スペインの歴史
スペインの歴史は非常に豊かで多彩です。
古代、イベリア半島にはケルト人やイベリア人、そしてローマ帝国が支配を確立しました。
ローマの影響は、言語やインフラ、法体系などに今も残っています。
中世には、イスラム教徒がアル・アンダルスとして知られる地域を支配し、科学、芸術、建築などで大いに繁栄しました。
15世紀末にはカトリック両王によるレコンキスタが完了し、スペインは新大陸探検で大きな成功を収めました。
その後、スペインは一時期ヨーロッパの大国となりましたが、帝国の衰退と共に地位を失いました。
近代史においてはフランコ独裁政権の成立とその後の民主化が重要な転換点となりました。
古代
紀元前218年、 ローマ帝国によるイベリア半島の征服開始。第二次ポエニ戦争中、ローマはカルタゴから領土を奪取。
紀元前19年、ローマ帝国によるイベリア半島の完全征服完了。ローマ文化とラテン語の普及が始まる。
中世
409年、ゲルマン系部族(ヴァンダル族、スエビ族、アラン族)がイベリア半島に侵入し、ローマ帝国の支配が終焉。
711年、ムーア人(イスラム教徒)がイベリア半島に侵入し、ウマイヤ朝が支配を開始。アル・アンダルスが成立。
718年 - 1492年、レコンキスタ(再征服運動)。キリスト教徒によるムーア人支配地域の奪還運動。
近世
1469年、カスティーリャ王国のイサベル1世とアラゴン王国のフェルナンド2世が結婚し、スペイン王国が統一される基礎が築かれる。
1492年、グラナダ陥落。レコンキスタの完了。クリストファー・コロンブスが新大陸(アメリカ大陸)に到達。
1516年、カルロス1世(神聖ローマ帝国のカール5世)がスペイン王に即位。スペイン帝国が最大の勢力を誇る。
1588年、無敵艦隊(アルマダ)の敗北。スペイン帝国の海上覇権が揺らぐ。
近代
1808年 - 1814年、スペイン独立戦争。ナポレオン・ボナパルトのフランス軍に対するスペインの抵抗運動。
1810年 - 1825年、 ラテンアメリカの独立運動。スペイン植民地が次々と独立。
1898年、米西戦争。スペインが敗北し、キューバ、プエルトリコ、フィリピン、グアムを失う。
現代
1936年 - 1939年、スペイン内戦。フランコ将軍率いる国民党が勝利し、独裁政権が樹立。
1975年、フランコ将軍の死去。フアン・カルロス1世が王位に就き、スペインは民主化の道を歩み始める。
1986年、スペインが欧州共同体(現在の欧州連合)に加盟。
2004年、マドリード列車爆破テロ事件。アルカイダによる大規模テロ。
以上、スペインの歴史について、主な出来事を説明させていただきました。