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SHINKUKAN Podcast#77 スペシャルゲスト「 SPICY CHOCOLATE」 Part1


配信日:2022/9/18

SHINKUKAN Podcast#77はスペシャルゲストにSPICY CHOCOLATEさんを迎えた前半のテキストバージョンになります。



おはようございます。音楽プロデューサーそして音楽グローバルマーケッターのWELCOMEMANです。
 この番組は世界でいま最も注目を浴びているアーティストから世界のミュージックアワードに関連する楽曲を紹介しつつも、日本の素晴らしいアーティストや音楽もお届けしていきます。
 世界と日本の架け橋となる音楽情報発信基地になることを目的としております。
 今回もスペシャルゲストウィーク第2弾でございます。今回のスペシャルゲストはですね、もう僕も大変リスペクトしております、初めてお会いさせていただきましたSPICY CHOCOLATEさんです。
 簡単にちょっとプロフィールだけお届けしたいと思います。ジャパニーズレゲエ界に名を馳せるKATSUYUKI a.k.a.DJ CONTROLER率いるレゲエサウンドクルー、これがイコールSPICY CHOCOLATE。
 NTTドコモのテレビCMソングに「ずっとfeat.HAN-KUN&TEEが起用され、配信チャート19冠を達成するなど一躍注目を集める存在に。その後も渋谷純愛物語シリーズを新たにスタートさせ、先行配信曲を含め、各配信チャートを席巻。
 2015年に北米限定でリリースした「THE REGGAE POWER」はグラミー賞ベストレゲエアルバム部門にノミネートされるなど、ワールドワイドに活躍を見せます。素晴らしい経歴をお持ちでございます。
 改めて今回初めましてなのでね、後ほどプロフィールは、SPICY CHOCOLATEさんの方にも質問を投げてみたいと思いますそんな流れの中から素晴らしいトークセッションの収録さしていただき本当に刺激もらってパワーをもらいました。
 まずは楽曲を紹介して、その後トークセッションもおとなしいお楽しみください。それではSPICY CHOCOLATEで「しあわせ feat.Ms.OOJA、SALU」です。どうぞ。

WELCOMEMAN:さあ、お送りしたのはSPICY CHOCOLATEで「しあわせ feat.Ms OOJA、SALU」でした。
 改めまして、今回のスペシャルゲストSPICYCHOCOLATEです。よろしくお願いします。SPICYさんとお呼びしてもよろしいでしょうか?

SPICY CHOCOLATE:チョコちゃんでもSPICYさんでも笑

WELCOMEMAN:大変恐縮です。早速なんですがこのポッドキャストはですね、僕がすごいお会いしたい方とか、リスナーの方もクリエイターとか、アーティスト、音楽業界人が多いということで、普段のラジオではなかなかお話できないことを深堀していきたいと思っておりますのでお願いします。

SPICY CHOCOLATE:お願いします。

WELCOMEMAN:まずSPICYさんのことを初めてだっていうリスナーもいると思うので、よろしければ簡単にプロフィールの方を紹介していただいてもいいでしょうか?

SPICY CHOCOLATE:SPICY CHOCOLATEというレゲエサウンド、あとは楽曲をプロデュースしたりしてイベントプロデュースしたり、そういう活動をやって、今年28年目になります。

WELCOMEMAN:素晴らしいですね。もう本当に皆さんが知ってる曲いっぱいあると思うんですが、まずは音楽をしようと思ったきっかけの部分というか、スタートはDJからスタートされてる?

SPICY CHOCOLATE:そうですね。スタートはもうDJからですね。そこからサウンドクルーっていうのかな。
 レゲエでいうとクルーっていう昔は歌う人がいて、回す人がいて、サウンドシステムを音を鳴らす人がいて、そういうチームで集まってというサウンドクルーという形でスタートしました。

WELCOMEMAN:そこから楽曲制作の方にどんどん入っていかれるような流れなんですか?

