今後のライブハウスに関する私見


先日、お客さんと一緒に、ずっと
今後、ライブハウスはどうなるのか
について考えていたのですけど
スマホが普及し、誰でも、手軽にいい音響機材で配信、収益化できるようになっている今では
そのライブハウスが独自のお客さんを持たない限り復活の見込みはない
という結論に達してしまったのです。

この前提条件で考えますと、もしかすると
ライブハウスのライバルは、スタジオ
ということにもなりかねないですよね。
優秀なPAと機材、配信環境さえ整っていたら成り立つんですもの。
でも、私はどうかこの仮説が実現しないことを祈っているのです・・・

CDが普及したので一時的にライブの需要が落ち込んだり
DVDが普及したので一時的に映画館の需要が落ち込んだりしましたが、結局は人間ってアナログが好きなのでしょう。20年位したら復活しましたので、ライブハウスも暫くしたら、復活するとは思うのですが、それがいつなのかは、全く分からないのです。

一説によれば
元々、ライブハウスという箱自体がオワコンであったのに、今まで様々な方法で延命処置をして来たので生き残っているだけ
であり、コロナウイルスにより延命処置ができなくなったので、死期が早くなっただけ
というものがあるのですが、どこまで事実なのかは分かりません……

だってもしライブハウスへ行く目的が
そのアーティストを金銭的に応援したい
そのアーティストとお話しがしたい
そのアーティストのファン同士で交流したい
でしたら、どちらもオンライン上で可能になりましたので、後は
そのアーティストを直接見たい
くらいしか残っていないのではないでしょうか…

今までも大差はなかったと思うのですが、ライブハウスに行っていたお客さんは余程人気のあるミュージシャンを除いて
あなたのライブに行きましたので、私のライブに来て下さい
という同業者のお客さんが多くて、それって
傷の舐め合いに過ぎないのでは?
と思ってはいたのですが、これは言い過ぎかな?

昔はライブハウスという箱に、どんなミュージシャンが出ようと来てくれるお客さんがついていたのだが、いつの頃からか、ブッキングがお客さんを集めれるミュージシャンを連れてくることで成り立つようになってしまい、箱自体の個性がなくなってしまったような気がするのは私だけなのでしょうか?

その証拠、と言うわけではないのですが、ちょっと前までは、新宿のライブハウスといえば、バンドマンたちがよく出ていたのですが、昨今は
ビジュアル系

アイドル
の比率が格段に上がっているのです。
これはなぜか?
その答えは簡単明瞭。
お客さんを集めてくれるから
なんですよ。

優秀なブッキングの人を雇っているライブハウスは成り立っています。
優秀なブッキングとはお客さんをたくさん持っているバンドマン、学生バンド、ミュージシャン、アイドルなどを呼べる人のことです。
つまりライブハウスは二重の意味で、おんぶに抱っこで成り立っているシステムになっているのかな?

コロナ禍以降、クラウドファウンディングでライブハウスを助けよう!みたいな動きが多くあることは知っているのですが、いくらお金を集めて支援できたとしても、それは延命処置ができるだけ、であり、何も根本的な解決にはなっていないような気が私はするのですが、やらないよりはマシなのでしょうね。

私としましても、ほぼ同業者ですので、ライブハウスを救いたいと思うのですが、現時点では
誰が出演しようと推しのライブハウスに頻繁に顔を出す
という
ライブハウス自体のファンを増やす
ということしか思い浮かばないのです。
そこでもし何か異なった手段がありましたら、是非教えて欲しいですね。

でももちろん、大手のライブハウス
本業があり、副業としてライブハウスをやっている
SonyMusicがやっているZeppなど
多数のライブハウスを経営していて体力のある
下北沢ERA、吉祥寺WARPなどを経営しているRinkyDinkなど
は生き残れるのでしょうけど、個人でやっているところは難しそうな気がします…

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