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Instagramのフォロワー獲得に重要な「投稿の保存数」を増やすための大切な考え方8まとめ

前回の以下の記事に続き、今回はフォロワーを増やすために最も重要な「投稿の保存数」を最大化していく方法についてご紹介をしていきます。

少し復習も兼ねて上記の記事でお伝えした内容を以下におさらい。こちら踏まえて今回の記事をご覧になってみてください。

フォロワーを増やすための8つの方法
1.投稿の保存数を増やす
2.プロフィール画面からのフォロー転換率を上げる
3.改善サイクルを回していける投稿体制を作る
4.Instagramの新機能は徹底的に使い倒してみる
5.既存顧客からのUGC(口コミ投稿)を増やす
6.フォロワー獲得のためのキャンペーンを行う
7.積極的にコミュニケーションをする
8.リサーチ、リサーチ、リサーチ

このnoteは8月にソーテック社から出版を予定しているInstagramビジネス本出版に先立つ、コンテンツのアウトプットとなります。書籍の中でも特に重要な部分を通してお伝えしていこうと思いますので、本を読む暇がない方もこちら目を通して頂けると嬉しいです。

話題のニュースレターサービスでもある、Substackからメールアドレスを登録しておけば、更新のタイミングでメールで届くため見逃しがありませんのでオススメです。

前回の記事ではフォロワー数を増やすにはアカウントのコンセプト、狙うマーケット、そしてどの立場から発信するのかというポジショニングの3つが本質的に重要とお伝えしましたが、保存数を最大化させるにも同じことがいえ、伸ばしていくためには投稿内容の領域(ジャンル)を見定める必要があります。

フォロワー数が少ない状態で保存数を増やすためには、ブランドならではの具体性のあるコンテンツで

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ファッション、グルメ、コスメ、旅行、ライフスタイル、料理、掃除、お金、インテリアなどInstagramで発信していく領域には様々なジャンルがあります。

自社ブランドが展開するマーケットに合わせて、これら領域の選定を行い、コンセプトを決め、投稿を企画していくものですがここで1点注意が必要です。

それは初めから大きなジャンル(領域)で発信をしても、アカウントの信頼性がないため、その投稿はほとんど保存がされずリーチが伸びない、ということです。1万フォロワー未満のInstagramにおいては、最初から大きなジャンルを狙って投稿をしていくことは遠回りになるのです。

一方、あえてニッチなジャンルを狙ったしても、結果的に費用対効果として合うほどのユーザーボリュームがいないと運用していく意味がなくなってしまいます。

ではどうすればいいのか?投稿内容を考える上でおすすめなのが、大分類から一歩掘り下げて、小分類の領域を選定し、そこのジャンルにおいてまずは存在感を出しフォロワーを増やしていくという戦略です。

例えばtrevaryのメインアカウントは日本中の観光スポットやホテルを紹介していますが、最初は旅行という領域の中でも、沖縄という小分類まで掘り下げ、さらにはカフェというコンテンツに特化することで、「沖縄カフェ情報ならtrevary」という圧倒的なポジションを作ることができました。

最初から国内旅行という広いジャンルを狙うのではなく、まずは沖縄というジャンルからスタートすることで、熱量高いファンを集めることができたのです。その後5万フォロワーを超えた後からホテルなどへ領域を拡大し続け、今に至ります。

信頼が積み上がっていないとも言えるフォロワーが少ない状態で、広いジャンルの投稿を行うとどうしても抽象的な情報になりコンテンツが刺さらず、スピード感もってフォロワーを増やすのが難しくなってしまいます。

まずは小さな領域で信頼を積み上げていくという考え方が大切です。特定領域内において課題を抱えているユーザーに対して、最適化されたな解決策を届けることを意識してみてください。

一例として、領域の掘り下げイメージを以下に記載しますのでジャンルの選定の際に役立ててみてください。

旅行┳ホテル
  ┣観光スポット
  ┗エリア別など

グルメ┳ジャンル
   ┣エリア
   ┣時間帯
   ┣シチェーション
   ┗レシピなど

仕事┳転職
  ┣仕事術
  ┗アルバイト 

グルメ┳インテリア
   ┣引っ越し
   ┣一人暮らし
   ┗家具など

美容┳スキンケア
  ┣メイク
  ┣ダイエット
  ┣プチプラ
  ┗年代別など

あくまでも具体的な領域における、ユーザーの課題感を解決する情報を届けることが大事です。

領域の規模についてハッシュタグにおける投稿数を参考にするといいでしょう。初期の領域は10〜30万ほどの規模がオススメです。

新規の良質フォロワー獲得に重要な保存数を増やすための方法

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前置きが長くなってしまいましたがやっとここから保存数を増やすための具体的なTipsをお伝えしていきます。

