SHINKUKAN Podcast#126 スペシャルゲスト「KAO=S」Part1
SHINKUKAN Podcast#126はスペシャルゲストにKAO=Sを迎えた前半のテキストバージョンになります。
おはようございます。音楽プロデューサーそして音楽グローバルマーケッターのWELCOMEMANです。
この番組は世界で最も注目を浴びてるアーティストから世界のミュージックアワードに関連する楽曲を紹介しつつも、日本の素晴らしいアーティストや音楽もお届けしていきます。
世界と日本の架け橋となる音楽情報発信基地になることを目的としております。
さあということで今回もスペシャルゲストアーティストウィークということでお越しいただいております。 KAO=Sから山切さんとかおりさん、お2人にお越しいただいておりますが楽しかった。勉強なりました。
日本のみならず世界で活躍されてるお二人のそんな歴史からそして今までにいたることそしてどういうふうな経緯で世界に飛び立っていってるのか、そこのコンセプトだったり、目的だったり、その想いなんかも伺っております。
ぜひ前半、後半ともにお楽しみにということで、まずは楽曲紹介しましょう。KAO=Sで「ZANGEKI LIGHTNING」
WELCOMEMAN:お送りしたのはKAO=Sで「ZANGEKI LIGHTNING」でした。今回のスペシャルゲスト・KAO=Sのお二人にお越しいただいております。よろしくお願いします。それでは自己紹介の方だけお願いしてもいいでしょうか?
山切:私がKAO=Sのリーダーでギターとボーカルを担当してます。山切修二と申します。
かおり:KAO=Sのボーカルで剣舞パフォーマンスとかもろもろ表現系をやっております。川渕かおりです。よろしくお願いします。
WELCOMEMAN:お願いします。初めましてなんですけれどもリハのときもちょっとお話させもらったんですが、もうプロフィールがすごすぎてどこからお話を聞いていこうみたいなことなんですけれども、まず前半はお2人がKAO=Sの活動をやられるきっかけとか、それまでの活動もあると思うのでいろいろ振り返りながらお話を伺えたらなと思っております。
もう早速なんですけれども、まずKAO=Sというユニットができたきっかけ、タイミングって大体いつごろなんでしょうか?
山切:川渕かおりと僕が知り合ったの2010年の夏なんですよ。12、13年前です。僕は当時シンガーソングライターとして活動してまして、自分でアルバムを作っていろんなところでライブをやってたんですけど、ある日、何人か集まってやったライブの中に、僕じゃなくて他の人を見に来たお客さんとして川渕がいたんですよ。
WELCOMEMAN:そうなんですね。
山切:それで僕の前のアーティストを見に来たのでそれを見て帰ろうとしたんですけど、客席に戻ってもらって、僕が今からいいライブをやるんで見ててくださいって言ってそれで見てもらった結果、僕の音楽を気に入ってもらえたんです。
そのあとに話をしててすごくオーラを感じてこの人何をやってんのかなと思って、それで聞いたら、剣舞をやってるとか、殺陣をやってるとか、女優をやってるとか、なんかよくわかんなかったんで彼女のショーを翌週あたりに見に行ったら素晴らしい剣舞師だったんですよ。
かおり:剣舞っていうのは日本刀の踊りと、あと立ち回り、殺陣っていうのを合わせたやつなんですけど。
WELCOMEMAN:なるほど。
山切:それで僕が彼女のパフォーマンスのための曲を作りたいって言ったんです。
WELCOMEMAN:なるほど。
山切:それで1曲「桜の鬼」という曲を作ったんですけど、それが最初できっかけですね。
WELCOMEMAN:今までかおりさんはずっと剣舞師?