SPICY CHOCOLATE:うん。そうですね。最初はレコード、ちょっと好きだなと思った女の子が聞いてた音楽がレゲエミュージックという。
 レゲエミュージックって初めて聞いて、何かお経みたいな感じでホニャララホニャララみたいな感じで初めて聞いたときにものすごく衝撃的で、何なのこれ?レゲエミュージックっていうんだよってそっから興味を持ち始めて、まだ当時はレコードCDとか、Spotifyさんとかそういうものはなかったので、レコードを買って音楽を聞く時だったんですね。
 だからレコード屋さんにまず通い始めて、好きなレコード音楽を1曲1曲1枚1枚、1枚700円とか800円でね、買ってって、どんどんどんどんコレクションが増えていくわけですよ。

それが100枚になったとか、200枚になったんでそれが増えていくと、今度、自分で繋げて人前で聞かせたくなるんですよ。自分のセレクションを。
 それが例えば最初ミックステープという形でカセットテープに録音して人に配ったりとか、これ自分が作ったんで良かったら聞いてくんないとか、最初はもう下手くそなんですけど、それをどんどん回を重ねるにつれて、じゃあ今度、外でパーティーやってみようとか、そういうふうになってという感じですね。

WELCOMEMAN:今は時代が1回転したように例えばレコードが疾風だったりとか、ミックステープってすごく今また流通してきてますよね。それに伴ってHIP HOPとかR&Bとかレゲエというジャンルもまた注目されていく。ちょっと昔はロックバンドが割と多かったですが。

SPICY CHOCOLATE:EDMとかね。

WELCOMEMAN:そうですね。ダンスミュージックもすごく盛り上がってきましたが、SPICYさんから見てこのロックとかEDMの流れからまたHIP HOPとかレゲエが盛り上がってるのはどういうふうに見られてるんですか?

SPICY CHOCOLATE:すごい良いことだなと思うのと、一番初めに日本のシーンまずはジャパニーズレゲエっていうジャンルがなかったんですね。

WELCOMEMAN:そうですね。

SPICY CHOCOLATE:その時代からいるので、まずはワールドミュージックというカテゴリーの中にレゲエもHIP HOPも置いてあって、その中から徐々にレゲエ、HIP HOPってカテゴリーになって、ジャパニーズレゲエ、ジャパニーズヒップホップってカテゴリーになってった。やっぱし90年代後半は日本語でレゲエを始めていったアーティストさんがたくさんいたんですよ。
 その中で誰よりも一つ突き抜けたのが三木道山の「Lifetime Respect」
 あの曲が、まず一番槍でそっからどんどんどんどんHIP HOPだったり、KICK THE CAN CREWだったり、駆け上がっていったかな。

そこでようやくジャパニーズレゲエ、ジャパニーズヒップホップっていうふうにカテゴライズされていったと。
 やっぱりジャパニーズレゲエが上がる前はジャパニーズヒップホップがやっぱし、Future Shock(国内初のHIP HOP専門メジャーレーベル)とか、MACCHOとか、Zeebraくんもそうだし、もうぐいっと上がってて、レゲエはそれを横目で見てたんですよ。俺たちもいつかああいうふになってやるぜっていう。
 それでね、ブームが変わって、2000年代ぐらいからようやく三木道山の「Lifetime Respect」を皮切りに2010年ぐらいまでフェスで数万人集められるぐらいまでブームになるんですよね。

WELCOMEMAN:そうですよね。すごい盛り上がりを見せてやっぱり夏といえばと言うことでもういろんな野外フェスも生まれて、ジャパニーズレゲエって非常にオーバーグラウンドしていったっていうところでSPICYさんの曲はちょっと制作の話にも行くんですが、レゲエを土台にされてると思うんですが、HIP HOPの要素とか、R&Bの要素とか、メロディーがすごい綺麗なポップスの要素とかがすごく複雑になっていながらも聞き手は非常に心地いいっていうのが素晴らしいバランス感だなって聞いてて思うんですけど、どこからこれ聞いていったらいいかっていうぐらいいっぱい質問があるんですが、まずはメロディーのところからやっぱりこだわって制作されてるですか?