前提として保存数を増やすことが重要な理由を先に述べますと、今のInstagramはいいね、コメントに比べ、保存に対する評価に重きが置かれており、投稿の保存数を増やすことで発見タブに掲載され投稿のリーチ、およびフォロワー獲得に直結する仕組みになっています。

つまり、Instagramで非フォロワーにリーチできるチャネルである「発見タブ」に掲載されるには、保存数を増やす必要があるのです。新しいユーザーにリーチするチャネルとして、ハッシュタグ検索やリールなどもありますが、発見タブに比べるとその数字はインパクトに欠けます。最も効率的にフォロワー獲得に繋げられる発見タブ上で見つけてもらうためには、保存数を増やすことが近道なのです。

このnoteではその保存数を増やすための方法をお伝えしていきますが、あくまでも戦術であり、小手先の技術にしかすぎません。

それよりも先に上位レイヤーとなる戦略である、コンセプト、マーケット、ポジショニング、あとは前述した領域選定、その4つをしっかり固めるのが大切です。そのことを踏まえつつ、保存数を増やすための以下アクションをぜひアカウントに取り入れてみてください。

1.投稿における有益性

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その投稿はターゲットにとって有益性があるかどうか今一度確認してみてください。Instagramは「いいね」という共感の指標ではなく、「保存」という有益性の指標をアルゴリズムで重要視しています。

投稿を見た人が試してみたくなるものか、後日見返す価値のあるものか、友人に教えたくなるものか、その情報に鮮度はあるか、それらの視点を意識しながら有益ある投稿を作りましょう。

フォロワーの立場にたって、その投稿を見返すシーンをイメージしながら情報を盛り込んでいくのが大切です。情報コスパをよくして満足度を上げるために情報量をできるだけ多くして(整理した上で)伝えるのはもちろん、自身の体験談も入れ込むことでよりリアリティのあるコンテンツとなり有益度も上がります。

この有益性を最大化させるためには、「文字入れ」の投稿はマストとなります。というのも投稿のキャプションはほとんど読んでもらえないので、そこで有益な情報を入れてもあまり意味がありません。

コンテンツを消化してもらい、保存までしてもらうには、画像に文字を入れ一瞬で閲覧するメリットが伝わるようにし、そのままスワイプをして最後まで投稿を楽しんでもらうことが重要です。

結論、Instagramで保存数を増やしたければ文字入れはほぼマストといえます。そういった理由でここ最近は文字入れ投稿がInstagram上で増えているのです。

その視点からいうと、世界観を伝えるブランディングアカウントと、保存を増やしフォロワー増加を狙う有益性アカウントは両極に位置するものとなります。文字入れをしないと保存数が伸びない=フォロワーが増えない、この事実を受け止め、文字入れ投稿が難しいブランドの担当者はどうInstagramを活用して売上に繋げていくのか。その解決方法についてはまた別途記事ご紹介をしていきますのでお楽しみにください。

2.投稿を自分ごと化してもらう共感性

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Instagramは共感よりも有益性、とお伝えしたばかりですが投稿を自分ごとのように捉えてもらうには共感性も意識したコンテンツ作りが重要です。

ビジュアルに対しての共感ではなく、文字情報に対しての共感という点がポイントであり、自分で言語化できていて知っている顕在的共感と、言語化できていないけどなんとなく思っている潜在的共感、その2つを狙いにいくのがポイントです。

あるあるネタがいつの日も人気なのはそういった理由もあるでしょう。潜在的共感は「○○○だけど、実は▲▲▲」のような隠れた心理を言い当てるイメージです。「マクドナルドではサイドメニューはサラダを頼みがち→(本当はポテトが食べたくてしょうがない)」などでしょうか。

