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ぬけられます。6年前の6月6日。雨。


『檀那、そこまで入れてってよ。』といひさま、傘の下に真っ白な首を突つ込んだ女がある。
油の匂いで結ったばかりと知られる大きな潰し島田には長目に切つた銀糸をかけてゐる。

永井荷風「墨東奇譚」より

永井荷風先生と、お雪の出会いのシーンです。

「ぬけられます。」で有名な墨東は、玉の井 の、私娼窟に迷い込んだ末、

雨に降られて永井先生とお雪に、思わぬ幸運も降ってきた。

ちょっとそこまでだからって用件を頼む。その小さな用件がいつの間にか大きな用件にすり替わっていく。

だけどねーーーーーー!!!実際は、雨天時の花街は、こんなもんじゃなかったですよーーーーーー笑!!!

もっと、まくられます!!!!なにを!?
下半身を!!!腰巻きだけ残して、その他の裾は、帯の上から突っ込む!

えーーーーーー!こんなあられもない姿!!!
創造もしてなかったよーーーーーーー!!!

「これを裾を、からげる。」と言うそうです。

というか、からげられるの! 女将さんにね! 

だって、着物が雨に濡れたら大変!!!


超高級な商売道具ですものね。。。そんな心理で、からげられた本人もお商売道具汚しちゃいけないっていうハラハラで、恥ずかしさは吹っ飛ぶわ、からげられた姿を見た人も もう、色気も何もあったもんじゃない。。。

だけど、ちらほら見たら、お姉さんたちもみ~~~んな同じ格好だから、だいじょうぶっ!!!(えー!笑)

土砂降りの中、猛ダッシュで置屋まで走る・・・。もうこれは、童心に戻った気持ちですよ。

パンツ透けてますしね・・・。逆に、はしゃぎたくなっちゃう!!!笑

だけどだけど、ん?!!

人よりも、着物が大事なのかーーーー?!?と、今は思いますけどねーー!


投稿日 2016.06.06 

※この記事は、実体験を元にして2016.06.06にシミルボンという
書評サイトで書いたものです。一部、加筆、再編集して転載しました。
元記事は下記です。こちらは今年10月1日でサービス終了になります。
https://shimirubon.jp/reviews/1672488



面白いことを思いついたら全部、やっていこうと思っています。あなた様のお役に立てれば幸いです。どうぞよろしくお願いします。真珠子より