かおり:そうです。日本刀を使い始めてもう20年ぐらいになるんですけど、その間にモーションアクターっていうゲームのCGの人間の動きがあるんですけど、それのファイナルファンタジーシリーズとか、あとニーア オートマタっていうゲームとか、あと最近の攻殻機動隊のSACの2045っていうのがありますけど、その草薙素子役をやらせていただいたりとか。
WELCOMEMAN:いろいろすごいです。なるほど。その当時、お2人が一緒にやろうというか、そのタイミングがあったときはお互いがどういう活動してるっていう細かいことはあまりわかってない状態の中、音楽っていうところでリンクしたんですね。
かおり:すごいなと思って。
WELCOMEMAN:素晴らしい。
山切:それでその1曲目「桜の鬼」という曲は10分ぐらいのインストの曲なんですけど、それを初めてその年の年末ごろかな、何かのパーティに呼ばれたときにやったんですけど、そのときの反応がすごかったのでこれはグループ化したいなと思ったんですがそうこうしてるうちに、2011年になったんです。
そしたら震災が起こったんで、やっぱりあの頃のほら日本のなんていうんですかね、芸能に携わる人ってちょっと微妙な空気だったのでこんなことやってる場合なのだろうかとか、僕らも悶々としてたんですけど、この日本のちょっと混沌とした空気の中からもう1回世界に向かって何かやりたいなと思って、音楽とか、パフォーマンスとか、それでそのカオスの中から生み出す意味でKAO=Sでまた彼女の名前がかおりなので、いろんな意味をかけて、この名前にしました。
WELCOMEMAN:なるほど。2011年のインスピレーションというか自分たちが立ち上がらないといけないタイミングとその前にあったアートとして繋がっていた2人が音楽でより加速するきっかけになっていった?
山切:そうですね。そこからすぐ海外に向けて何か発信したいなと思ったんで、アメリカで毎年やってるサウス・バイサウス・ウェストっていうフェスに応募した方がいいんじゃないかって言われて応募したらすぐに受かったんですよ。
WELCOMEMAN:すぐに受かるってことはもう素晴らしいですよね。
山切:ありがたいことに結成して10ヶ月後にはもうアメリカでサウス・バイサウス・ウェストに出て、アメリカツアーもやってましたね。
WELCOMEMAN:すごいっすね。そのサウス・バイサウス・ウェストへは僕もずっと行きたいって言っててまだ行けてない。
かおり:ぜひ、体感してください。
WELCOMEMAN:やっぱり全然違いますか?
山切:例えるなら渋谷の大晦日の空気あるじゃないですか。ハチ公前の。あれが毎晩ですね。
かおり:それにもっとクリエイティビティがあって、いろんなアーティストの人たちが世界中から来るのでそこでお互い良いと思ったら声を掛け合って次何しようかみたいなそこから新しいものが生まれてくるみたいな。
WELCOMEMAN:なるほどな。いやね、ヒストリーも伺いつつなんですが、今の1年、2年の間にすごいサウス・バイサウス・ウェストとか見えてきて、かつアメリカツアーが見えてくるって想像を絶してるんですけど、これはでもアメリカに行ったときにすぐやっぱり向こうの方ってアクションが早かったりとか、スケジュールがすぐ決まっていったりするみたいな話を聞くんですが、ツアーはもうすぐ決まったんですか?
