルで自分を持って自分を高めるために知識もつけて、ちゃんと発言できるような一個人になるべきなんすよ。それがなかったらラッパーなんてただの嘘つきですから。俺が言いますよ、世界のラッパーの90%はうそつきです。
何でかって言ったら、その言葉の中で言っていることを実際に実行してる人間ってほとんどいない。なんでかって言うとイメージの世界で生きてるから。だからこれが西洋に俺が英語で言うっていう意味もあるんですよ。
俺は西洋のカルチャーを受けてこれがHIP HOPと思ってるけど、俺が見たHIP HOPの本当のエッセンスってのは多分、黒人の中でも絶対違うんすよ、本当のエッセンスは。
だけど、メディアやいろんなおもしろおかしいのがHIP HOPはドラッグや銃とかバイオレンスとか女を軽視するとかそういうことばっかりに注視するから、しかもそれってみんな好きなことなんでね、男とかその世界の人間がドーパミンをぐわあってやることが大好きなことじゃないすか、お酒だって好きだし、パーティーだって好きだし、それをやっぱりを推進していくことによって若者たちは本当の意味で楽しさとかを忘れてしまってるというか、ビジネスライクなとこばっか見ちゃってるから。
そうじゃなくて本当楽しいんだよ、エッセンスはここだよってところをセッションで教えることができたら、俺たちがHIP HOPをやってきた意味もあるんじゃないかなって思うんですよ。
WELCOMEMAN:なるほど、今回のそのTEAM2MVCHといろんなラッパーの人たちがフィーチャリングというか一緒に参加してやってると思うんですが、それはお2人の中でも作品として、そのスケールがいってるとか、リスペクトし合ってるとかそういう人たちが集まってきた作品?
ISH-ONE:そうですね、その場の繋がりで作ってるから、もちろんリスペクトがなかったらその曲を作ろうと思わないんだけど、その長期的なリスペクトっていうのはその瞬間に僕らの魂がこの場所にいるんだったら、良いものができないはずないよねっていうことで作ってるから、だから大体の曲は絶対良いという感じではあると思いますね。
だからそこがちゃんとできてればっていう感じなもんでスタジオセッション、みんなのバイブスがあって曲ができれば、でもやっぱ基準はあると思います。
僕の基準と他の人の基準は違うだろうし、だから僕は今回の「TOOK2MVCH2」のセッションにおいては楽しんでやってるっていうか、自分自身の曲だったらもっと俺は自分を追い込まなきゃいけないんだけど、どっか昔グループ・YING YANGの頃であったような気楽さがそこにあって別に手を抜くわけじゃないんですけど、その気楽さは今回のセッションでやっててすごいあったなと思ったから、逆に僕も自分をもっと違うレベルに上げることにすごく手助けになってくれたなと思うセッション。
WELCOMEMAN:なるほど。なのでそういう意味ではソロでやってることと、TEAM2MVCHでやってることのコンセプトが、マインドの考え方が違うので作品とはまた違うものになっていってるっていう。
ISH-ONE:そうですね。またみんなでわいわいというか、そういう感じにはなってると思います。自分の中を見るとか自分が意見を言うとかではなく、みんなとこのセッションの楽しさを伝えるというか、そういう楽曲が結構多い気もするんですね。
WELCOMEMAN:さっきの話にもちょっと出てきたと思いますが、そういう意味ではTEAM2MVCHがやってる今回の作品もそうですし、いろんなラッパーが出入りしていく中で、世代交代とかカルチャーに対しての考え方が変わっている部分とかもあると思うんですが、ISH-ONEさんから見て今、流行ってるというか、新しいムーブメントまた起きてるじゃないすか。HIP HOPはもう1回見直されてるというか。
ISH-ONE:世界的にポップミュージックになりつつあるというか。
WELCOMEMAN:そういうところで見ると、DELMONTEさんとかISH-ONEさんはどういうふうにそれを見ているのかなってのはすごい気になってるんですけど。
ISH-ONE:なんかよく世代交代、さっきも言ってたんですが世代交代って言葉って俺は全くそれは思ってなくて。
世代交代させたいのって使いやすいアーティストを探してるメディアだけなんですよ。もっと言うなればさんピンキャンプ(1996年に日比谷野外音楽堂で開催されたHIP HOPイベントでキングギドラやライムスターが出演)とかでやってたようなラッパーの人たちが今なぜ曲を出さないのか。
俺おかしいと思ってるんです。だって、世代交代してほしいなんて一言も言ってないのに勝手に若い子が出てきたらもう若い子の時代だねって言ってるおっさんラッパーを見てるとおめえだろうみたいなおめえがなんでやんないのって思うんすよ。なんかもう若い子の時代みたいな。
俺は全然、俺を超えるラッパーなんていないと思ってるし、それでいいじゃないですか。
