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鉄則8 :コミュニケーション力No.1企業を目指す
(ⅰ)コミュニケーション戦略をデザインせよ
■第一歩は、コミュニケーションの定義
コミュニケーション行為とは何か?広辞苑を引くと、ハーバーマス(コミュニケーション論の第一人者)の考え方として、「自己中心的な成果を志向する戦略的行為とは異なり、相互に了解を志向しながら強制なき合意形成を目指す言語行為を指す」と出ています。
また、アリストテレスは、『優れたスピーチは、「エトス(信頼)」「パトス(共感)」「ロゴス(論理)」の3要素が含まれている』(下段 図表8-1参照)と述べています。
以上も踏まえこの鉄則では、コミュニケーションを『「エトス(信頼)」と「パトス(共感)」と「ロゴス(論理)」を活用して、気持ちや意思の共有及び意思の合意形成すること』と定義します。
図表8-1【アリストテレスの名言】
![](https://assets.st-note.com/img/1693915471195-rrWKZlcrkV.png)
■コミュニケーション戦略は、2つの側面で検討
最近、コミュニケーションの重要性が認識され、社員に「コーチング研修」や「アサーション研修」を受講させる会社が増えました。その一方「研修を実施したけど、社員のコミュニケーション能力に変化が無い。どうしたらいいか?」という相談を受けることも増えました。
私は、「コミュニケーション力No.1企業を目指し、コミュニケーション戦略をデザインする」ことを提案しています。コミュニケーション戦略は次の2つの側面があり、両面が整備されなくては、社員のコミュニケーション力はレベルアップしません。
1つは、「組織のコミュニケーション能力」の側面です。それには、鉄則4の「企業文化」と鉄則5-(ⅱ)の「意思決定ルール」の整備が必要です。
もう1つは、「社員自身のコミュニケーション能力」の側面です。
これには、鉄則6-(ⅱ)の「マネジャーの支援」と鉄則7-(ⅲ)の「適切なフィードバック」の実施が必要です。
最後に大事なことをもう1つ。人が最も成長するのは、「インプット(座学)50% + アウトプット(実践)50%」状態のときです(下段 図表8-2参照)。
この50:50を基に人材育成をデザインする。これは育成戦略の鉄則です。
図表8-2【20世紀型「リカレント」 VS 21世紀型「成長の鉄則」】
成長の鉄則 = ①インプット50% + ②アウトプット50%
![](https://assets.st-note.com/img/1693915597144-m9tjVTPWqi.png?width=1200)
(ⅱ)“エトス(信頼)とパトス(共感)の力”に目覚めよ
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