SHINKUKAN Podcast #72スペシャルゲスト「ISH-ONE 」Part2
SHINKUKAN Podcast#72はスペシャルゲストにISH-ONEさんを迎えた後半のテキストバージョンになります。
配信日:2022/8/29
おはようございます。音楽プロデューサーとして世界のミュージックアワードを研究してWELCOMEMANです。
この番組は世界の音楽ビジネスニュース、世界のミュージックアワードに関連するアーティストや楽曲を紹介しつつも、日本の素晴らしい音楽もお届けしていきます。世界と日本の架け橋となる音楽情報発信基地になることを目的としております。
今回はスペシャルゲストをお招きしてトークセッションを繰り広げております。
日本のアーティストを世界へ発信するためにはまず、リスナーの皆さんに日本の素晴らしいアーティストを知ってほしいということで、WELCOMEMANの独自の角度で僕自身が知りたいことをズバリ伺っております。今回のゲスト、ISH-ONEの楽曲を先にお聞きください。「LOST IN THE DREAM」
WELCOMEMAN:さあお送りしたのは、ISH-ONEで「LOST IN THE DREAM」でした。改めまして今回のスペシャルゲスト・ISH-ONEさんです。よろしくお願いします。
ISH-ONE:よろしくお願いします。
WELCOMEMAN:ポッドキャストなので僕が聞きたいことを前回もいっぱい聞かせていただいて、ほんまにモチベーション上がってます。
特にセルフマネジメント論っていうか、ISH-ONEっていうアーティストを自分でどういうふうに作っていったかっていうか、自分のリリック対しても、音楽活動に対しても、もう全て人生に対してみたいなところのちょっと大きいお話を細かく教えていただいたっていうか、すごい勉強なったんですが、前回ちょっとお話を伺えてなかった言語の部分、特にニューヨークで活動されて、日本に帰ってきてっていうところだったりとか、あとカルチャー、やっぱ日本ではなかなかこれがサブカルがね、アンダーグラウンドなシーンなのか、オーバーグラウンドしていくのか、ISH-ONEさんの肌感でいろいろ考えてられていること、あとは発信したいこともあるのと思うので、その辺からいろいろ伺っていきたいと思うんですがまずツイッターでね、僕、ISH-ONEさんのツイッターずっと見てるんですよね。
全編英語のアルバム出されて、もうそのあとすぐに次の挑戦に向かってるんかなってすごい思ったんですけど、まずその辺のちょっと心境というか経緯から伺ってもいいですか?
ISH-ONE:そうっすね、一応「GHOST IN TOKYO」ってアルバムを今年、英語でちょっと日本語も入ってるんですけど、ほぼ英語のアルバムを出してその反応とかもありつつ、何か自分の中でその1個挑戦としてこれは絶対あることでその英語で向こうのやつをギャフンと言わしてやるっていうのは絶対あるんすよ。
それはその道で全く路線が違うというか、日本国内とはまた違う路線を絶対踏んでいかなきゃいけないんですよ、道筋として。
だけどやっぱり日本の子たちを置き去りにできないっていうか、例えば何だろう、英語でやったからって僕に言ってる内容を英語を学んでまで聞いてくれるファンは本当に何だろう、伸びしろがあると言うか絶対知りたいなと思ってくれてるからだけど、でも日本人の英語のunderstandの率っていうか、理解する率ってやっぱそこまでではないから、その勉強しろよっていうのもいいんだけど、やっぱり今、俺が英語で1回言って、英語のメタファーとか、その言語学の感覚を学んだ上で、世界感を学んだ上で、日本語に落とし込む世界も絶対違うと思うし、言葉も絶対入れ替わったりとかもしてるだろうし、英語で昔はこういうメタファーを日本語で言いたいなと思ったけど、かっこ悪かったのが英語でこういうふうに言ったらかっこいいのをもっと日本語にブレイクダウンしたら、日本語でも完結したとかっていうのが今の実態にちょっと自分の中であって日本語のラップは本当楽なんすよ。
俺はなんか楽で考えないというか、口開けば面白いこと絶対言えるって思うから、ただそのときに自分の思ってることを言えばいいと思ってるだけなんすけど、それが多分、前よりも精度が増したというか、鋭さが増したというか、言っちゃいけない言葉っていうこととか、その言っちゃいけない言葉って何か人に嫌悪感を与える言葉じゃないと俺は思ってて、真実っていうのはそういうもんじゃなくて、あえて何か日本のラップって嫌悪感を与える言葉、ドラックだろうが悪いことだろうが誇張ではないけど、何かそれをやるけど、でも、アメリカ人のラッパーでもちろんみんなギャングスターだし、ストリートで銃も持ってるけど、口開いたらポエットだぜってことじゃないすか。