何か今の時代誰が注目されてる、誰がメディアに取り上げられてる、誰がフォロワーが増えてるってだけでその人の音楽がいいと思っちゃうお前の心がださいと思った方がいいよって思うんだけど、それを言う奴がいないんですよ。数至上主義だから民主主義だし、至上主義だし、資本主義だから。
だから俺はそういうとこから脱してるからださいものはださいって言うし、どんだけ数が多くいようがこれを本当にかっこいいと思ってるんだって俺は疑問を呈したいし、でも思っててもいいけど、それをかっこ悪いと思ってる人間からの視点も絶対入れてくっていうか、じゃないと全員が全員何かこう権力とか、力のあるものに一色に染められてしまって、それから反する人間、マイノリティの人間の意見とかは聞かれなくなってくる社会になってきちゃうから、だから俺はどっちか、さっき言ったように、エラーでいたいんですよ、君らが真面目に普通にうまくいくと思ったこと全部ぶっ壊してやるよっていう。そのために俺はいるし。
DELMONTE:みんなマイノリティになりたがってて実はマイノリティではなく、それはマジョリティーになってるっていう。そのHIP POPはやっぱ歴史が浅すぎるんで、そのHIP HOPとしての成立から100年経ってないんじゃない?
ISH-ONE:黒人音楽としての成立はね。
DELMONTE:もっと歴史をさかのぼると長いんだろうけどHIP HOPっていうふうにカテゴライズされたものからしてまだ100年も経ってないような状況なのでやっぱりHIP HOPってのはわかるように、若い者がやる音楽っていうステレオタイプなイメージがついてるのかもしれないけど。
ISH-ONE:それは日本だけだけどね。若い人がやる音楽っていうのは。
一番お金を持ってて、一番売れたラッパーってエミネムなんですけどエミネムってもう50歳なんですね。
エミネムが、50歳だからって言って他の若いラッパーがエミネムに勝てるかって言ったら、絶対勝てないんですよ。ラップの技術でも。
そういうことだよって、サンプリングとかもいろんなその世代で僕らが昔聞いてたような人たちも今やってほしいのはそこなんですよ。
別に誰が求めてるとかじゃなくてあなたはアーティストとしてそれでいいの?
一時代作って、キングとか呼ばれてそれでいいの?それで終わり?
アーティストとして、本当のアートの根幹に挑むような自分の技術進化とかはどこっていう。
僕ら若い世代は見てるから、馬鹿じゃないから、それを見て、そのHIP HOPに憧れるわけないじゃないすか。
自分で技術を進化していくことがHIP HOPだと思ってんのに止まってる世代や止まってることがシーンだったりとか権威になって、その人たちが審査員とかになって、若い子を審査してみたいな。いや若い子の方がお前よりかっこいいんだけどみたいな。
それだったらそういう世界をもっと広げてあげた方がいいけど、自分たちの席を守るために日本ってそうじゃないですか。
政治家もそう、企業もみんなそう、会社もみんなそう、自分たちの席を守るために、新しい本当の核心的な考え方を入れないから、だから結局みんな何か動きが超遅くなって全員自滅するんすよ。
それ本当やめた方がいい。だから日本の才能とかも海外に出て行っちゃうのは、俺もそうです。海外に出て行こうと思うのは日本ではその評価してくれるとことかをちゃんと設けようという基準がないし、常に目先の事ばかり。日本はこのままいって沈むんすよ。
まじで。だから俺はそれわかってるから海外にも投資してるし、ちゃんと自分の位置っていうのを日本のアーティストだけ終わらないところを持ってこうとしてる。
それはなぜかというと、そういう人間で今日本人に対しても新しい価値感を与えるために俺はいると思ってるし、その何か日本の中で小さいマーケットの中でラッパーナンバーワンですとフリースタイルダンジョン優勝しましたとかそんなんじゃないんですよね。
その基準って小さすぎて、小さすぎる基準でその上にはボスがいるんで、権利を持ってるボスがあって、権利ビジネスだからどんだけ権利を持ってるかなんですよ、自分がパブリッシングとか。
俺はそれだけで稼いでるから、身をもって知ってるから、だからカンパニーに入るなよって思うんですけど若い子たちに。
でもみんなやっぱ自分でできないし頭悪いから、勉強もしないし、僕、ラッパーだから馬鹿ですとかって言ってるから、だからみんな搾取されて終わるっていう。
はっきり言ってラップスタアなんて人から言われるもんじゃないですからね。何を人から言われてそんな金もらってラップして300万とかさと思うんだよね。300万なんて俺だったらもう1日ですから。
WELCOMEMAN:DELMONTEさんから見たその世代間とかその今のHIP HOPのカルチャーについていろんなラッパーが出入りする中で感じることとか思うこととかってありますか?