かおり:ツアーを元々サウス・バイサウス・ウェストに応募して行くって決まった時点から全米ツアーっていうのがついてきていて、日本人のアーティスト、バンドが集まってが6都市を周ろうっていうのがセットになってたんです。
山切:ジャパンナイトツアーっていうやつです。
WELCOMEMAN:なるほど。じゃあKAO=Sを結成して、サウス・バイサウス・ウェストがあったっていうのが割とその活動の中の大きいファーストステップになってるんですね。
山切:そうですね。もう僕の人生にとってあれがなんかいろいろ考え方そのものを変えるきっかけになりましたね。というのも僕はもうこれ本当音楽ビジネス的な側面で当時、2011年でまだ日本でもサブスクも始まってない。
ただCDが売り上げ落ちてたとかって騒いでて、かと言ってダウンロードも流行ってない。
デビューしても売れないとかそんな中で僕も当時36歳ぐらいだったのでその後に日本で育ってきて音楽をやるっていう中で36歳は多分当時の考え方ではやばい。
だけどアメリカに行ったらなんかもう、は?みたいな感じでみんなただ音楽を楽しんでいて、そこで何て言うんすかね、多分僕のマインド的にはメジャーレーベルがあって事務所があって、アーティストが出る。
そんなの関係なしにやろうぜってなったらすぐいろんなことが決まってどんどん新しい扉が開いていく。
そういうのも目の当たりにすると、今まで自分の中でマインドセットしてきたものは何だったんだって。
そこでもういろんなものが自分の中で切り替わって、自分で積極的にやれる限りのことを世界に向かって発信して、道を作っていこうと思いましたね。
WELCOMEMAN:それは隣に一緒にステージでされてて、やっぱり同じように体感されてたんですか?
かおり:そうですね。僕の場合、元々ミュージシャン側から始まってないので、KAO= Sを始めるにあたって、最初の時点でジャンル分けできないパフォーマンスで音楽としても日本で初めに言われたのがジャンル分けができないと売れないよっていうのをすごい言われたんです。でも逆にそれがいいなって思ったんですよね。
既存の形じゃないものの方がそれが唯一無二になったときに仕方がうまいこといって、それを認めてもらったら、他にないものだから良いと思ったら、呼んでもらえるだろうなって思いました。
WELCOMEMAN:そうですね。いわゆるアートの部分、マーケティングみたいな言葉になってくるとマーケティングのところっていうのは全然また相反するもんですし、じゃあマーケティングを見た上で音楽をするのかっていったらまたそこも違うと思うんですけど、そのジャンルだったりとか要はこのジャンルだったらとか、この人が好きだとかではなく、自分たちが作りたいものをもうシンプルに作っていくっていうことですか?
山切:そうでしたね。やってきましたね。
WELCOMEMAN:素晴らしいマインドですよね。なるほど。そのサウス・バイサウス・ウェストそしてアメリカツアーの後に次の活動にどうやって移っていかれたんですか?
山切:サウス・バイサウス・ウェストを経ていろいろその後ドイツなどにも行ったんですけど、やっぱりもう僕の中でミュージシャン自身が社会の中に立ってないと駄目だなと思って、すぐに会社作ろうと思ったんですよ。合同会社だったらすぐに作れるし、少額で作れるんで。
なので会社を作って、まずちょっと自分のミュージックのライツ(権利)の全てを自分で確保しておきたいと思って。
うちの場合は日音さんに全部管理代行する形で出版社としても登録してるんですよ。
そこを通してJASRACに全部預けたりして、海外に行ってもちゃんと回収できるようなそういうところを全部整えてました。あとは契約する上で法人同士じゃないとできないことがありますしね。それで2年後に合同会社作りましたね。
WELCOMEMAN:アメリカで衝撃を受けて、もうちょっとビジネス的にも、自分の立場的にもちゃんとここまでに進めようみたいなことで次のステップはそこになっていったと。
でドイツとイギリスにも行かれたってお話だったんですが、これどういうふうな経緯で行かれてるんですか?
かおり:最初のドイツは確か日本映画の評論家で日本映画を紹介するオランダ人のトムネスさんっていうすごい素敵な人がいるんです。
その方がね、ニッポンコネクションっていう日本映画のフェスを紹介してくれて、そこでライブパフォーマンスをしてみますっていうことで始めたんですね。
WELCOMEMAN:やっぱりジャンルにとらわれないKAO=Sっていうジャンル作ろうよっていうマインドを素晴らしいと思った人たちが情報収集して逆に声がかかってきたっていうものなんですね。
それと同じようにイギリスでも声が掛かってどんどん活動の幅を広げていく?