口を開いたら詩人なんだよって、そこなんだよって思うのにみんな悪い面だけとか、銃を持ってとか、ドラックをやってとか強調するけど、それはもう、俺は向こうのシーンにもいたからわかるけど、副産物でしかないんすよ。さっき言った音楽の副産物としてダウンロードとかCDがあるように。
エッセンスじゃなくて、そこの部分がやっぱり日本って表面的に取られちゃうところがあるからそれはインターネットの弊害もあると思うんです。
みんなイメージだけで知るから、中にあるメッセージを読み取る前に、イメージだけを知っちゃうから、イメージだけ出てくるそのサービスだけ取っちゃって、真似しちゃうみたいなところがあったりするけど、いやそういうのじゃない音楽を今、提示できる俺たちも育ってるじゃないすか。
マインドも成熟してきてるし、音楽でやっぱやってきてるって自負もあって自分を信じたらこうなったっていう歴史を持ってるからだったらそれをちゃんと日本人の子たちにもそこに挑戦する、もちろん英語に挑戦するのありきで、別にラップできるからそれ楽だし、やろうかなと思ってるとこもあるんすよね。
WELCOMEMAN:なるほど、これはだから英語のアルバムはISH-ONEにとっては挑戦だし、もちろんグローバルアーティストとして結果を出していくっていうとこにこだわっていくっていうところもありつつ、日本語っていうのはもうちょっとその言語の壁を越えながら、これが正しい言葉かどうかあれなんですけど、もっとこう、身近にっていうか、現代のラッパーの子たちの人生をもっと豊かにしたいと思ってISH-ONEの音楽を聞いてる人たちにわかりやすいメッセージ落としていくってこんなニュアンスですか?
ISH-ONE:そうですね。日本語の方がわかるんだったら日本語でやろうかなと思っただけであってそれは絶対必要なことなんすよ。
僕は僕の挑戦をしてるだけだし、僕の挑戦に別についてきてほしいと思ってるわけじゃないんで、ファンの子たちに。俺は俺で挑戦してんだよっていうだけなんで、ただその俺のファンで中高生で聞いてきてこういうラッパーなんだっていうことを思ってた人たちが今の俺の日本人としての考えを聞きたいと思ったときに、何でこういうふうに思ったかっていうと、やっぱ会うんですよ。
会う機会が多いんですよ、そういう子たちに。その小学校の頃に聞いてましたとか、その子たちが今、聞いたりとかしないのはひょっとしたら俺がそういうメッセージをちゃんとその子たちに対して吐いてないからなのかなと思うし、俺なんかそこを日本は日本でやったっていう変な自負があったから、次に行こうみたいになっちゃってたんですけど、でもちょっと待てよ、今って日本ってハッピーでも言えない状況だよな、この状況の中でラッパーがただ単に自分をごまかすためにドラッグやったりとか、クラブで酒を飲んでるだけのことを歌って、日本人の若い子たちをどんどんdepress(落胆させる)させて、自殺増やしてって、俺はそれってなんかもうアメリカの「黒人が白人にクラックを売ってることと同じだから」そういうのじゃねんだよって。
だからこそサブカルチャーのサブの部分を取りたいんすよ。本当にカルチャーにしたいんだったら本当に音楽として人に影響を与えてって世代を変えていかなきゃいけなかったりとかそういうところもあるのに、お金儲けだったり、自分が有名になったりとか、インフルエンサーなることばっかり考えて、マーチャン(グッズなど)を売ることをやってみたいなそれって何なのみたいな。
ダサイTシャツ誰が着るのみたいな?ファンは着るよみたいな。でも、それがもっと世界に対して何か力があることに変わったりとか意見になったりとか政治変えたりとかもできたりとかできる方向に行くのに短期的に、簡単に。日本人わかんないすけど責任取りたくない方に行くんすよ。
戦えよと思うんすよね、このタイミングしかないとか、もう世界は全然いろんな方向に変わってて、世界中のみんなが同じこういう考えを持ってるってのは大間違いであって、いまだにスリランカとかも全部そうじゃないですか。
争いまくって、国のトップも決まらない国があったりとか、その人たちに民主主義とか今の私がいる資本主義をフォローしろよっていうその前の段階の人と世界もあったりして、世界ってちっとも一つじゃない。
なのに、みんな一つに民主主義の国に生きてる人は見てるけどそれもわかんないと世界の平和なんて絶対訪れないんですよ。