DELMONTE:みんな同じようなこと言ってますね。言い方もちろん変わっているけどやっぱりトピックとかはすごいにかぶってるなみたいなのはありますし、フローとかに関してもどっかで聞いたようなフローだなっていうのは、正直感じるときはあります。
ただそれはもうその人にとっては新しいことだったりするんでそれをやった上でどんどんね、自分が同じ曲を作る、作り続けるわけにいかないけど、進化していければいいなと思って、それで手伝いをしてますけど。
そうですね、いろんなね、カテゴリーというジャンルがラップにもそのタイプはあると思うんですけれども、なんだろう突拍子もないこと言う人が減ってきたなっていう。
ISH-ONE:みんなと同じ生き方じゃないと携帯でもそうじゃないすか。みんな同じiPhone、同じAndroid、別に昔だったらめちゃくちゃいろんなケータイがあって、ガラケーがあってとかってそういう時代だったのになんかやっぱ今の時代ってみんな並列化、同じもの、同じ価値観っていうものにどっか加えられてる。
逆にその同性愛者が嫌いでもいいのに、その考えは間違ってるよとか言われたりとか、それはジェンダーレスだからとか、その勘違いとかグローバリズムとかもうそれってどっからきてるかわかってる?っていう、それを調べずに見た目とか平等でいいよね、平等でいいんだったら今本当にこの裏側でウクライナで死んでいる子供が平等だと思う?って、それに対し誰も何も答えないですよ。だからそこまで答えて初めて人間の平和とか語れるのにとか、人間の世界を語るのに皆もっと知識をつけた方がいいし、若い子もそうです。知識をつければ怖くないから。知識をつけて自分の足で歩けって思うし。
今の世代はそれが少なくなってる。なんでかってインターネットでリサーチすることは簡単だし、それによって情報がこうだ、こういう感じだってわかっちゃうし、俺らの時代が良かったのは、魔法があったのが見えなかったから。
見えないことってどんだけ重要かと。子供でもね、iPadを与えてそれずっとやらせるんじゃなくて、積み木でお家作ってみようとか粘土で何か作らせた方がIQ上がるってことはもう科学的に証明されてるのに簡単な方にみんな逃げるんすよ。
人間は便利になれば便利になるほどこの前のstarRoさんの話じゃないけど、便利になれば便利になるほどやっぱり人間って本当に大切なものを失っていく。
それはどういうことかって言ったら、作る楽しみ、インターフェースは簡単になるといろんなものだったりいろんな技術で簡単に音楽が作れる携帯でも作れる。でもそんな音楽はゴミですよ。
だけどそれを音楽としてみんな受け入れようとするし、鳴ってればいいじゃん。
でも僕らはそこの違いわかってるんだからそれが音楽じゃないって言わなきゃ駄目だし、そんな音楽じゃないよって、音楽って心が共鳴するもんだし。
それがAIに勝てるもの、AIが出せないその心の振動とか、心の良いwavesを人間が弾いて表現できるってのはこれは本当人間のやるべきことだと思うし、そこを大切にすべきなんすよ。
今、デジタライズしていろんなものを並列化して簡単にやるけどやっぱりよかったなって俺たちは俺たちがやっぱり一番生きてた価値っていうのはあの時代を知ってることですよ。
あの時代を知ってて、今の時代を知ってること。でもこれは今のZ世代から先はあの時代を知らない子たちが迷ってるんですよ。
あの時代ってのは見えないものを信じるっていうことの良さを知ってたんだけど、今は見えないものだったら信じない、数だせよ、どんだけの、それからこっち動くから。
だから冒険心も何もなければ人間って痛めつけられて、強くなるんすよ。痛いの怖い、傷つきたくない、そんなんだったらもう死んだ方がマシなんすよ。
残念だけど、これは生物の生きる根幹にあるんすよ。俺たちは強く生きるべき、強いんだ、人間って悪いけど悲しいほど強いんです。悲しくなるほど強い。人が死んでもすぐ忘れちゃう。
だけど、その人間の強さってのは本当信じた方がいい。だからそこに俺はなんか目覚めるような言葉とかもどっかラップで入る。
もちろんこれはひどいことも言うし、パーティのこととか女の子のこととかも言うけど、その側面において、こういうこと考えてんだよってことは絶対言うし、何かそこで人間変わっていけるなっていうことを信じてるからやってるだけですけどね。
WELCOMEMAN:なるほどね。だからTEAM2MVCHとして、お2人からも出てくるし、僕も感じてるんですけど若い世代、Z世代ってよくキーワード出てくるじゃないですか、この価値観の違いとか、もっと言うともっと強くならないといけないっていう部分とかも踏まえて、TEAM2MVCHとして、プロデューサーとしていろんな人とこれからも出会っていくと思うんですが、前に進めていこうとか、TEAM2MVCHとしてこれからこうやっていこうみたいなこととかっていうのはあるんですか?