山切:はい。
WELCOMEMAN:なるほど。プロフィールを見させていただいたんですがそこから中国、ブラジル、パラグアイ、すごいですよね。
かおり:パラグアイやブラジルとかは国交行事に呼んでいただいて。
山切:これはさっきの合同会社の話と実は関係性が非常に深くて、法人化したことによって、毎年、秋に日本で経産省がバックでやってる東京国際ミュージックマーケットにブースを出して、ちゃんとそういう法人として、事務所としてね、契約すれば自社のアーティストが演奏できるっていうのを知ってたんで、だから自分で会社を作ってまずそのブースも借りて、なおかつ自分たちも演奏する機会を得られるならば、プレゼンもできるし、商談もできるじゃないかと。
それが2014年にあってそのときのパフォーマンスの評判がすごく良かったんですよ。
もうその2014年の東京国際ミュージックマーケットだけでブラジルも中国も、ブラジルでやったから今度ブラジルに見に来てくれた方が紹介してくださってパラグアイが決まったりとか。
WELCOMEMAN:すごい。行動力もすごい。そしてビジネスマンとしてもすごい。僕、実は毎年行ってたんですよ。
だからその状況も何となく理解できるんですけどそこにプレゼンテーション、そして自分からライブをするアーティストとしてやるっていうことが素晴らしいなと思いました。やっぱりどうしても音楽業界人の市場みたいなイメージがあったので。
山切:3日間勤務があったんですけど、初日がステージだったんですね。初日、僕はステージなんです。翌日の2日目の商談のときにパフォーマンスを見た人が来るじゃないですか。あれお前、昨日演奏してなかった?って言われて、ギター弾いてたよって。
WELCOMEMAN:すごい。でもつかみとしてはばっちりですよ。
山切:話題作りでそれも狙ってました。
WELCOMEMAN:素晴らしい。そういうきっかけでどんどん海外に行き、この当時ぐらいから海外へ行くことが割とスタンダードなっていくっていうか。
かおり:毎年何カ国か行かせてもらってましたね。
WELCOMEMAN:2014年からずっと今まで毎年行かれてるんですか?ちょっと番組変わるけど、良かった都市とか旅行日記みたいなのもまたいつか聞いてみたいですね。
山切:今度、飲み会でその話をしましょう。
WELCOMEMAN:ちょっと話を戻して海外に行かれて、日本に戻ってこられたときにその後半にもちょっとお伺いしたいことになってくるかもしれないんですが、日本と海外の音楽シーンの違いとか、その辺って何か今、ぱっと思い浮かぶことでありますか?例えばマインドが違うなとか、考え方が違うなとか。
山切:そうですね。考え方っていう部分に関してはやっぱりストリーミングが日本で始まったとか、あと例えばTikTokやInstagramのショートの動画がこの2、3年でみんな当たり前のようにすることができる時代になったので、それまでは違いを感じることはたくさんあったんですけど、今はさすがにみんなそれができるように日本の人たちもなっているので、今はさほど違いは感じないですね。
本当に国境がなくなったのはこの3、4年じゃないかなって気がこのInstagramや TikTok、YouTubeショートだの普及ですごくそれは感じてますけど、やっぱり多分あれですよねSpotifyとかも、2016年か17年ぐらいでしたっけ。
WELCOMEMAN:はい。それぐらいですよね。
山切:それぐらいまではなかなか難しいなって感じることがありましたね。向こうで何かがあってもそれをこっちに持ち帰ることもできなかったし。
WELCOMEMAN:じゃあその海外に行かれて活動されることと、日本に戻ってきたときに活動の歯がゆさだったりとか、その次のアクションとかは常に考えながら、次の一手をやられてたんですね。
山切:そうですね。やっぱりものすごくツールの発達というのが早すぎて、3年ぐらい前とかはInstagramのこともそこまで重要視してなかったんですけど今すごく重要ですしね。
WELCOMEMAN:そういう背景もあるんですけれども、やっぱり1個だけ聞きたいんですけど、おふたりが海外行かれて、今はもちろんどこがいいっていうのはなかなか言えないかもしれないすが、ぱっと思い浮かべてよかったなっていうのを1人ずつ聞いてもいいですか?
