【お題拝借】スピーチの上達方法(44歳・会社員)
西東京市にお住まいの44歳の女性会社員Mさんから頂いたお題を紹介します。
そこで今回は、Mさんから頂いたお題「スピーチの上達」を拝借して、
「スピーチの上達」を「未来を輝かせるツール」に変えたいと思います。
【私ならこう考える】
昭和の名曲の1つに西田敏行さんのシングル「もしもピアノが弾けたなら」♪♪があります。
20代・30代のころの私はこの曲を聴く度に、
「もしも大勢の人前で堂々とスピーチができたなら、気持ち良いだろうなぁ~、自分の可能性も大きく膨らむだろうになぁ~」と妄想していました。
妄想しているだけで、行動を起こさなかった私に思いも寄らぬ転機が訪れたのは50歳の時でした。脳梗塞に罹患して術後、スピーチどころか言葉が上手く喋れなくなったのです。
スピーチの恥はかき捨てる
退院後、「元のように喋れるようになりたい」との思いから、
スピーチ教室に通い、全てはリハビリ訓練と心に決めて、多くの人の前で喋る機会を意識して作るようにしました。
動機が「スピーチが上手くなりたい」から「元のようにちゃんと喋れるようになりたい」に変わった訳ですが、恥をかき捨て続ける内に気付いたことがありました。
それは(上手く喋れるかどうかは別にして)人前で喋ることに少し慣れている自分に気付きました。
「習うより慣れろ」ってこう言うことかと、生まれて初めて実感しました。
“5分間スピーチ”の原稿を作る
人前で喋ることに少し慣れきた私は、少し欲が出てきて、
「せっかくならスピーチの内容を聴いている人が共感してくれる内容にしよう」と思い、スピーチの原稿作りを念入りに行うことにしました。
スピーチの題材は、
日頃から自分が「問題意識を持っていること」や「興味を持っていること」で、自分が「皆に共有したいと思う」テーマにしました。
分量は1つのテーマでA4「2枚」、スピーチ時間は5分です。
(私は“5分間スピーチ”がスピーチの原点だと思います)
そしてこの5分間に、「序文」「本文」「結論」を盛り込みます。
当時の私の十八番(おはこ)のテーマは「人生は挑戦だ」でした。
少し慣れると見える風景が変わる
少し慣れて来て何の風景が変わったかと言いますと、
聞いてくれている人達の顔が見えるようになったことです。
顔が見えてくると、相手の人達の表情に合わせて自然と間(ま)がとれるようになり、間がとれるようになると、相槌を返してくれる人が増えてきました。
間(ま)が抜ける人のことを「間抜け」って言うのはこう言うことかと、
生まれて初めて実感しました。
プロは素人の何倍も練習している
私はスピーチ教室でスピーチを担当する時、
当日までに5分間の通しリハーサルを最低10回はやりました。
プロは人前でスピーチする時、
舞台裏で20回も30回もリハーサルをしていると聞いたからです。
そこで聞いて欲しい20世紀の名演説が2つあります(YouTubeで聞けます)。
1つ目は、J・F・ケネディが「国家が諸君のために何ができるかを問わないで欲しい――諸君が国家のために何ができるのかを問うて欲しい」と国民に呼びかけた1961年の「大統領就任」の際の有名な演説です。
2つ目は、マーチン・ルーサー・キング牧師が「私には夢がある(I Have Dream)」と聴衆に呼びかけた1963年の「ワシントン大行進」の際の有名な演説です。
内容の素晴らしさもさることながら、舞台裏での何十回ものリハーサルがこの名スピーチを支えると思います。
舞台裏の努力。試してみませんか。
アナタの輝く未来のために!
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