台風一過…。

こんなに長期滞在した台風は生まれて初めてかも知れない。

少なくとも私の記憶にある台風の中ではダントツに長く沖縄列島に居座り、なんと六日間も大雨を降らせた。

台風一過…と呼んでいいと思われる今日も、
ニュースや新聞やソーシャルメディアから、
今回の台風被害が伝わってくる。

我が家は幸い停電を免れたが、双子を通わせている学童は停電で預けることは出来なかった。

幸いというべきか、今回の台風非常時は職場も休みだったので、不意に家族全員で過ごす時間ができた。

台風で物流が滞りスーパーやコンビニでも食材が不足するなか、我が家で活躍したのは常備していたパスタやソーメンやうどん等の麺類だった。

麺料理は好き嫌いの激しい双子の好物なので、台風の間中ひたすら麺料理を作った。

そして、ご飯を食べたら国語と算数の書き取りを最低でも30分双子に課した。

実は彼女たちが年長さんの頃には学習タブレットを使い始めていたのだけど、学習アプリの力を過信し過ぎていた私たち親のせいで、二人の学力が芳しくない事態が発生している。

40代後半で体力が落ちていることを理由に、
テクノロジーの力に頼ってしまう私たちだけど。ノートと鉛筆というアナログな道具で出来る
「書取り」の力を侮っている訳じゃない。

いくら便利な学習アプリがあっても、「書く」ことを粛々とする書取りという学習は子ども達の根気を養うし、何より手を動かして書く行為自体、脳を活性化させると聞いたことがあった。

双子は目の前に出された課題にボヤキながらも、
毎日向き合った。
そして台風期間中、確実に「書取り」を習慣にしていく様子が見て取れた。

台風慣れしている地元民でもなかなか体験できない（次回は経験したくない）、2023年夏の大型台風。

双子が大人になった時、台風が来た年にひたすら机に向かって書き取りをした思い出が蘇ることがあったとしたら。

『あの頃から、勉強が楽しくなった。』

と彼女たちが振り返るエピソードになるように、願っている。

何枚も何枚も書いたね。二人とも偉いよ。