SPICY CHOCOLATE:そうですね。レゲエは独特の文化にさっきも話が出てきたんですけども、ダブプレートという文化があるんですよ。ダブプレートとは何かっつったら、既存の曲をトラックを変えてもらって替え歌にしてもらうんです。例えばその替え歌、歌詞の中に、SPICY CHOCOLATEがナンバーワンだとか。SPICY CHOCOLATEがチャンピオンだとか、そういう歌詞を変えてって、相手のサウンドとレゲエの僕たちのグループと戦い合うという文化があるんすね。
それはサウンドクラッシュって言うんですけど、そのサウンドクラッシュが強い人たちっていうのはやっぱダブプレートをたくさん持ってる人たち、ダブプレートっていうのは結局何をするかっつったら、先ほども言ったんですけど、既存の曲を替え歌にして、自分たちで歌詞も考えてアーティストさんにこの歌をこういうふうに歌ってもらいたいんだけど、このビートでこういうふうにやってくれないですかっていうのを20代の頃はほぼ年に3回ぐらいジャマイカに行っていたのでジャマイカ人のダブプレートをたくさんそういうふうにレコーディングスタジオに行って録ってたんですよね。
それが自分の根っこになっていて、2007年ぐらいにディレクターと出会ってよかったらコンピ作ってみないって話になって。やってみますとなったときにダブプレートで得た蓄積した知識だったり、感だったりが、それを日本人のアーティストでくっつけてこういう曲でこういうテーマでこういうふうにやってみたらっていうのがちょうどそれが開花されて今に至ってる感じです。

WELCOMEMAN:なるほどそうなんですね。聞く側のオーディエンスからするとやっぱりシンプルに曲が並んでるところから、特に今のSpotifyだと1曲ずつ選びながらってことだと思いますが、実はその1曲に至るまでにそのプロセスがあって、それで今のSPICYさんでしかできないサウンドになっていったっていうことなんですよね。
 その歴史的な背景もありつつ、実際クリエイターがオーディエンスとしていっぱいいるんですが、ソフトとしては普段制作されてるのはどういったDAWをまずお使いになられてるんですか?

SPICY CHOCOLATE:トラックメイカーというのも僕が1人で全部請け負っているわけではなくて、例えばAというトラックメーカーがいて、B、C、D、Eぐらいまでいて、その人に低音はお願いしようと、メロディーはBの人に、Cの人には上音をと良いとこ取りをしていけるのが僕はプロデューサーかなと思っていて、自分で例えば一つしかできないのと、いろんな優秀な人のいろいろな良い部分だけを組み合わせられるのも、一つのプロデュース力だと思っていて、SPICY CHOCOLATEは最初は自分で全部という感じにしたんですけどね。
段々今であればもう18枚目ぐらいやるようになってやっぱもう時代の流れで流行も変わってくるじゃないすか。
 やっぱその流行に合わせたものに得意な人たちっていうのを声かけて、部分部分をうまく組み合わせていくっていうやり方を最近多くなってます。
 でもレコーディングやるときはほぼほぼ Pro Toolsです。あとはビートを作ってる人はそれLogicだったり、Ableton Liveだったり、みんなそれぞれだと思うんですけどまあ、皆さんが知ってるようなDTMソフトは使ってると思います。

WELCOMEMAN:素晴らしいですね。今おっしゃってた時代の流れにもしっかり合わせていくっていうところで踏まえると、やっぱり長いキャリアを、しかもいろんな時代背景も見られてる中でやっぱりこうじゃないといけないっていうマインドって強くなっていく傾向にあると思うんです。

SPICY CHOCOLATE:そこが大事なんです。僕らはやっぱしクリエイティブなので、やっぱし固まっちゃいけないんすよ。やっぱ年とともにほらよくたまに頑固おじさんって言うじゃないすか。
頑固おじさんにはなっちゃいけないなと思ってて、柔軟に常にやわらかく、どうやったら新しいものをクリエイティブしていくことができるかが僕らのテーマなのでなるべく柔軟にいけたらなと思ってます。

WELCOMEMAN:よく時代の流れに変わっていくことと、そのプライドっていうところが相反していることなのか、正しいことなのか、クリエイターにとって非常に難しい判断になると思うんですけど、今もうストレートに直球でこうであるっておっしゃってるので、もうやっぱそれはすごい響きましたし。

SPICY CHOCOLATE:もちろん、ぶれちゃいけない部分は絶対芯を持ってなくちゃいけないんですよね。その芯を持った上でどう柔軟にいくかっていうことがやっぱポイントだと思いますよね。
何でもかんでも美味しそうなものに、目の前のニンジンにかぶりついてるだけじゃ絶対形にならないんで、やっぱし土台をしっかり、足腰をしっかり地につけて、その上で上半身を柔らかく、頭をさらに柔らかくするっていうのが理想かなっていう。

WELCOMEMAN:ちなみに今、選ばれてる例えば、ローは任せようだったり、上物を任せようっていろんな要はサウンドを混ぜながら、もっと言うと作ってる人自体の人格も見ながらみたいなことなんですよね。

