SHINKUKAN Podcast#76 スペシャルゲスト「DJ SPI-K」 Part1
配信日:2022/9/17
SHINKUKAN Podcast#76はスペシャルゲストにDJ SPI-Kさんを迎えた前半のテキストバージョンになります。
おはようございます。音楽プロデューサーそして音楽グローバルマーケターのWELCOMEMANです。
この番組は、世界で今最も注目を浴びているアーティストから世界のミュージックアワードに関連する楽曲を紹介しつつも日本の素晴らしいアーティストや音楽もお届けしていきます。
世界と日本の架け橋となる音楽情報発信基地になることを目的としております。
今回はスペシャルゲストウィークでございます。今日から素晴らしいアーティストが前半、後半2週に分けてWELCOMEMANと素晴らしいトークセッションを繰り広げております。
まず一発目のスペシャルゲストは梅田サイファーのDJでもあります、DJ SPI-Kです。
彼の素晴らしいトークセッション、普段はなかなか話す機会がないということもリハーサル中で言ってたんですが結構、本音で音楽をどれぐらい愛してるかみたいなことをですね、聞けて非常に楽しいトークセッションでございました。それでは早速お届けしたいと思います今回のスペシャルゲストDJ SPI-Kの楽曲をお聴きください。「G.O.A」
WELCOMEMAN:さあ、お送りしたのはDJ SPI-Kで「G.O.A」をでした。改めまして今回のスペシャルゲストDJ SPI-Kです。よろしくお願いします。
DJ SPI-K:梅田サイファーのDJのSPI-Kです。よろしくお願いします。
WELCOMEMAN:お願いします。さあということでSPI-Kくんとこういうポッドキャストで深く話していくのって初めてで。
DJ SPI-K:いやもう初めてです。何喋ってんかわからんぐらい。自分のことを知ってくれてる人ってライブ中ってDJなんで、基本的に喋らない。だから、我々、梅田サイファーはね別ラジオもやってはいますが、こうやって喋る機会がないんで結構新鮮な感じがします。なので、なんかいろいろ喋れたらなと思うんでよろしくお願いします。
WELCOMEMAN:早速なんですけど、梅田サイファーで活動しているときもDJとしてマイクってそんなに持たないすもんね。SPI-Kくんって。
DJ SPI-K:そうですね。あんまり持つことないかなと思います。
WELCOMEMAN:だから自分で発信していくのは基本的には音でもやっていて、マイクを持って喋るっていうこと自体が結構、逆に言うとレアなんですね。
DJ SPI-K:そうですね、過去にラップはしてたんですけど。
WELCOMEMAN:そうなんすか。
DJ SPI-K:そうなんですよ。ラップをしてた時期もあったんですけど。それこそバトルとかも、なんかちょっと出たりとかもあったんですけど何を機にでしょうね、でもそれこそ梅田サイファーをどんどん近場、こう梅田サイファーの周りの人たちとやっていくうちに俺はこっちじゃないってなりましたね。
ずっとDJは本当に2008年ぐらいからやってはいるんですけど、やっぱり自分はこっちでやるべきやと思ったり。レベルがえぐいですね、みんな。肌で感じてしまうというか、昔からからそれは思ってました。
WELCOMEMAN:スタートしたときはラッパー兼DJからキャリアをスタートさせて、フリースタイルもしたりはしてたんだけど、どんどんDJに移行していったっていう流れですか?
