【キャリア相談】失敗が怖い (30歳・会社員)
東京都にお住いの30歳の女性会社員Mさんから頂いた相談を紹介します。
そこで今回は、Mさんのキャリア相談「失敗するかもしれない」を頂戴して、「失敗が怖い」を「楽しみに変えるチャンス」にしたいと思います。
【私ならこうする】
「失敗」という言葉を辞書で引くと、
「やってみたが、うまくいかなかったこと」と出ています。
その意味では、
私もこれまで人並みに(いや人並み以上に)失敗を重ね、その度に凹んできました。
失敗を繰り返す中で私も自分なりに「失敗」について考えてきました。
「失敗」って何だ?
私がたどり着いた私見「失敗論」は次の2つです。
①「失敗」には「意図した失敗」と「意図しない失敗」の2種類がある。
②「意図した失敗」と「意図しない失敗」は、分けて対処した方が賢明だ。
「意図した失敗」
どの世界でも1流と言われている人たちの話しを聞いていると、
「失敗は成功のチャンス」という信念を持ち、
失敗したら「どうなってんだろう」って落ち込むより、
ワクワクする位のメンタルを持った人が多いことが分かります。
それは、成功する(成果を出す)には次の2つのステップを踏むことが必要なことを理解しているからです。
【第一ステップ】
目的を成就するために、先人の「やり方」「知恵」を学び、必要なスキルは練習して身に付ける。
【第二ステップ】
目的を成就するために、
学んだこと、身に付けたことを現実の環境下でやってみて、現実の環境下でアジャストさせるまで失敗を繰り返す。
ではなぜ1流と言われている人たちにはそれが出来るのか?
それは1流と言われている人たちは
「意図した失敗」に対する「合理的心得」を身に付けているからだと思います。
合理的心得とは、
「失敗⇒このチャンスを逃さず事実を分析して素早く修正、改善、創造する」
非合理的心得とは、
「失敗⇒不安と焦りと保身で、隠す、ウソをつく、他責にする」
「意図しない失敗」
一方 人は時として「意図しない失敗」に見舞われることがあります。
私自身10数年前、この「意図しない失敗」に遭遇し、心身ともに衰弱したことがあります。
落ち込みの中、フッと浮かんだのが中学3年の修学旅行で訪れ、私たちに講和をしてくれた京都大仙院の和尚でした。
その時の和尚さんのことをネットで調べると名前は「尾関宗園」さんで、ご存命でした。
気付いたら、私は新幹線に乗って京都に向かっていました。
そして大仙院で「尾関宗園」和尚にお会いして
「35年前に修学旅行で和尚のお話を聞かせて頂いたこと」
「いまの自分のこと」
を話しました。
そのとき「尾関宗園」和尚から言われたことが今でも
私の「心のクスリ」になっています。
現世は、何回でも失敗できる貴重な経験の場。
生かされているからこそ成功も失敗も出来る。
そのことへの感謝と喜びを忘れてしまっては現世が勿体ない。
和尚はお別れ際、修学旅行で大仙院を一緒に訪れた中学時代の仲間たちに向けて、色紙にメッセージを書いてくださいました
(写真参照)。
もしも人生をやり直せるなら
最後に私が好きな言葉を紹介します。
アメリカのナディーン・ステア女史が85才の時の著書
「もしも人生をやり直せるなら」(If I had my life to live over)
の中の言葉です。
人生をもう一度やり直すとしたら、もっとたくさん失敗したい。
長い人生、握るモノが何もないと不安です。
右手に「合理的心得」(道しるべ)を握り、
左手に「心のクスリ」(拠りどころ)を握る。
これが私のおススメです。
アナタの輝く未来のために!
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