【お題拝借】社員を蘇らせて企業を再生する方法(50歳・会社員)
茨城県にお住まいの50歳の会社員のIさんから頂いたお題を紹介します。
そこで今回は、Iさんから頂いたお題「とにかく行動してみろ」を拝借して、「社員を蘇らせて企業を再生する方法」を「未来を輝かせるツール」に変えたいと思います。
【私ならこう考える】
「行動」という言葉を聞いて、
福沢諭吉の著書「学問のすゝめ」が頭に浮かびました。
福沢は「学問のすゝめ」の中の
「行動活発にして識見乏しき弊」の章で
「知識が乏しい状態で突っ走ることの危うさ」の戒めとして、
「知識が無いが活発」の危険性を次のように述べています。
人の働きのみ活撥にして明智なきは、蒸気に機関なきがごとく、船に楫なきがごとし。ただに益をなさざるのみならず、かへつて害を致すこと多し。(第十六編)
また逆に「識見高くして行動不活発なる弊」に戒めとして、
「知識はあるのだが、動かない」の愚を次のように述べています。
心事のみ高尚遠大にして、事実の働きなきも、またはなはだ不都合なるものなり。(……)これをたとへば、石の地蔵に飛脚の魂を入れたるがごとく、中風の患者に神経の穎敏を増したるがごとし。その不平不如意は推して知るべきなり。
(第十六編)
「石の地蔵の中に飛脚の魂を入れたようなもの、脳出血で動けない患者が神経だけ鋭敏になったようなもの」とは何ともユーモラスな表現です。
明治5年に福沢が感じた危機感
明治5年(1872年)は「学問のすゝめ」の初版が世に出た年です。
福沢はなぜこの時代の国民に対して、
「学ぶことと、活発に行動すること」を求めたのか?
この点について、福沢研究者たちは次のように説明しています。
「欧米を見聞きしてきた福沢にとって、日本はこのままでは、
アヘン戦争を機にイギリス、フランスに浸食された中国の二の舞になりかねない」「このままうかうかしていると日本は 独立できなくなる」
という強烈な危機意識の中で福沢は「学問のすゝめ」を出版した。
こうした時代背景と福沢の危機意識を理解したうえで「学問のすゝめ」を読み直すと新たな発見が生まれる。と。
福沢は、明治維新間もない赤子どうぜんの国民に向けて、
「識見たかく飛脚の魂を持った国民たれ」
と訴えたのです。
明治維新から156年後の今
失われた30年を経て、気が付くと日本はいつの間にか
人口減少時代に突入
GDPは2025年にインドに抜かれて世界5位
GAFAのサービスに依存する日々の生活
国の借金が世界2位(GDP比率)の1200兆円
このままうかうかしていると日本は 本当に輝きを失ってしまいます。
もし、今の時代に福沢がいたら、
156年前とは違ったステージで危機に陥っている国民に向けて、何と訴えたか?
聴いてみたかったです。
行動の原動力
働く人たちが
「識見たかく飛脚の魂」を生み出すエネルギーの源は何なのか?
その源を考えてみたいと思います。
・働く人たちがエネルギーを失って退職を決断する時
・働く人たちがエネルギーを感じてイキイキと働いている時
その違いに焦点を合わせて、観察する中で、
次の「3つのエネルギーの源」が浮き上がってきます。
【3つのエネルギーの源】
① 収入など条件
② 人間関係
③ 楽しさ実感、成長実感、貢献実感
働く人たちがエネルギーを失って退職を決断するのは概ね次のどちらかの理由です。
・3つの中で自分が一番大事にしている事が踏みにじられている。
・3つの中で2つに満足を得られていない。
逆に働く人たちがエネルギーを感じてイキイキと働いているのは概ね次のどちらかの理由です。
・3つの中で自分が一番大事にしている事に満足が得られているので、 他の2つが多少不満でも相殺できている。
・3つの中で2つに満足を得られている。
以上です。
私は自分なりに現在の時代背景を理解したうえで、微力ながら、
働く人たちのイキイキを蘇らせて企業の再生を支援する仕事をしています。
結構 やりがいがあって ワクワクしますよ。
一緒にやりませんか?
この国の輝く未来のために!