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【キャリア相談】就活本番を迎える 大学3年生にアドバイスする (53歳・大学職員)

三鷹市にお住いの53歳の大学のキャリア相談室の室長Iさんから頂いた相談を紹介します。

三鷹駅近くの焼鳥屋「鶏坊主」でキャリア相談を頂きました。
間抜けな顔でゴメンナサイ。焼鳥の味は最高です。
焼鳥の煙の向こうは友人でこの店の主人の我孫子さんです。
我孫子さんは元ボクサーで、画面の左側に壁に吊るしたグローブが見えます。

ご存じのように大学経営において大事な指標に「卒業時の就職率」と「入学時の偏差値」と「学生の満足度」があります。そうした状況を踏まえて、特にこれから就活本番を迎える3年生に対して片木さんならどんなアドバイスをするか教えてください。

53歳・大学職員Iさん

そこで今回は、Iさんのキャリア相談「就活本番を迎える大学3年生に対するアドバイスする」を頂戴して、「就活本番を迎える大学3年生にアドバイスする」を「楽しみに変えるチャンス」にしたいと思います。

【私ならこうする】

私自身のことを振り返ってみると、
私が自分の就職先を決めたのは、
たまたまリクルーターに来てくれた「大学の先輩」とその後に面接してくれた「人事の担当者」と波長が合ったことが理由でした。
結果的に就職を決めたトヨタ自動車は、ゼミの先輩リクルーターでした。
選択を迷ったもう1社の新日本製鉄は、クラブの先輩リクルーターでした。
 
クルマという製品や鉄という素材に特別愛着があった訳ではなく、
たまたまのご縁となんとなくの相性で決めてしまいました。
 
一方、私の周りには明確な理由(例えば「その会社の製品が好きだから」「給料が高いから」「長男だから郷里に帰る」)を持って就職先を決めた友人も沢山いました。

「個人の責任」として

もし45年前の22才の自分に、今の私がアドバイスするとしたら、
何を伝えるか
について考えてみました。

【伝えたい事】
「リクルーターや面接官と波長が合う会社を選ぶ」
「サービスや製品が好きな会社を選ぶ」
「給与が高い会社、休日が多い会社を探す」
「長男だから郷里が本社の会社の中で探す」
その上で、
「〇〇の会社に合うガクチカ(学生時代に力を入れてきたこと)、◎◎の会社向けのエントリーシートを作成する。」
 
などといった「今の視点」に加えて
自分の「キャリア形成第一主義
という「これから先の視点」を考慮に入れて欲しい。

「キャリア形成第一主義」を実現させる

具体的には自分が就職する会社は
次の3点を満たしているか?
出来る範囲で実態を確認して欲しい。
 
(1)コンプライアンスを順守して、長時間労働や休出やサービス残業を強いることの無い会社か否か、を確認する。
⇒就業後や休みの日に「学ぶ時間」がちゃんと確保できる環境を手に入れる。
 
(2)人材資産を最重要資産に位置付けている会社か否か、を確認する。
⇒「社員のやる気」「職場環境の健全性」をちゃんと管理している環境を手に入れる。
 
(3)配属希望や勤務地希望や副業希望を考慮してくれる会社か否か、を確認する。
⇒各自の「キャリアプラン」をしっかり尊重してくれる環境を手に入れる。

「社会の責任」として

大学には様々な学部があります。
例えば文系と言われている学部には、
法学部、経済学部、商学部、文学部などがあります。
理系と言われている学部には、理学部、工学部、医学部、薬学部などがあります。
また最近では、国際◎◎学部、情報◎◎学部など流行りのキーワードを冠にした学部もどんどん設立されています。
 
しかし、私の知る限り、医学部以外の学部で学生に対して「ロールモデル」を示せていません。

学ぶことの意義」「学ぶことの意味」「学ぶことによって広がる可能性
これらの概念を曖昧にしたまま4年間を過ごす日本の大学生。
私は、このことに日本の教育における根本的問題の1つがあると痛感するとともに、経営や人材を縄張りにする一人として、自分の力不足、努力不足を痛感しています。
 
最後に、
社会の責任、企業の責任、大学の責任、そしてキャリアコンサルタントの責任についてキャリア相談室のアナタと共有したくなりました。
 
アナタの輝く未来のために!

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