かおり:すごいいっぱいあるんですけど、一つ挙げるとしたら、今ぱっと浮かんだのはやっぱりに日本の真裏のパラグアイです。
海外に36時間かけて行って、滞在が2日間しかなくて。なんですけど現地で地球の裏側にも日本語を喋る人たちのコミュニティがあるっていうのがすごいなんか感動したというか、こんな遠くまでね昔に船を乗り継いでというか、船で長旅で大変な思いをしてきた人たちの日本の血が向こうにあって日本祭りっていう国交行事だったんですけど、日本とパラグアイの移民80周年のときに呼んでもらって、2万人ぐらいの前で野外で演奏したんですけど、すごい感動的で、言葉がわかる人もわからない人もその場にいて、「桜香る」っていう曲をやったときに意味が多分わかんなくても一緒に何か動いてくれるみたいなそういう一体感を一番遠いところで感じたんで、それがすごく印象に残ってます。
WELCOMEMAN:素晴らしいですね。山切さんはどうですか?
山切:僕も本当にもうその国ごとにあるんですけど、印象的だったのは、ニュージーランドですね。ニュージーランドいたときは実は僕たちは非常にまずい状況だったんですよ。
かおり:まずい状況でした。
山切:彼女がニュージーランドに行く1週間前に彼女は女優でもあるんで舞台に出たんですけど、すごい良い作品だったんですけど、そのアクションシーンで左足の前十字靭帯を断裂しちゃったんですよ。
歩けなかったので僕はすぐキャンセルしようと言い出したんですけど、彼女が絶対に行くと言って、必ず「桜の鬼」っていうインストの曲がもう僕らにはマストなんですけどすごくパフォーマンスが激しいんですよ。
山切:剣舞もあるし、わかった。行くのは行くけど、歌う曲だけ、もう「桜の鬼」はやらないって言ったんですがやるって言うんですよ。
スプローレっていうすごい大きなフェスだったんすけど、どっちかというとEDM寄りのフェスなんですね。僕らも最初から畑違いなんですけど、面白いと思ったオーガナイザーの方が呼んでくださったんですよね。
僕らの出番のときは、僕らにファンがいないアウェーの状態なのでみんな何だこいつらって見てるような状況なんですよね。
そこに松葉杖の彼女が出てきて、松葉杖を振り上げたら、なんだあれはってお客さん集まってきて見に来たんてすよ。
おまけにあんまり動いちゃ駄目だよって言ったのにその剣舞の「桜の鬼」を片足だけ左足をぶらんとした状態で右足だけで立って剣舞をやったら、ものすごいっていうお客さんの反応をもらって、終わった後、僕は彼女を車椅子でメンバーと一緒に押して場内を歩くんですけど、みんなが話しかけてくるんですよ。すごかったですって。ものすごく心配しましたけど、すごくいい思い出になりましたね。
かおり:逆境こそ、楽しめるかという感じです。
WELCOMEMAN:パフォーマンスときはどういうふうな松葉杖と剣のバランスだったんですか?
かおり:松葉杖を倒して剣に持ち替えて片足でぴょんぴょんしながらパフォーマンスをしました。
WELCOMEMAN:松葉杖があそこにあるようなことですよね。
山切:片足剣舞が出たみたいな。
WELCOMEMAN:そこを乗り越えたパフォーマンスをみんなが見てもわかったんですね。確実に彼女がすごく怪我をしている状況で、サムライスピリッツじゃないですけど。
山切:そうですね。
WELCOMEMAN:なるほど。それはもう忘れないですね。ニュージーランドのお話もいただきましたがその他マレーシアにも行かれてるということで、2013年以降アメリカをきっかけにどんどん海外に行かれてるということですね。
コロナ禍での活動はちょっとなかなかしにくい状況だったんですが、どういうふうに活動されてたんですか?