DJ SPI-K:イメージとしては、自分がその日本語ラップが好きで2008年ぐらい、ちょうど大学に入ったときぐらいですかね、音楽もやろうみたいな感じよくある学生のノリ、そこでいろんなクラブとか、遊びに行ったりとかあるんですけど、やっぱその中でちょうど2008年ぐらいっていうのが梅田サイファーのメンバーが路上でサイファーをしてた時期とちょうどかぶってて、こいつらいったい何や、みたいな、でも小耳には聞いてる大阪には、韻踏さん(韻踏合組合)以外にいろんなやつがおんねやっていうのをやりながら、片隅ではクラブシーン、当時はあのEDMが全盛期でそれこそあのLMFAO周りの「Party Rock Anthem」あれがかかれば踊ってしまうみたいなね、あんな時代に自分でやってて、当時の先輩のやっぱシーンを盛り上げたEDMとか、ハウスミュージックやってる人とかが日本語ラップでDJできるかみたいな感じありましたね。そんな時代からやってました。
WELCOMEMAN:確かにでもEDMが全盛期のときって対比してましたもんね、HIP HOPって結構日の目を浴びていない時期でしたしね。
DJ SPI-K:そうですね。その中で自分がこだわってたのはどんなときでも日本語の曲を入れようみたいなのは続けてました。
WELCOMEMAN:なるほど、それはDJのキャリアをスタートさせたときはある程度シーンに乗っかった音楽もしつつ、自分のこだわりをその間に入れていって。
DJ SPI-K:やってました、だからか知らないんですけどEDMも別に嫌いではないというか、自分のパソコン上の曲のストックには入ってるというか、逆にどんなところでもDJができるような状態でもあるっていう強みでもありオールラウンドチックなとこありますね。
そこを経てどんどんやっぱりそれでも日本語ラップ、当時うちの今メンバーにいるpekoさんがアマチュアナイトってイベントを大阪の梅田のNOONってところでやったんですけど、やっぱそれがすごい日本語ラップ、大阪のシーンを盛り上げていこうみたいなのがあってそれにお客さんでずっと行ってたんで、自分もめちゃくちゃheadsだったんですけど、そのときにどこの何だったかちょっと忘れたんですけどネット上にMIX CDを回してたりとかしてて、当時知り合いになっていたKOPERUくんがpekoさんにこんなDJいるんですって紹介してもらったのがきっかけで1回やってみようぜつって誘ってもらったのが多分一発目って気がします。
WELCOMEMAN:そこで初DJをプレイしていくってことですか?
DJ SPI-K:梅田サイファーの周りのイベントに出たのがそのあたりだと思います。そこで意味わからん曲ばっかりかけてたんでしょうね当時。僕の大好きなSOUL'd OUTの「BLUES」かけたらみんなぼっこと立ち上がったりとか今でも忘れないっすね。なるほど流れでどんどんいろんなイベントそれこそ今の華金ってイベントとか他のイベントもそうなんですけど、呼んでもらうことになってちょっとずつみんなとの仲が良くなってっていうのでちょっとずつ梅田に近くなっていってるって感じでした。これが自分の大まかにちょっと簡単には言ったんすけど、2008年から中旬ぐらい入る前までの梅田サイファーに入るまでの流れの話です。
WELCOMEMAN:ここで梅田サイファーと関わるようになってきて、その日本語ラップのシーンをまた梅田から盛り上げていくっていう状況の中で、どっかで正式なメンバーになろうみたいなところのタイミングってありましたありましたか?
