【お題拝借】社員という職業の未来(27歳・会社員)
杉並区にお住まいの27歳の会社員Mさんから頂いたお題を紹介します。
そこで今回は、Mさんから頂いたお題「管理職を目指さない」を拝借して、「社員という職業の未来」を「未来を輝かせるツール」に変えたいと思います。
【私ならこう考える】
私が、キャリアカウンセラー向けのセミナーの中でお伝えしていることの1つに、
「21世紀のビジネスパーソンの分類 と それぞれの生息条件」があります。
分類は、Ⅰ型、Ⅱ型、Ⅲ型の3つ。
自分がどの型を目指すのかを決める時期は概ね、
第一次選択時期:30才まで
第二次選択時期:40才まで
40才以降で「今の型」から「別の型」へのシフトも「あり」ですが、年齢とともに「沁みついた思考回路の壁」と「新たなスキル・知識を習得する柔軟性の壁」によりシフトのハードルは高くなります。
では順番にⅠ型、Ⅱ型、Ⅲ型を見ていきましょう。
Ⅰ型の特徴
マネジメント(日本的取締役職、部長職、課長職)の仕事を目指す人
【契約関係】
自分(雇われる)VS会社(雇う)
【生息領域】
自社及びグループ会社内
(ただし「生息条件」を高いレベルでクリアしている一部の優秀者は社外での生息可)
【生息期間】
概ね35才~55才の20年間
【生息条件】
「人間力」と「マネジメント力」に秀でており、
年下のみならず年上のスタッフの「やる気」と「能力」を引き出せる人材
Ⅱ型の特徴
事務職など主に「定型業務」を処理する仕事を目指す人
【契約関係】
自分(雇われる)VS会社(雇う)
【生息領域】
定型業務の仕事があるところなら国内を中心にどこでも可
【生息期間】
概ね20才~65才の45年間
【生息条件】
夫婦(又はパートナー)共働き
(夫婦又はパートナーと生活費をシェアできる協力関係が構築されていることが望ましい)
今の「定型業務」、新たに発生する「定型業務」を、ローコード又はノーコードで自ら作成したAI、チャットGPT、グーグル10Xなどを活用して「定型業務」を自動化する能力とスキルを持った人材
Ⅲ型の特徴
専門能力・才能を「非定型業務」に活かす仕事を目指す人
【契約関係】
自分(能力を売る)VS会社(能力を買う)
【生息領域】
当該専門分野に対するニーズがあるところなら海外も含めて、どこでも可
【生息期間】
概ね25才から専門能力・才能が陳腐化するまでの間
【生息条件】
自分の「専門能力・才能」を明確にし、
その「専門能力・才能」を「世の中のニーズ」にアジャストし続ける努力が出来る人材
「ザ・ワーク・オブ・ネーションズ」
ロバート・ライシュは1990年当時、
自身の著書「ザ・ワーク・オブ・ネーションズ」の中で、
いまアメリカの仕事は3つの職種に区分されつつある。
と述べています。
1つ目は「ルーティン・プロダクション(生産)・サービス」
標準的な手順や定められた規則に従ってなされる「定型作業」で(中間ないし下位の管理職による規則的な監督の仕事も含まれる。)最も基本的な徳目は、信頼性、忠誠心、そして対応能力であり、国際的に取引(労働力の海外移転)されるため、外国(外国人)人とも競争しなくてはならない。
2つ目は「インパースン(対人)・サービス」
人間に対して直接的に供給される仕事で、小売店員、ウエーターとウエートレス、ホテル従業員、守衛、銀行の窓口係、病人介護や付添い人、老人ホーム介護者、タクシー運転手、秘書、美容師、住宅販売人、診療医師、警備員などで、人から信頼され、素直で、好感を与える振る舞いをしなければならない。
3つ目は「シンボリック・アナリスティック(シンボル分析)・サービス」
仕事の内容は、問題の発見、課題の解決、戦略の発案・設計・媒介などで、国際的に取引できるため、外国人とも競争しなくてはならない。
出版から30年経ったいま、世の中が鬼才ロバート・ライシュに追いついてきました。
アナタもこの機会に、自分のキャリアの方向性を点検してみてはいかがでしょうか。
アナタの輝く未来のために!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?