SPICY CHOCOLATE: だから結局は作品として残るものなので、やっぱ周波数が合わない人だったり、人間性が嫌だなと思う人とは作品は残せないじゃないですか。ここがすごい難しいところで。
 でもやっぱし物を作る人ってちょっとネジが外れてる人が多いんですよね。そこら辺が難しい。
 どこまで許そうかなとか。この人はちょっと駄目だろうとか、そこら辺もみんなで協議しながら考えて、僕らはメジャーレーベルというところで戦わせてもらってるので、やっぱし迷惑かけちゃいけない人たちもたくさんいるからそこら辺は慎重にやってます。

WELCOMEMAN:今のそのネジのお話の部分も気になってる方多いと思うんですが、やはりギュッと締まってる考え方っていうか、ある程度ちゃんとスケールに乗っかってる方もいれば、外れている、例えばすごい曲作るんだけど、平気で遅刻する、社会性がずれてるみたいなところも合わせて言うと、そこはどういうふうにご判断されてる?

SPICY CHOCOLATE:アーティストってやっぱしネジが外れてるからアーティストなのかなっていうのは思います。     
だからもう規則正しく、もう本当に右向け右の人はやっぱアーティストになりづらいのかな。
 僕が見てきて、もう200曲以上曲作らせてもらってということで150人以上のアーティストさんとレコーディングとかプロデュースに関わらせてもらって、やっぱまともな人っていうのは少ないですよね。でも、できればその両立できる方がいいんですよ。
 やっぱりちゃんとまともであって優秀なアーティストっていうのがどんどん上にいきますよね。


WELCOMEMAN:いわゆる社会的にもちゃんと理解があり、セルフマネジメントが自己管理もしっかりできた上でなおかつネジをわざと外しに行けみたいなことでもあるってことですよね。

SPICY CHOCOLATE:その両方を持ってる人が上にどんどん成長していってますね。
 最低限の常識だったり、礼儀、五条の徳なんですけど仁・義・礼・智・信はもちろん当たり前のようにやらなくちゃいけないですし、その上で自分のクリエイティブ性をどうやって磨いていくかっていう、それを両輪で走らせると、どんどん高みを目指していけると思います。

WELCOMEMAN:ありがとうございます。僕も身が引き締まりました。クリエイターの方が例えばSPICYさんにプロデュースしてもらいたいとか、僕が持ってる旋律だとか、リズムはぜひ聞いてもらいたいということであれば、それはSPICYさんのサイトからとか?

SPICY CHOCOLATE:どんどんDMとかそういうの結構きます。聞けるときは聞いてますね。

WELCOMEMAN:そうですか。

SPICY CHOCOLATE:新しいね世の中に良い影響を与えられるアーティスト、ヤングスターを常に僕ら探してます。

WELCOMEMAN:ぜひ皆さん直接DMを送ってみてください。後半はですね、10月に行われる渋谷レゲエ祭のお話だったりとか、もっと音楽に対してこういうふうに今の成功の階段を上ってこられたお話とかを伺っていきたいと思っておりますので、ぜひ皆さん後半もチェックしてください。
 それでは最後ですね、SPICYさんの方から楽曲の方の紹介をしていただいてもよろしいでしょうか?

SPICY CHOCOLATE:それでは聞いてください、SPICY CHOCOLATEで「君のことが好きだったんだ feat.BENI Shuta Sueyoshi HAN-KUN」

さあお送りしましたSPICY CHOCOLATEさんとのトークセッション、いかがでしたでしょうか?この続きは後半になります。
 お知らせになりますが、わたくしWELCOMEMANがCEOを務めるブラッシュミュージックでは、新人発掘および育成、音楽や映像コンテンツの制作、イベント制作、ビジネスコンサルなども行っております。
 将来の夢はグラミー賞主要4部門のトロフィーをゲットすることです。 
 そしてこの番組タイトルでもあります「SHINKUKAN」とは、日本の音楽コンテンツを世界へをモットーに掲げたオリジナルコンテンツが見放題の音楽ストリーミングプラットフォームであり、クリエイターやアーティスト向けの活動サポートも行っております。
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SHINKUKAN podcast #84はスペシャルゲストにSPICY CHOCOLATEさんを迎えた後半となります。テキストバージョンも近日公開予定です。後半もお楽しみに!

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