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【キャリア相談】会社が買収されることに(43歳・会社員)
埼玉県川口市にお住いの43歳の男性会社員Sさんから頂いた相談を紹介します。
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私が勤めている会社が大手量販店に買収されることになりました。新会社のオーナーは「我々を冷遇する」のではないかと社内は浮足立っています。この際、会社を辞めようか悩んでいます。
そこで今回は、Sさんのキャリア相談「会社が買収されることに」を頂戴して、「会社が買収されることに」を「楽しみに変えるチャンス」にしたいと思います。
【私ならこうする】
私はトヨタ自動車(株)の人事部時代に吸収する側を
自分が起業したヴァイタルプラス(株)のGEO時代に買収される側をそれぞれ経験しました。
その経験を通して、私が今もしアナタの立場だったらどうするか?
私は次の2点を確認した上で「自分の身の振り方」を決めると思います。
確認する1点目は、
「新たなオーナー(及び経営陣)の経営者としての資質」です。
もし新たなオーナーが優秀な経営者なら、吸収した側の社員を冷遇するような愚行はしません。
両社の社員を足し合わせた中から「能力」と「新しい会社をより良くしようとする積極的な姿勢」を持ち合わせた人材を人選し、統合会社において責任あるポジションに就かせます。
確認する2点目は、
「自分が取り得る姿勢」です。
もしアナタが「新しい会社をより良くしようとする積極的な姿勢」を示すことに抵抗感があり、陰で愚痴をこぼしたり文句を言ったりするようであれば、表でアナタがそれを隠そうとしても上司や周りはアナタの後ろ向きの姿勢を感じ取ります。
以上2点が共にOKなら私は新会社に残ります。
内1つでもNGなら私は新会社を速やかに去り、新しい可能性を見つけます。
では折角の機会ですので
「新会社」に必要な組織運営についても考えてみましょう。
「合理性のレベル」を整える
住む世界が違う会社同士が一緒になると
互いに「自分達(自分)のやり方のほうが優れている」という
上目線の意識や排他的な意識が感情の根本にあるため、往々にして
「自分たちのやり方やルール」を押し付け合い、話し合いが行き詰まります。
とくに経験した世界が狭ければ狭い人ほど、
「自分たちのやり方やルールを理解するのが当たり前」と考える
傾向があるので厄介です。
ではどうするか?
リーダーが全メンバーの「合理性」を整える行為が必要となります。
・まず我々はどんな目的を連携しようとしているのか、
その原点に立ち返る。
・その上で互いの「共通点」と「相違点」を見極めて、
「共通」する部分は協働で、1+1を3にする方向を探る。
「相違」する部分は協働で、補完し合う方向を探る。
「感情のレベル」を整える
そうは言っても人間は「感情」の生き物です。油断すると「感情のレベル」にはまり込みます。
ではどうするか?
リーダーが全メンバーの「感情」を整える行為が必要となります。
・まず会議や打ち合わせの冒頭で「今日も“人”と“事”を分けて議論し、会議の質を上げよう」とリーダーが宣言して「相違」が「感情のレベル」になることがナンセンスであることの自覚を促す。
・その上で会議や打ち合わせの途中 メンバーが逸脱したら「合理性のレベル」に引き戻す。
どうでしょうか?
残るか、辞めるか、決断する前に一考いただければ幸いです。
アナタの輝く未来のために!