山切:コロナ禍はですね、コロナになる前ぐらいから、もうそのKAO=Sがきっかけで、川渕かおり自身も海外の人にすごく認知されたわけですね。
やっぱり彼女はものすごくいろんなタレント(才能)を持ってるんで女優でもあるし、剣武士でもあるし、もちろんシンガーでもあるし、モーションアクターとしても人気作品に出てるし、そんな中でやっぱり彼女自身のフォロワーってのがガーっと増えてて、はっきり言ってKAO=Sより多いです。
彼女自身はすごくこのコロナ禍もいろんなところからこれまで多分あれじゃないですかねSNSだのインターネットに時間を割く人が増えたことで世界的に彼女の認知度はものすごく上がったので、そういう仕事がたくさん来ました。
例えばオーストラリアのサントリーのCMに出たりしました。
-196℃っていう日本でも売っているもののオーストラリア版のCMでLEMON SAMURAIっていうのがあって、それに出たりとかイングランドのラグビーのチームのvisit Japanの東京バージョンに出たりとか。
WELCOMEMAN:コロナ禍とはいえ、活動自粛してるっていうよりかはできることもどんどんトライしていかれた?
山切:コロナの2、3年はもう毎年どっかに行ってましたね。ドイツにも行きましたし。
かおり:そうだね。
山切:彼女はKAO=Sだけじゃなくてもういろんな仕事でモーションアクターとか、女優でもう6、7カ国ぐらい行ってます。
WELCOMEMAN:もうKAO=S以外でも海外で活動されてるんですね。
かおり:そうですね。映画の撮影に行ったりとか、あとはモーション関係で呼んでもらったりとか。
WELCOMEMAN:ものすごい忙しいですね。
山切:そうですね。だから今も2人で会社もやってるんですけど、彼女のソロの仕事をやるときは僕がマネージャーですね。
WELCOMEMAN:社長兼マネージャーみたいな。そういう意味ではビジネスパートナーとしてもそうだし、アートの部分でもお互いリスペクトしてるしみたいなことでKAO=Sそして個人の活動もサポートされてる。素晴らしいですね。
もうアフターコロナといいますか、ちょっとずつ状況が戻ってきつつ、むしろ何かハイブリッドした新しい時代に移行してると思うんですけど、これからそのKAO=Sとして2023年はこんなことやりたいみたいなことって、今、お考えになっていることはあるんですか?
山切:そうですね。日本はやっと今、コロナが5類に移行したって発表された状態じゃないですか。やっぱり去年はもう既に世界の方はオープンな感じがすごいしていて、どの国でも誰もマスクもしてないような状況だったし、それがいいか、悪いかちょっと置いといたとして、とにかく世界のエンターテイメントがものすごく開いていたんですよ。
去年からそういうオファーがあったからなんですけど、僕らも音楽だけじゃなく、パフォーマンスも含めたものをやってほしいというオファーが結構、去年は多かったんですね。
KAO=SのSpotifyのリストを聞いて見ていただければわかると思うんですけど、結構いろんな音楽性あるんですね。
だけどもやっぱり海外でやるにあたっては、ちょっとその和楽器に集中したものの音楽の上でそういった剣舞パフォーマンスとかが加わり、エンターテイメントに特化したような8人とか10人編成のもので行くのを結構やったんです。
この間もサウジアラビアに行ってきて、12人のパフォーマンスやってきたんですけど、ショーに関してなんかそういうふうにエンターテイメントに特化したものを今後やっていきたいと思っていて、それはちょっと純粋にKAO=Sとは呼べないので音楽はKAO=Sが作りますけど、それはもうLADY SAMURAI'S KAO=Sっていうふうにどんどんやっていきたいと思ってます。