DJ SPI-K:ありました。自分はそれこそサイファーとかも遊びに行ってたりもしてたんですけど、そんなに輪っかには入ってなかったんすよ。
たまに入れるタイミングがあったら入ってたぐらいだったんですけど、基本的にみんなめちゃくちゃレベル高くて本当に日常、この今喋ってること、会話ですらラップにするっていう。
やっぱりあの人らにしかでけへんのちゃうかなと、全国各地のいろんなサイファーね、たまたま行ったところとかおじゃまするんすけど、なんか違うんすよね。梅田でやってるサイファーとか、大阪のシーンのサイファーとちょっと自分的にはその感覚が合ったってなって。
梅田サイファーに何で入ったかって話ですよね。それは自分が地元が兵庫県伊丹市ってところでそこで自分のイベントをずっとやろうっていうのでいろいろやってたんですけど、当時梅田サイファーはまだ「マジでハイ」が出る前のときで俺はこの仲良いやつらを呼びたいっていうのがあって呼んだんです。
そんときはそれこそね、BOIL RHYMEのCIMAさんとか呼んでいろんなメンツでやったんですけど、梅田サイファーの客が3人か4人やったんですよ。
WELCOMEMAN:もう今じゃ考えられないですよね。
DJ SPI-K:そんなことがあってめちゃくちゃ覚えてるのが、そのメンバーもせっかく呼んでもらったんで最後マジでごめんみたいな。
ちょうどみんなもう本当にどうするみたいなときやったらしくて俺がこれも覚えてるんすけど、自分がKZさんとKBDさんの2人に音楽シーンでしか会話するっていうか、イベントでしか喋ったことないので1回普通に飲みに行きましょうよって、誘って、結果的にどこだったかな、中之島公園っていうところかどっかの路上で結局20人ぐらい集まってドンチャン騒ぎしたっていうか飲み会になってしまったんですけど。
その後、そこでKZさんとKBDさんが2人で何かずっとめっちゃ熱い話を触れんなみんな、入ってくんなぐらいの勢いで2人で喋ってるのが僕、結構鮮明に覚えてるんですけど、そっからの半年後にできたのが「マジでハイ」が収録されてるアルバムで、もうワンチャンここに賭けようみたいな感じで、なんかそのきっかけもにちょっとでもあったんかなというのがありまして。
で最後なんですけど、そのときに専属DJっていうのが、梅田サイファーにいなくて、メンバーの1人から1回、SPI-Kは俺らのノリを知ってるから1回、DJやってくれへんかっていう依頼があって、それを機にやったっていうのが始まりです。
そっから梅田サイファーの専属DJになったっていう感じです。意外に歴でいうと浅いっていう感じなので。
WELCOMEMAN:僕ずっとSPI-Kくん居てるイメージあったんで。
DJ SPI-K:違うんですよ。他の2、3人DJが結構変わってたりとか、MC陣がDJやってたりとか。それはありましたね。
WELCOMEMAN:そうか、いやでもそれ「マジでハイ」のときって衝撃的だったし、すごい回ったし、そのプロセスとしてSPI-Kくんと音楽じゃないところで1回語り合うところがあったりとかやっぱいろんなプロセスを経てあそこに行ってるんですね。
DJ SPI-K:本当に何かそのきっかけになったんだろうなとは思いますけどね。
WELCOMEMAN:でもあの「マジでハイ」のミュージックビデオとかで一気にドーンと広がったイメージはあるんですか?
DJ SPI-K:いやめちゃくちゃありますね。でも1個だけマジで悪い話ぐらいで思ってほしいんですけど、大阪アメ村のサンホールってところで、初めて梅田サイファーがアルバムを出したときに当時、R-指定も来てくれてたりとかで「マジでハイ」を1曲目にやろうと自分も一番最初のDJで行こうつったら針が飛んだんです笑
2回目をやるんですけど針がもう1回飛ぶんすよ。俺もうね心拍数多分280ぐらい。もう忘れもしない。3回目でもうテンパってる自分が。
R-指定はうまかったっすね。まだ世に出てない曲をこれでお前らこのフックを覚えたやろうって歌うぜ!みたいな感じでステージとスピーカーっつって入って、逆にみんなそのサビを覚えて。
WELCOMEMAN:巻き返したんや。
DJ SPI K:そうなんです。MCうまって思いましたけどね。3回目で俺もなんとか曲を流せてっていうので梅田サイファーのDJ1発目で針を潰すっていうね。
今でもそれを忘れないせいでいろんなイベント常に1時間前から心拍数上がってきて、それが俺が曲を止めたら全部止まるっていう。それのおかげでいろんな対策をやっぱ学びましたね。
WELCOMEMAN:いやでもすごいっすね。それはやっぱりマイク持ってる人たちはその瞬間のスキルを出すために全力かけてるけど、SPI-Kくんの場合はそのパフォーマンスが上手いこと全部いくように、完全に縁の下の力持ちであるべきですもんね。