民主主義の俺たちでやったことが平和だったけど、弊害を生んだ事の全てをブレークダウンしてその人たちに教えてあげなきゃいけないけど、いい部分だけビジネスマンが持ってくからそれで世界はいろんなところで食いつぶされて、権力がむしばんでいって影響力のある人間を囲えば、政治だってコントロールできるみたいになっちゃうんですよ。
それを俺たちはやらせてきてしまった。日本人としても。もっと俺たちは新しい時代を生きる新日本人なりたいんだったら今決めろってガキに任せるなっていう、将来の子供たちに未来のためとか言うんだったら、今、お前が犠牲になれよ、大人たちよって思うのに俺ら知らないよみたいな、君らに任せるよみたいになってるけど俺は違う。
だから日本語でやろうと思って今そこにあるんすよ。だから俺が導ける人がいるんだったら導こうって。
WELCOMEMAN:素晴らしいなあ。でも音楽業界ってちょっと僕の目線になってしまうんですけど、やっぱりビジネスマインドで今のISH-ONEさんがおっしゃってる本質の部分をもっと飛ばしてたりする部分って多いじゃないですか。
だからやっぱりメジャーで売れることが成功ではない。自分であることを常に自分がやりたいことを常に超えていくことっていうところを、この社会のなかなか歯車が合わないっていうか、もっとこうね、ビジネス感覚がまた違う路線で、ここに対してはどういうふうに感じてはるんですか。
ISH-ONE:いや、やっぱ資本主義っていう国家に生きてるからお金を稼ぐことが美徳とされている概念の上で僕ら人間ってのは育ってきたし、それによってお父さん、お母さんもお金を稼いできて、ガキがいてそのまま俺も育ってきてるから当たり前にこれを思ってるんですよ。民主主義、資本主義が正しい。
でもこれってマルクスとかその実際作った人たちが、そのね、共産党とかそういうあのときに議論が起こったことをちゃんとわかった上で今、僕ら人間が理解してるっていうよりはただ提示されてるものを見て今の生活を守りたいためにこれがいいよねと思ってるだけなんだけど、もっと議論すべきだと思うんすよ、何が本当の主義としてあって、今どういう主義がどういうふうに人間、人類にダメージを与えてきたか、宗教だってそうじゃないすか。
キリスト教とかカルト宗教とか色々言うけど他のやつらのことを。でもキリスト教とかアラブ奴がやってきたことってもっとひどいじゃないですか。
キリスト教があったから原爆も落ちたと思います。だってなぜかキリスト教が作った国家が原爆を作って、それを日本に落としてるわけですからキリスト教がやったことは何なのって言うとみんなにそれはだって普通にちゃんとしてるとこもあるしって言うけど、主義、主張がこじれると変な方向にバランスが、パワーバランスが崩れるとそういうことって人間起こしうるし、だからやっぱり世界平和とかに関しても、もっとブレイクダウンしてみんな議論して、共通の幸せとは何だということを考えないと合わせさせようとする。
だから結局そうじゃないすか。新しい国家の考えを持っていこうとしてイラクに行ったけどアメリカはもう結局なんともならなくて、出たらもうアルカイダが支配する国なった。なんだったのっていう、今までやった民主国家のために、でも違うんすよ。
ただにオイルを取りたかっただけなんですとかね。そういうこともだからやめろみたいな、そのなんか思うんすけど俺が国連に行く機会があったらもうそういうのをとりあえずやめろみたいな今までの罪全部出してみましょうみたいな白人、黒人、黄色人種全員がやった罪を今から1年間かけてみんなで見ましょうと、どんだけの死体が積み上がったか、どんだけの環境を悪くしたか、どんだけの海を汚したか見ましょう、1年間全員でそれを設けましょう国連でっていうそんなことをしなくて、これからベターにこんだけのその企業じゃお金なくてやる人何人います?手を挙げてください、0ですよね。そういうことなんですよ。
お金が必要、自分のところの組織が必要、利権が必要、そこにみんな注視し、なぜかそれが生活を守るものと信じるファンデーション(基礎、土台)だと信じている民主主義国家のもとで育ったから、僕らは共産主義とか、民主主義とか、いろんな主義を比べたりとかはしないっていうか、なぜかと言うと情報も統制されてるし、考える機会を奪われている。
良さとかいろんなところを見るべきなのにそれもなんか統制されている気はしますけどね。統制というか、考え方が1個じゃないと駄目みたいになっちゃうよね。そうじゃないんですけど世界っていうのは。
WELCOMEMAN:そうですね。それはISH-ONEというアーティストでそこの主張をいわゆるリリックに乗せて、自分が感じる正義を音楽で全部やっていこうっていうふうに思ってはるんですか?