簡単には思いつかないかもしれませんが、多くの人がまだ言語化できていないインサイトを先回りして言語化することを心がけてみてください。

この100万フォロワーを超える超人気アカウントもあるあるネタを軸にエンゲージメントを増やしフォロワーを獲得しています。

これがハマればものすごい保存数を叩き出すことができます。現実と理想のギャップなど、問題意識をもって身の回りを見るとまだまだネタはたくさんあります。

3.ユーザーがすぐに再現(アクション)できる内容

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先の有益性の箇所でも「投稿を見た人が試してみたくなるものかどうか」という視点が重要だとお伝えしましたが、この部分は特に重要なのでこの項目でもお伝えします。

足を運べる場所か?、どこで購入できるものか?、価格はいくらか?、どうやったら真似できるのか?、試すための方法はなど?実際のユーザーのアクションに繋げられる情報をしっかり盛り込むことが保存数を増やすための重要なポイントです。

相手の変化量を最大化させる、とでも言えますでしょうか。コンテンツを見た人にどれだけ行動を促せるどうかが、保存数も比例してくるという面白い構図になっています。

モノや場所の情報を伝える際は以下のポイントをしっかり意識することが大切です。

わかりやすく伝えられているか?
商品の名前は入っているか?
商品の価格は入っているか?
電話番号、住所、平均価格、アカウント名は入っているか?(お店やホテルの場合)
具体的な使い方は記載されているか?
どこで買えるか?どこがいいのか書いているか?

例えば以下の投稿はコンビニのネットプリントで、PCのショートカットキー一覧表などお仕事に役立つ情報シートを印刷できる、という投稿です。

投稿内に記載されている「ユーザー番号」をコンビニのコピー機に入力することで、印刷代のみでこのシートをゲットすることができるというもので、まさに「後でコンビニに行った際に印刷しておこう」という考えになるわかりやすい例だと言えるでしょう。こういう内容のものだと思わず保存したくなってしまいませんか?


4.表紙の画像に徹底的にこだわる

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保存数を増やすには投稿をしっかり見てもらう必要があります(いいねはノリでされますが保存はちゃんと読んでもらわないとされません)。そして投稿を見てもらうためには、表紙画像で興味を持ってもらう必要があります。

それは一瞬の勝負となり、少しでも琴線に触れることができなければ、すぐに縦スクロールされ記憶にすら残らないものとなってしまいます(狙うは横スワイプ!)。

その一瞬の勝負をどう制するか、それはズバリ使う画像と文字の組み合わせでほぼ決まると言っても過言ではありません。画像と文字のギャップ、フォントや配置のセンス、画像のクオリティやインパクトなど、それらの要素をしっかり意識することでカルーセル投稿の2枚目以降を見てもらう数をグッと上げることができます。

グルメや旅行など映えるコンテンツであれば写真、一方、節約、暮らし、美容など情報よりのコンテンツであれば文字の比重が大きくなります。意外性、新規性はもちろん、フィードの統一感も意識しながらぜひ表紙作りにこだわってみてください。

表紙を制するものがInstagramを制せる、とはまではいいませんが、その後の保存に繋げるために最も時間を使うべき要素であるのは間違いありません。

2枚目以降は手抜きをしてもいい、ということではありませんのでその点についてはご注意ください。いくら表紙が素晴らしくても2枚目以降のコンテンツがよくなけえればこれも保存には繋げられませんので。

補足ですが、縦長の画像を使った投稿も有効です。理由としてはフィード上での専有面積が増え、目に止まりやすくなるから。フィードをスクロールしていたらわかると思いますが、横長よりも縦長のほうがその投稿の面積は増えますよね。

発見タブやプロフィールに表示される際は中央が切り取られる正方形の形で表示されますので、そこにコンテンツを寄せた形としつつ上下幅を広げることで縦幅を大きくできるのでおすすめです。

5.まとめ系コンテンツにする

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投稿内容で迷ったらまとめ系のコンテンツをおすすめします。一つの投稿でまとめて情報が見れるフォーマットはやはり伸びやすい傾向があります。

そこで重要なのが冒頭にお伝えした領域選定です。その領域内におさまる情報のまとめを心がけてください。例えば「沖縄グルメ」の領域であれば、沖縄グルメやカフェまとめはちょっとそのまますぎるというか広すぎますよね。

そうではなく、「那覇で食べれる沖縄そばまとめ」「海沿いカフェまとめ」など、エリアやジャンルをもう少し絞るなどして、より具体性のある範囲で情報をまとめることが大切です。

こちらは「東京カフェ」からエリアとジャンル一歩踏み込んで、「浅草×レトロ喫茶」という切り口です。

6.読みやすいデザインにする

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いくら情報が素晴らしくても、その内容が伝わらなければ全く意味がありません。ここらへんを意識してみましょう。

①文字壁になっていませんか?