ISH-ONE:僕らとしては音楽っていう土壌においては自分たちはもちろん、あの世界にも出していくってこともそうなんですけどそれと同時に、やっぱ若い子たちがもし僕らを頼ってくれるんだったら、どっか荒療治でもないけどやっぱり他のスタジオでは得れない経験を僕らのスタジオでさせてあげて、自分でもできるんだっていうか、最初はそこなんで。
ISH-ONEでもできればISH-ONEみたいにやりたいではなくて自分でもISH-ONEよりやばくできるって思ってもらうためにやってるわけだから、そこを受け取るためにはやっぱり日々の自分の生活、自分の経済力の安定とか、自分のステータス安定っていうものをやっぱり図るために、それが何が必要なのか、知識なのかね、人にとの関わりなのか、それは自分で欲しいものをちゃんとゲットして、でもそれをゲットする必要な力はお前は持ってるよと俺は全ての人に思うんですよ。だから信じてやればいいしって思うんですけど。
DELMONTE:最終的にさっきそこでも話してたんですけど、結局言葉が全ての世界を作ってるっていう。
例えば、この素晴らしいレッドブルスタジオだって実際にかんかんかんとやって工事の人が作ってるんですけど、ただ誰かがこれを作ろうっていう、その情熱のあった一言なり、その素晴らしい一言でこれができてるわけじゃないですか。
全てのものっていうのは、この人間の都市において人間の文化において、全てのものは言葉からできてる。
なのでやっぱ言葉っていうのを僕らはどんどん進化させていきたい。言葉の持つ意味とかをちゃんと踏まえた上で音楽における言葉っていうものをどんどん進化させていって、それが人類のね、寄与になれば、そうなれば素晴らしいんじゃないかなというビジネスプランです。
WELCOMEMAN:いや壮大かつでも本当に一番大事なところですよね。
DELMONTE:本当に別に僕、キリスト教は信じてないんですけれど、やっぱ聖書の最初の方で初めに言葉ありきみたいなこと言ってるのは結構間違ってないなこりゃみたいな感じでは思ってますね。
WELCOMEMAN:これからどんどんDELMONTE STUDIOにアーティストが出入りするけど、そこは今ISH-ONEさんがおっしゃったように、結果出せよっていうその強さもいるんだけど、なんていうかな、越えていくための優しさも垣間見るんすよね。
ちゃんと場所を提供してあげるよっていうところも踏まえて、挑戦してみろよっていう場所も提供してあげてるっていうのは、ただぼーんとではねつけてるんじゃなくて、一回おいでって言ってるってこれすごい優しいなってすごい話を聞いてて思うんですよ。
ISH-ONE:優しいスタジオではあると思いますが、他のスタジオだったらないと思うんでこういうこと。
DELMONTE:僕は優しいんで。
WELCOMEMAN:2人のこのバランスとか制作に関しての信頼関係とかもすごいいろいろお話を伺ってわかりました。ありがとうございます。本当に。
最後にちょっと紹介していただきたい曲なんですが、それこそミュージックビデオになってたりだとかをしてると思うんですが、この辺の曲の経緯とかもお伝えいただきつつ、最後に曲こ紹介の方お願いしてもよろしいでしょうか?
