【お題拝借】経営指標(51歳・会社員)
神奈川県にお住まいの51歳の男性会社員Oさんから頂いたお題を紹介します。
そこで今回は、Oさんから頂いたお題「経営指標」を拝借して、
「経営指標」を「未来を輝かせるツール」に変えたいと思います。
【私ならこう考える】
経営指標と聞いた時、私の“遊び心”と“好奇心”が頭をもたげ、
“企業の経営指標”で、日本の国力を2つの年度
(「バブルが崩壊した1990年」と「失われた30年を経た2020年」)
で比較したら何か見えるか?トライしてみました。
その為にまず、1990年度と2020年度の5つのデータを用意しました。
① 期末の総資産(B/S)として「日本国の総人口」
② 期中の損益(P/L)の売上として「日本国の出生児数」
③ 期中の損益(P/L)の費用として「日本国の死亡者数」
④ 当期利益として 「②マイナス③」
⑤ ROAとして「④/①」
魅力度をROAで確認
■ 1990年度期末ストックは、
「総人口」123,611千人
■ 2020年度期末ストックは、
「総人口」126,146千人
■ 1990年度当期利益は、
「出生児数」1,222千人から「死亡者数」820千人をマイナスした +820千人
■ 2020年度の当期利益は、
「出生児数」841千人から「死亡者数」1,373千人をマイナスした △532千人。
よって
■1990年度のROAは
+820千人割る123,611千人で +0.7%
■2005 年度のROAは、
△532千人割る127,146千人で △0.4%
う~ん。1990年のバブル崩壊前は「ジャパン・アズ・No.1」と言われていたけど、株主視点で見ると30年間で日本の魅了が低下しているなぁ~。
利益の源泉を人的資源配分率で確認
次に、BSの左側(総資産)の内訳を就業者の内訳で見てみましょう。
■1990年度の就業者内訳は、
第一次産業7.1%、第二次産業33.3%、第三次産業59.0%
■2020年度の就業者内訳は、
第一次産業3.2%、第二次産業23.1%、第三次産業73.8%
う~ん。小学校の時、日本は「加工貿易の国」と教わったけど、PPM分析
で言う次の「花形」が見つからないまま第二次産業(製造業)が減っているなぁ~。
対外交渉力を自給率で確認
次に、経営学者マイケル・ポーターに習って「交渉力」を
食料自給率とエネルギー自給率で見てみましょう。
■1990年度の食料自給率は、48%、エネルギー自給率は、 17.1%
■2020年度の食料自給率は、37%、エネルギー自給率は、 11.2%
う~ん。1990年当時から自給率の低さ(=交渉力の低下)を危惧する専門家がいたけど、これからは周りの国々に嫌われないよう注意しないとなぁ~。
競争力を「やる気」と「教育への支出」で確認
日本の競争力は、IMD調査によると世界主要63ヶ国中で、
■1990年度の競争力は、 1位
■2020年度の競争力は、34位
低下の理由を探るため、
競争力を生み出す2つの要因(「やる気」と「能力」)を確認すると、
1990年と比較できるデータはありませんでしたが、
■2017年度の「熱意あふれる社員の割合」は、139ヶ国中132位
(ギャラップ調査)
■2020年度の「GDPに占める教育への支出の割合」は、63ヶ国中52位
(IMD調査)
う~ん。高度経済成長時代の日本人は、世界中から「働きバチ」などと揶揄されていたけど、いまや国の人的資産の強化が最大の課題だなぁ~。
経営指標の確認結果は「ゆでガエル」?
この30年間、私達は「ゆでガエル」だったのでしょうか?
皆さんは何を感じましたか?
私は今回、51歳の男性会社員Oさんから頂いたお題をキッカケに
この国の未来、日本企業の未来、自分の未来、について改めて考えたいと思いました。
アナタも一緒にどうですか?
アナタの輝く未来のために!
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