ISH-ONE:いや、もうそれはしたっすね。以前、ガザ(パレスチナの中心都市)とかがめちゃくちゃ攻撃されてて、イスラエルで。死体とか無茶苦茶出てるのに世界も何も動かないみたいなんだけどパレスチナ人とイスラエル人の争いでしょって。でも実際に子供の上に爆弾を落としてるっていう。
その時に誰もそういうことに対して日本人は言わなかったけどメディアではちっこく言いますけどでも俺はなんか心にきちゃったんすよ。これ間違ってるよみたいな、アッラーのために死ぬ気でいってるお父さんは死にに行ってるその子供たちはみたいなとこも、その神様のために。
「SAME NIGHT」って言う曲なんですけどようするに俺は日本でこうやって起きて、横にはベイビーがいて、猫が俺のところに寄ってきて、今日も笑いながらスタジオに行ってるとその日々だけど、これと同じ日々、同じ1日が始まっている裏側の事が1ヴァース目すね。
1番では自分の日常を歌って。2番ではイラクの日常を歌ったたんすよ。
女の子が朝起きて常に空襲警報に怯えてる。だから自分の好きなことをせず、弟は逃げるのが遅いから死んだんだって。
結局、アッラーは神様は天より上にいるから飛んでくる爆撃も落とせるはずだから信じようとか、それって全く違うこと、同じ地球上で起きたけど、でもそれはそれで世界が一緒になればいいなとかじゃなくて、こんだけ違う。
俺たちは夜も昼も朝も同じように地球を回ってんのにSAME NIGHTじゃない。
違う夜をみんな過ごしちゃってて、俺はなぜ1つSAME NIGHTってのは、夜になったらみんなゆっくり寝てとか、朝になったら朝日を浴びて起きてとか、そういう何だろう人間的な営み自体が人間的な営みになってないっていう世界があるからいつかSAME NIGHTが迎えられた方が同じように上がっていく月に感動したりとか、落ちてきた太陽に今日1日も頑張ってたねとかってお互いに思えたりとかするような世界がいいっていう曲を出してますね。7年ぐらい前に。
それは常に思うことだから、なんか今思ったとか世界がこういうふうになってるからじゃなくて、もう歴史を振り返れば、1万5000年前から戦争してるじゃないですか、メソポタミアの頃から。だからそれを知ると、何年同じことやってんのって思うんです。
WELCOMEMAN:そうですね。特に歴史とか、そのカルチャーとか社会的な問題定義みたいなことって、なかなか音楽で発信しにくいっていうかそれがまたピックアップされなくなってるじゃないすか、ビジネスの方によると言ってはいけないキーワードだどうだとか、いろいろメディアの操作があったりとか、なかなか主張ができない時代の中でも、やっぱそういうISH-ONEさんとしては自分が今感じることはもうストレートにやっていこうっていう。
ISH-ONE:そうです。そうじゃなかったらアーティストじゃないじゃないですか。それだったらただの道化師ですよ、音楽やって人からお金もらってステージでちゃかちゃか踊ってるだけなんで道化師なんすよそれは。区別してほしいと思う。
何かアーティストってのは本当に地球とか人類のことをどっか進化させる、別にそいつがそう思ってなくても存在だから資本主義の奴隷じゃない。
俺たちはエラーなんですよ。普通だったら合理的に金稼げよ、家族を食わせろよ、合理的じゃないんすよ。だから、さっきのテクノロジーの話をされてましたけど、勝つのは人間なんすよ。
なぜかと言うと人間にしかできないことは絶対あるし、AIがどんだけ進化しても、シンギュラリティが何年も先、30年後って言われてますけど、それに追いつくためには人間の技術も全てのコンピュータを導入してそういうふうにならなきゃいけないけど、そこに目が向いてない以上AIの進化も遅れると。
そうなっていけばそのシンギュラリティ、人間を超えるAIが登場するのってどんぐらい先になるのってなったら30年はまだ人間の時代なんすよ。
その30年の間にAIができないクリエイション、AIは今いろんなものがあります。音楽だって小説だって作れますけどエッセンスは何か、AIはエラー出さないんすよ。エラーを出すように作られたら人間負けです。