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文字壁とは画像内を文字で埋め尽くすことです。これだとどれだけいい内容でも読む気が失せてしまいますので気をつけましょう。Instagramで保存を増やすには端的でわかりやすい内容で情報を伝えるのが大切です。

②左右の余白は十分にとりましょう
文字が両端キツキツに記載されていると窮屈な印象となってしまい読みづらくなってしまいます。余白をとり、見出しと本文などメリハリをもたせることで情報をシンプルに伝えましょう。

③画質のよさは大前提!
画質が悪いとアカウントの信頼性も下がってしまいます。スマホでも綺麗な写真は十分にとれるので悪い画質の素材は辞めましょう。フリー素材を使うのは素材感、宣伝感がでてしまうのでオススメしませんが、

④フォント

丸ゴシック体のような可愛らしい柔らかいフォント、明朝体のような真面目なフォントなどあなたのアカウントのターゲットに合わせてフォントをかえててみてください。アクセントとして違うフォントを使ってもいいでしょう。

⑤可愛さお洒落さの追求
世界観を作るためのデザインや文字入れもいいのですが、何度もいうように伝わらなければ意味がありません。

投稿で一番大切なのは何なのかをしっかり意識して、投稿内のデザインを考えることが大切です。保存数を求めるのであれば、文字の可読性、視認性を優先されるのをオススメします。

Instagramの投稿デザインの作成に関しては個人的にはCanvaがおすすめです。

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PCからも操作でき、多彩なテンプレートがありますので、デザインに自信がない方でも効率的に投稿のフォーマットを作成刷ることができます。

他にはPhonto(文字入れアプリ)、VSCO(画像加工アプリ)、CapCut(動画編集アプリ)などもおすすめです。


7.人の要素を入れる

保存数を増やしやすい文字入れ投稿の特徴は、非属人的な投稿でも十分に数を伸ばせる点でした。有益性のある情報がメインでしたので、誰でも再現性もって展開することができたんですよね。

しかし今は少し変わり、投稿に人の温度感というか人間味を入れていかないとなかなか保存も伸びなくなっている傾向があるように感じます。

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具体的には、手を入れる、横顔や後ろ姿を入れる、動画で声を入れるなど、です。中の人を感じさせるような、安心感ある投稿を心がけてみてください。

8.投稿内に動画を加えて滞在時間を伸ばす

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保存数を増やすにはカルーセル投稿を行い、最大10枚の素材を活用して投稿あたりの情報量、情報密度を最大化させることが大事です。そこで有効なのがその素材の中に動画を加えることです。

こちら5枚目の素材に動画を使うことで、これまで紹介したお店の雰囲気をより直感的に確認できるようにしています。

Instagramでは保存数だけではなく、投稿あたりの滞在時間もみて発見タブに掲載するかどうかのシグナルを貯めています。動画を加えることは滞在時間を増やすだけでなく、情報密度も増え保存率アップにも繋がります。

保存数を増やしてファンとの信頼を積み上げよう

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以上、保存数を最大化していくための投稿のコツをご紹介しました。

あなたの投稿をご覧になってくれた方に、どうポジティブな変化を生み出せるのか?そのことを考えながらぜひ良質なコンテンツを作ってみてください。

今回細々としたTipsをお伝えしましたが、結局はコンテンツが全てです。フォロワーの課題感を見定め、自分たちなりの視点からの解決策を、共感性を意識しながら届けてみください。

一方、世界観を重要視するブランド担当者からすると、文字入れに抵抗がある方も多いかと思いますが、カルーセル投稿の二枚目以降を文字入れする、サブでミニブログアカウントを運用する、控えめな文字入れにする、などバランスをみた情報の届け方はたくさんあります。

保存数を最大化させることはフォロワー獲得のための手段として有効ですが、フォロワーを増やさなくてもInstagramを活用して売上を増やす方法はあります。

それはズバリUGCを戦略的に増やす、という方法なのですが、次回の記事ではその具体的なステップについてお伝えしていきたいと思います。

ぜひこちらニュースレターの登録をして次回の記事をお待ちください。


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