DJ SPI-K:バンドマンがどっかの楽器が一つなくなっても多分リズムはきっとキープできると思うんですけど、僕の場合、1箇所からしか音がないので。だからその責任感をすごいめちゃくちゃ肌で感じましたね。
WELCOMEMAN:そういう見え方でみんなを背中から見てその向こうにお客さんがこっち向いてるわけですもんね。
DJ SPI-K:そうですね。ありがたいことにいろんなところにみんなに連れてってもらってどんどんどんどんステージが普段クラブ、ちっちゃい箱でやってた人間がどんどんどんどん上がっていって、お客さんが急に1000人超えてるとか3000人とかはたまた一番大きいところで言ったら大阪城ホールとかもあったっすけど。常に緊張しますね。
WELCOMEMAN:そうですね。いやでもその責任感があるから緊張してるっていうことですもんね。
DJ SPI-K:プロのアーティストとか大きいステージでやってる人ってやっぱすげえなと思いましたね。
今でこそだいぶ慣れてきたというか対策も練ってるし、あれですけど、ぜひ自分を見かけたら、自分の荷物がやたら多いのだけチェックしとってもらえたらと思います。
WELCOMEMAN:めちゃめちゃ対策してるぞ、SPI-Kくんはって言う。
DJ SPI-K:それを学んだのは電気グルーヴの石野卓球さんの映像か本か忘れたんですけど、あの人は全然ジャンル違うんですけど、いろんな機材周り持ってるんですけど最終手段で、CDJにUSB入れてCDで焼いて、最悪ここから音を流せるようにしておくっていうのは、一番最後の最終手段で置いてたりとか。
WELCOMEMAN:持ってるんですね。
DJ SPI-K:なんかしてました。やっぱそうやなと思いながら自分もそうっすねなんかCDとかUSBとか最悪iPhoneから流せるように、どんなトラブル起こっても対処できるようにっていうので。
WELCOMEMAN:これでもほんまにノウハウもないし、現場の肌感でやっていくしかないですもんね。教科書があるわけでもないですしね。
DJ SPI-K:そうですね。そういうところは本当にDJあるあるなんかもしれないけど。
WELCOMEMAN:現場力ですね。僕、2019年にBRUSH UP FESTIVALっていうのをやってて、出演いただいたときに、ヘッドフォンライブをやったときに大阪城野外音楽堂のタイムが押してて、大阪城野外音楽堂はどうしてもその時間制限があるから切れたんですよね。
DJ SPI-K:そうなんですよね。
WELCOMEMAN:最後のトリでやっていただいた時にそれを僕らもやっぱり汗止まらない状態になってて、バタバタしてるんですけど、やっぱりもう梅田サイファーそっから、いやこれ切れたらチャンスやってフリースタイルやりだして、そこから全員持っていくっていうあの光景は、やっぱり僕、オーディエンスでもないからイベンター側の立場としてもこんな心強いアーティストおらへんぞっていう。
僕らが迷惑をかけてる立場なのに、梅田サイファーのおかげでイベントの質が上がってるみたいな、さすがやなみたいな。スタッフも全員ファンなってます。やっぱあの段階で。
DJ SPI-K:ありがとうございます。嬉しい。メンバー絶対喜ぶっすね。
WELCOMEMAN:すごいだからトラブルはいつ何で起こるかわからないけど、トラブル自体も何個もシミュレーションしてやってるSPI-Kくんもいてるし、そのトラブルがチャンスやと思ってるメンバーもいてるっていうのは現場での力もたたき上げじゃないと。
DJ SPI-K:いや、多分それはありますね。やっぱり路上でやってたからっていうのもありますし、僕はどっちかというとあのときは一緒の立場ですね。
俺の音が飛んでもうたって思いましたあの時は。音鳴らへんと思いましたけど、すごいなあれはやっぱり、自分が梅田サイファーのメンバーをやっぱりリスペクトしてるというかheads時代からの何て言うんかな、こいつらは絶対にうまい。
もっと上に行く、もっと日の当たる人間やと思いながら信じてたっていうのがああいうところに出ます。改めて彼らはすげえなと思いました。
WELCOMEMAN:今ってステージで週末にいろんなとこ行くじゃないですか。
どうですか?モチベーションとしてはいろんな人と対バンしていったり、それこそ昔は結構ラップシーンのところでいろんなアーティストと共演してたと思うんですけど、今ってもうちょっとオーバーグラウンドでいろんな人とする機会が増えてきたと思うんですけど、梅田サイファーとしてどういうモチベーションで今現場には挑んでいってるんですか?