だけど、「エラー」これはどういうことかって言ったら、愛だってエラーじゃないすか。
はっきり言って素晴らしいことだけど愛を買うためにどれだけのお金が必要なんだってこの世界は。
子供を作って、愛の結晶だってその子供が保育園に入るのに何十万かかるってなれば愛は?っていう。
愛がお金になっていって、本当にだからそういうのがわからなくなってるほどシステムや社会にガチガチにされているですよ。
みんなその曲の中でシステムを破壊しろとか言うけど、結局、システムで生きてるんすよ。そんなの俺から言わせたらみんな道化師です。
社会から脱しろと。脱して社会のシステムから変に社会の助けを受けないところで自分が独り立ちできたら、もちろんそれはファンの力かもしれないし、自分がやってるビジネスの力かもしれないけどできたら自分の足で歩いてみようと。そしたら新しい生き方を自分の歩き方で提示できるよと。
そうじゃないと俺だって結局言うこと無理なんすよ、何か説教とかTwitterとかって言っても、それ言うことじゃなくて、やっぱ俺が行動してとか、行動してる所の背中を見てみんなこうだったっていう認識するから、まだ詭弁でしかないし、言うだけだったら。
WELCOMEMAN:なるほどね。そうですよね。いやさっきねちょっとISH-ONEさんがテクノロジーの話も最後にちょっと伺いたいなと思ってるんですけどシンギュラリティもそうですし、これからどんどん僕も特にテクノロジー大好きなんで勉強してるんですけど、NFTだ、Web3だってどんどんどんどんこうね進化していく中でISH-ONEというアーティストはそれに対してどう考えてるのかっていうのと、あと音楽ってどういうふうになっていくと思いますか?
ISH-ONE:うん、そうですね。そのNFTとかビットコインとかそういうデジタルなもので、新しく価値を与えていくっていうのはすごく俺は時代の流れに合ってるとは思います。
なぜかってやっぱその付加価値、さっき言ったようにそのエッセンスの部分に触れられるのって作ってる人だけなんすよ音楽って。
その副産物としてそこから生まれたイメージアートだったりとか、イメージな音楽の楽譜が実はもうこれが何か絵になってとか、そういういろんなアイディアが生まれていくと思うんだけどでもそれは副産物ですよ、さっき言ったダウンロードとか、CDと同じなんでダウンロードとかはデジタル資産だけど、結局CD、残る音楽の価値は下がっていく。
人に広がれば、広がるほど、これはカルチャーの基本法則なんすけど、大衆化すれば大衆化するほどもうカルチャーではないと。
なぜかと言うとみんなが作り変えれるから、カルチャーってもっとエッセンスでだからすごく難しい。HIP HOPって一言に言ってもHIP HOPのどの部分が本当にエッセンシャルなカルチャーなんだっていうのって誰も議論してない。
なんかみんなグラフィティとブレイクダンスとDJとMCがあれば、HIP HOPでしょっていうけど、それに対して、それがあったらHIP HOPだけど、そのどの部分がHIP HOPで、そこのどの部分が着火点でHIP HOPカルチャーのエッセンスってこと、いやそれもう適当にみんなで自由に考えれば良くないじゃなくて、俺は知ってるから、クリエーションが生まれる瞬間っていうか。
そこがやっぱ本当に表現できいてく音楽は俺も作りたいなと思いますけどね。最終的にそのダイナミックさというか。
WELCOMEMAN:なるほど。その音楽の本質をISH-ONEとして発信していくこともそうですし、それがこう進んでいくことによって、要はテクノロジーが進むことはこれ時代副産物だし、時代の流れだが素晴らしいことだけど。
ISH-ONE:面白いとは思います。
WELCOMEMAN:音楽の本質は何も変わっていかないからやることはもう何も変わらないっていう。
ISH-ONE:クリエーションの本質は変わらない。ただ、アウトプットの仕方が変わってるだけで音楽だって今まで可視化できなかったけど、じゃあ、音楽流れたら勝手にドラゴンが絵を描くみたいな、そのドラゴンのAIはそのメロディーとかに意識されて動くとかっていうのを作ったりとかしてNFTで売ったりとか、そういうのを新しい音楽の可視化だし、それは芸術として面白い。