ISH-ONE:はい。ありがとうございます。この曲は「WRAPSTA」という曲で「WRAPSTA」なんですけどRAPじゃなくて、WRAPこれは全てをまとめるって意味でのラップって意味なんですけど、まとめることができるラップスターとしてもうみんなラップスター目指している。
僕らも既にまとめてやってきてるから僕らも既にラップスターなんだよっていうことを言ってる曲で、ここにそれこそあべちゃん紹介してもらった中国の若いラッパーのNazzっていう子とあと横浜で今一番盛り上がってるNEXT GENERATIONというパーティーやってるAndylitって奴がいるんですけど、こいつは本当昔からその横浜の本牧出身でずっと昔からLEONがよく昔うちのスタジオに来てたときにいろいろ紹介してくれて、実際、今からラップ作ろうと思ってるんですみたいな感じでスタジオに来てたときの繋がりなんですけど、一番盛り上がってる、僕が英語ラップしててなぜか中国語をラップしてて、そこにその横浜節の日本語で3カ国語を使ってる曲で、これが評価されて、海外のプレイリストにも入った気がするけど、結構その人気の曲だったんで今回もアルバムに入れようかなと思ったのもあってそれであのビデオも撮った感じですね。なんで曲紹介ですよね。
WELCOMEMAN:そうですね。そして次回にはお二人のおかげでAndylitさんがゲストで来ていただきありがとうございます。
ISH-ONE:Andylitも来ると思うんすけど本当にこの曲もそういう意味でインターナショナルな日本からアジアからの力っていうのを世界に見せる曲にしたかったなと思ったんで今回入れました。聞いてください。今日は呼んでくれてありがとうございます。「WRAPSTA」
さあお届けしたのはTEAM2MVCHで「WRAPSTA」でした。2回に分けてお送りしたISH-ONEさんとDELMONTEさんのお話。2人の制作でのスピード、アイデア、これがかっこいいんじゃないかっていうフィーリング、感性みたいなところまで非常に素晴らしいパートナーとして楽曲を作り続けているなと本当にね、感動しましたし、この2人のこのバランス感もいいですしね。こだわりもずば抜けてますよね。
やっぱりそういう渋谷のど真ん中に素晴らしいスタジオがあって、ここからやっぱり世界へどんどん出ていく楽曲がもっともっと注目を浴びるべきだし、ISH-ONEさんも言ってましたが、これはプロモーションの差じゃないかっていうところも踏まえて、楽曲のクオリティは本当にピカイチです。
なので今回、ISH-ONEさんもゲストに来ていただいてISH-ONEさんの回もありましたが、このTEAM2MVCHとして来ていただいたのもやはり世界へもっともっと羽ばたいていってほしいっていうWELCOMEMANの熱い思いともっと評価されるべきだということで微力ですよ、僕のPodcastは微力なんですが、少しでも皆さんにお届けしていきたいなということでスペシャルゲストでお越しいただきました。
改めまして、このプロデューサーユニット・TEAM2MVCHとは、スヌープ・ドッグやクールGラップなどとの競演ヨーロッパツアーの開催などグローバルな活動を展開していくアーティスト・ISH-ONEそして東京渋谷のDELMONTE STUDIOのオーナーであり、サウンドデザイナー・DELMONTEによるユニットです。
これまでに200曲以上の楽曲を発表しており、2022年7月20日にはセカンドアルバム「TOOK2MVCH2」をリリースしており、今回はそのリリースを記念していろいろとお話を伺っておりました。詳細はTwitterの方でぜひともゲットしてください。
また、前回、ISH-ONEさんをゲストで出ていただいて、またISH-ONEさんの楽曲をピックアップしておりますが、DELMONTEさんのソロの方もぜひともチェックしてくださいね。
最後に私、WELCOMEMANは音楽プロデューサーとして様々なプロジェクトに関わっております。
音楽ストリーミングプラットフォーム・SHINKUKANライブストリーミングや撮影、ライブイベントが行える次世代のクリエイティブスタジオ・STARTRECのプロデュースも行っております。
また、WELCOMEMANがCEOを務めるブラッシュミュージックでは、新人発掘および育成、音楽や映像コンテンツの制作、イベント制作、ビジネスコンサルなども行っております。
将来の夢はグラミー賞主要4部門のトロフィーをゲットすることです。
そしてこの番組タイトルでもあります「SHINKUKAN」とは、日本の音楽コンテンツを世界へをモットーに掲げたオリジナルコンテンツが見放題の音楽ストリーミングプラットフォームであり、クリエイターやアーティスト向けの活動サポートも行っております。
Spotifyを含めた全世界の音楽配信、ライブストリーミング配信、チケット券売まで様々な活動サポートを用意しております。ぜひ、下記のオフィシャルサイトをチェックしてください。
・音楽ストリーミング&ライセンスレベニューシェアプラットフォーム「SHINKUKAN」のSpotify独占配信ポッドキャスト番組です。日本と世界の架け橋となる素晴らしいアーティスト&音楽を紹介しております。
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