DJ SPI-K:基本的には僕個人としてはそこまで変わってはないんですよね。
自分の個人でやってるイベント出てる、もちろん今もずっとその昔からキープしてるイベント出てても、ゲストはゲストだし、どんな環境、メジャーだろうが、インディーズだろうが出てる人とやるときのテンションは変わらないと思います。
ただもう一方の側面でもちろん大きいステージ行くと自分たちが憧れてたアーティストとここ2年、急激に対バンっていうか一緒になることも多くて、なんかもうちょっとで俺は死ぬんちゃうかなっていうぐらい夢が叶っていってるという、それこそ名前出させていただくとRHYMESTERさんとかラッパ我リヤさんとかこんなそうですし、KICK THE CAN CREWさんとか自分たちがド世代で聞いてたシーンの人たちがそうやって自分たちとやっていただけるっていうのは本当に何か今でも、今こうやって会話してても夢かなって思うときありますね。
WELCOMEMAN:世代的にHIP HOPのムーブメントがあってちょっと落ち着いたじゃないですか。もう1回このムーブメントがやってきてるっていうところで、今のムーブメントを作ってるのは間違いなく梅田サイファーの存在ってめっちゃでかいじゃないすか。
それが前の世代の人たちと共演してるって言うってことはこれも世代間を完全にねクロスオーバーしてるから、なんかSPI-Kくんの話聞いて思うんすけど、横並びやなってめっちゃ思いました。
DJ SPI-K:いや、どうなんですかね。その認識はあんまりない。僕は逆にない。
WELCOMEMAN:そうですか。やっぱそこはちゃんとリスペクトが?
DJ SPI-K:めちゃくちゃありますね。やっぱり自分らのその音楽と別にもちろん、やっぱトラップミュージック、それこそ何て言うんですかね、クラブシーンでかかるすごいいろんなアーティストがいてる思うんでやっぱ僕らは何かそことはまた違う。その昔の人たちのそれこそどうだろうなんて言ったらいいかな、FGクルーって流れに結構似てるかもしれないすね。RHYMESTERがいて、KICK THE CAN CREWがいて、RIP SLYMEとか皆さんがいたなんか遊んでる感覚がもしかしたら僕らにはあるのかな。
全体のHIP HOPシーンとかで僕は個人的に見ると別にど真ん中に行ってるっていうのはあんまり思ってない。
WELCOMEMAN:でも、リスナーの方はそういう意味ではやっぱりシーンを作った梅田サイファーって認識してると思う。
DJ SPI-K:そうなんですかね。
WELCOMEMAN:今のSPI-Kくんが言ったこの並びっていうか、先輩の方たちのこの並びで言うとなんか腑に落ちます。
確かにそうだ、あのラインだってトラップの方ってまたちょっとちゃいますもんね。
DJ SPI-K:そうですね、なんかやっぱ若いっつったらあれかもしれないですけどアメリカとかUSのイメージが強い。
だからいけてる奴らがやってる、俺らはなんかあくまでラップ好きの奴らみたいなね。
WELCOMEMAN:そうですね。フリースタイルもそうですね。
DJ SPI-K:かといってね全くやらないわけではないのでそれなりにみんなやってるっていうのもあるんですけど、そこは肌感で感じます。
ただなんか1個だけ自分たちちょっと出てるなって思ったのは梅田サイファーでミーティングやるんですよ。で終わって、あのミナミの夜帰ろうか言って歩いとったらチャラ箱から出てきた兄ちゃんたちが「マジでハイ」をスピーカーから鳴らしてたのはめちゃくちゃ笑いました。全員で爆笑しましたね。
WELCOMEMAN:まさか梅田がそこ通るなんて思わへんもんね。この今までの梅田の活動があってでキャリアを積んできて、そこからいわゆる満を持して今回このEPを出すという流れになったと思いますけど、最後にちょっとこの辺の話を伺いたいなと思ってるんですが、またこのタイミングで作ろうと思ったのはなぜですか?