WELCOMEMAN:なるほど。僕もちょっとYouTubeを見させていただいたんですけど、エンターテイメントっていう言葉の通りすごいいろんな要素が入ってるし、見たことのない展開になっていってるからこれはすごいなと思ったんすけどコンセプトもはっきりも考えられててこれで展開していこうということはもう考えられてるんすね。
山切:ショーに関してはLADY SAMURAI'S KAO=Sを本当に力入れたいなと思っていて、やっぱりお客様が退屈せずにもうドカーンと何か日本ならではのものを見せたい。
かと言って日本の古典じゃないんですよね。やっぱり何かそれなりに自分たちの中で昇華して、エンターテイメントとして完全に作り直したものをやりたいなとそれとは別にやっぱり音楽は自由に作りたいというのがあって、EDMとかも最近好きなので。
だからKAO=Sとしての2人の音楽の発表する部分はものすごく自由にやりたいなと思ってます。
逆に今も歌を2人とも歌うので、歌に力を入れたものたくさん今年はやっていきたいなと思ってますね。
WELCOMEMAN:なるほど。素晴らしいですね。ホームページ見ていただければYouTubeももちろんありますし、SNSもチェックしていただいて今後の活動、ぜひ皆さんチェックしていただければと思います。
後半はもう少しビジネス的な話だったりとか、ライフワークをどういうふうにされてるかみたいなことをいろいろ伺いたいなと思ってますので引き続きよろしくお願いいたします。
では最後に、楽曲をご紹介いただいてもよろしいでしょうか?
かおり:では聞いてください。KAO=Sの「桜香る」
さあお送りしたのは、KAO=Sで「桜香る」でございました。後半もありますのでぜひチェックしていただければと思います。
世界に出ていくっていうきっかけは山切さんとかおりさんの音楽家としてお互いの活動を認め合ったアートな部分でユニットを組まれ、そこからもっと世界でどうやってやっていけばいいんだとか、DIYアーティスト精神でガンガン開拓していくスピード感とか、攻撃力っていうか、このマインドもそうですし、非常にパワフルだなと思いました。
やっぱり海外行きたいって言ってるアーティストでなかなか行けてないっていうのはアクションしてないね。
反省です。僕も頑張ります。後半はもっと深い話を伺ってますのでぜひチェックしてください。
最後にお知らせさせてください。私、WELCOMEMANは音楽プロデューサーとしていろんなプロジェクトに関わっております。
音楽ストリーミングプラットフォーム・SHINKUKANではライブストリーミングや撮影、ライブイベントが行える次世代のクリエイティブスタジオ・STARTRECのプロデュースも行っております。
また、WELCOMEMANがCEOを務めるブラッシュミュージックでは、新人発掘および育成、音楽や映像コンテンツの制作、イベント制作、ビジネスコンサルなども行っております。
将来の夢はグラミー賞主要4部門のトロフィーをゲットすることです。
そしてこの番組タイトルでもあります「SHINKUKAN」とは、日本の音楽コンテンツを世界へをモットーに掲げたオリジナルコンテンツが見放題の音楽ストリーミングプラットフォームであり、クリエイターやアーティスト向けの活動サポートも行っております。
Spotifyを含めた全世界の音楽配信、ライブストリーミング配信、チケット券売まで様々な活動サポートを用意しております。ぜひ、下記のオフィシャルサイトをチェックしてください。
この続きはSHINKUKAN PODCAST#128なります。
後半のテキストバージョンも近日公開予定です。お楽しみに。
・音楽ストリーミング&ライセンスレベニューシェアプラットフォーム「SHINKUKAN」のSpotify独占配信ポッドキャスト番組です。日本と世界の架け橋となる素晴らしいアーティスト&音楽を紹介しております。
・SHINKUKANオフィシャルサイトはこちら
・WELCOMEMANがCEOを務める大阪発のなんでも音楽事業やりまっせ会社「株式会社ブラッシュミュージック」