だってないものだから、それは面白いけどそれに乗ってビジネスでやろうとする奴は全員失敗します。
そのビットコインと同じでビットコインが成功してるのってビットコインだけなんすよ。
ドージコインとかいろいろついてきてやってますけどあれはビットコインが基本的にやってるものだから全部みんな損するようにできてるんすよ。
でもみんな知らない、大衆は知らないんすよ。投資しろって言われる。
投資で金を儲けるのって1億、2億持ってる奴がやってちょっとなんですよ。なのに、300万とか200万とか投資して頑張って投資やろうとか、FXやろうとかってこれはもうみんな罠ですよ。
俺はそうやってやらないんで。俺は儲かるもんしか投資しないし、それもインサイダーみたいなものですけど、世界を知らないとどこが本当に伸びるかとか、どこのコンピュータ産業、AI産業の元気だとかそんな知らないからみんな勉強することだと思う。世界を見る。
勉強するためには知識を得て、その知識を使ってみることによって知恵に変える。知識で知ってるだけなんすよね。頭でっかちになって知ってるだけ。
でも実際そこに行ってやった方が知識になるし、俺たちの脳で記憶してんじゃないんすよ。体で記憶してるから全部細胞にね。
だから脳で考えて記憶してると思ったら大間違いで脳には海馬があるだけなんで、ただ単にそっから情報を引き出すために覚えてて、寝たら全部一番情報を自分にいいように処理して終わるってのが一日ですよね。だからエラー起こしてみましょうってことなんすよ。
WELCOMEMAN:エラーっていうキーワード無茶苦茶いいですね。
ISH-ONE:人間はエラーの塊。でもそれを良いエラーにしていこうぜって言う、合理的じゃないけど、でもひょっとしたらこれが一番合理的かっていうその自分の新しいアイディアを信じてくれると思う。
だから人の喜びを満足させることが自分の幸せになったらそれは悪いコミュニケーションです。自分の幸せを自分で追求してそれが人を幸せにするのが良いコミュニケーション。
WELCOMEMAN:エラーがあるから、ルールができて、それによってみんながまた一つになって、またエラーが出てっていう改善をISH-ONEというアーティストが原体験で今やっていってるっていう。
ISH-ONE:ぼくがエラーの塊みたいなもんですから、なんでこいつが成功するんだみたいなね。
WELCOMEMAN:でもそれを自己認識しながらアーティスト活動やってるとやっぱりそこのハードルを越えれないと思うんですよね。だから、そういう意味では何か自分と戦って、新しい音楽作ってるんだなと感じました。
今後なんですけどね。ISH-ONEさん的に2022年の夏、これから2023年に向かってこういうふうな活動していきたいっていうのはあるんですか?
ISH-ONE:そうですね。今までと同じですね。自分自身をちょっとずつdevelop(伸ばす事)ができるような楽曲を提供することと、さっき言ったように自分の中で、心の中で日本人にも日本語として伝えたいって部分もあるからそれもやりたいっていうのもありますし、変わらずとにかく音楽を楽しみ続けてやっていければと思います。
12月にフランスのツアーも決まったりとかしたんで海外の人たちに日本人のHIP HOP、日本人がやってるアジアのHIP HOPがどういうふうに受けるかってことももっと挑戦していきたいってのもあるし、だから何だろう、これは本当に自分がそこにいることで人の人生がちょっとでも変わればいいなってだけなんで。呼んでくればどこでも行くし、そういうものですね。
WELCOMEMAN:また僕がやらせてもらうイベントにもぜひお越しいただければ嬉しいです。
また大阪に来てください。ありがとうございました。また活動の報告はSNS等でチェックしていただければと思います。
2回にわたってありがとうございます。最後に1曲を紹介していただければと思いますが、よろしいでしょうか?