DJ SPI-K:ことの経緯を説明しますと2020年に、「MARZEL」っていうMIX CDを作りました。過去にもずっとMIX CDを作ってたんですけども、自分の好きなアーティストを呼んでちゃんとした作品を許可をちゃんと取って作ろうっていうので出したのが前回の「MARZEL」っていうMIX CDなんですけども、そのMARZELっていうのは混ぜるっていう日本語と自分の大好きなアメコミのマーベルっていうのをミックスさせたっていうところから、取って混ぜるっていう綴りにしてるんですけど、その作品を作って、自分の好きな音源、アーティストの曲を世に広め、おかげさまでいろんな方に届きまして、その中で今度何がしたいのかって言ったところにやっぱ自分の作品、そこで新曲っていう。
自分の思いをやっぱりどうしても新曲でしか伝えられないなと思って、自分で構想を練って自分はトラックもそんなに作れるわけではないんですけれど、自分が今この時点で、現時点でできる何かといえば信頼できる人たちに曲を提供してもらったり、一緒に作ったり自分のおすすめするアーティストに声をかけて一緒に自分の思いを客演でリリック書いてもらったり、歌ってもらったりっていうのを構成考えたのがファーストEPの「MARZEL WORLD」っていう作品になってます。
WELCOMEMAN:ジャケットがね、まずかっこいいじゃないすか。
DJ SPI-K:ありがとうございます。
WELCOMEMAN:MARZELの意味なるほどそういうことやったんやっていう。だからそういうところをうまいこともミックスさせながら、今もSPI-Kくんの話でいうとやっぱりトラックメイカーがいて、ラッパーがいて、自分がDJという立場で、これをうまいこと自分の作品として作り上げていく、DJの立場でしかこの発想ないから、これ面白いなって思うんですよ。
DJ SPI-K:ありがとうございます。まさにMARZELでございます。
WELCOMEMAN:ほんまにすごいだから今のこの新しい時代の音楽を作るっていう考え方やなってすごい僕思いました。
DJ SPI-K:そうですね。やっぱり自分でできないことはもうできないって、やっぱ認めてた方がいいかなと思いますね。自分で今できる、それが逆に今の時代できるんじゃないかな。
それをフェイクと思う奴もいるかもしれないですけど、自分の中ではこれも一つのやり方なんじゃないかなっていうのを定義できたかなと思います。
WELCOMEMAN:いやその定義はほんまにかっこいいと思いますね。なんか今までの流れにのっとらない自分だったらこうやるっていうスタイルを貫いてるところが、いやそれこそMARZELっていう言葉のキーワードとマッチしてますね。
今回はその中から最後に1曲紹介していただいて曲を聞いていただきたいと思いますが、紹介していただいてもよろしいでしょうか?
DJ SPI-K:ミュージックビデオにもなっているんですけれど「MARZEL WORLD」の中から「NEVER LOOK BACK feat.Kyons&Draw4」よろしくお願いします。
お送りしました、DJ SPI-Kで「NEVER LOOK BACK feat.Kyons&Draw4」でした。それではお知らせをさせてください。
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SHINKUKAN podcast #83はスペシャルゲストにDJ SPI-Kさんを迎えた後半となります。
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