ISH-ONE:はい。今日の最後の1曲なんですけどこれがもう配信されてるのかな「WET」っていう曲で最近ですね、スローにやろうと思って、今まで結構エミネムとかもそうだけど、マスターするために速いラップってすごく学んでいたところあったんですけど、逆に超遅いビートでスローにやってみようみたいな。
これって本当うまくないとできないからそれの今の英語で自分ができるところをやってみようっていうのが「WET」っていう曲ですね。
WELCOMEMAN:なるほど、そういうトライをしていってるんですね。そういう感覚もちょっとね、ポッドキャストを聞いて、その曲をもう1回聞いてもらったらこういうふうにISH-ONEってトライしてるっていうのがわかりますよね。
ISH-ONE:スローなラップのかっこいいのってのはこうやってやるんだっていうのをやってると思うんでそれこそ90年代、Boom Bapとか好きな人たち、もちろん俺もそっから通ってきてるから、そのスタイルをやったらどうなるのかなっていうのをやった曲で「WET」聞いてください。
WELCOMEMAN:お届けしたのはISH-ONEで「WET」でした。2週にわたり前半、後半でね、お聞きいただきました今回のスペシャルゲスト・ISH-ONEさん本当に素晴らしいトークセッションだなと思いました。
やっぱり、ポッドキャストならではのトーク内容になったなって僕自身も思ってます。前半、後半で印象に残った言葉で言うと、僕自身が感じてたと思うんですけどやっぱりすごくストイックでね、なんか本当にね、もうトップアスリートの考え方だなって思いました。
解釈がいろいろあるかもしれませんが本当にトップアスリートな考え方で自分を鼓舞しながら常にトップランナーであり続けるために自分のラップとしてのスキルが誰にも劣らないように常に前に進んでいってて、それをちゃんと背中を見せてあげてるっていうか、とはいえね、若手の子たちがどんどんこう世代交代していく中でも、まず俺の背中を抜いてみろよっていう意味合いでラップの厳しさも教えつつ、逆に音楽はこれぐらいの覚悟を持ってこないといけないぜっていう、先輩としての優しさっていうか、強いメッセージみたいなのも同時にね、走ってるなって、そういう意味では強さみたいなこともね、非常に人間としての強さですねっていうのも非常に感じました。
ISH-ONEさんが英語でやってるアルバムもそうですし、これから日本語でもアプローチしていこうかという考えがある中で、ぜひ全ての楽曲をくまなくチェックしていただいて、これからのISH-ONEのグローバルな展開ぜひ見守っていただければと思いますし、これは皆さん歴史の変わっていくタイムラインを一緒に共有できる素晴らしいタイミングかもしれませんので引き続きISH-ONEの活動をチェックしてみてください。
ということでそんなISH-ONEなんですけれども、12月に2度目となるヨーロッパツアー、次のアルバムの準備ももう早速しているということで、ISH-ONE率いるプロデューサーチームTEAM2MVCHのドキュメンタリー全編もYouTubeにて公開中でございますので詳しくはISH-ONEのTwitterをチェックしていただければと思います。
また、WELCOMEMANがCEOを務めるブラッシュミュージックでは、新人発掘および育成、音楽や映像コンテンツの制作、イベント制作、ビジネスコンサルなども行っております。
将来の夢はグラミー賞主要4部門のトロフィーをゲットすることです。
そしてこの番組タイトルでもあります「SHINKUKAN」とは、日本の音楽コンテンツを世界へをモットーに掲げたオリジナルコンテンツが見放題の音楽ストリーミングプラットフォームであり、クリエイターやアーティスト向けの活動サポートも行っております。
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・WELCOMEMANがCEOを務める大阪発のなんでも音楽事業やりまっせ会社「株式会社ブラッシュミュージック」
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