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ひとつのチュッパチャップス。「ごきげん」を整えて。
こんにちは。桜小路いをりです。
先日、コンビニでチュッパチャップスを買いました。
お昼ご飯のおにぎりを買って、何の気なくお菓子コーナーを通ったときに、ふと「あっ、チュッパチャップス」と目を留めました。
私は幼い頃から食いしん坊なタイプで、でも甘いお菓子をたくさん食べるタイプではありません。
どちらかと言うと、母のお料理のほうが好きで、お菓子は出されれば食べる……という程度。
それでも、ごくたまにレジ横に置いてあるチュッパチャップスを見て、1個か2個買ってもらう、ということがありました。
棒付きのキャンディって、子供心にすごく特別感があって、買ってもらえると嬉しかったことを覚えています。
でも、チュッパチャップスは普通の飴玉よりも大きくて、食べ切れないことも、何度かあったっけ。
そんなことを思い出しながら、キャラメル味のチュッパチャップスひとつ手に取って、他の商品と一緒にレジに持っていきました。
帰り道、エコバッグの底に転がっているその鮮やかなパッケージに、無性に心が弾んで。
その日のおやつに、パソコンのキーボードをパチパチと打ちながらチュッパチャップスを堪能。
昔は延々と食べていられたのに、想像以上に早く食べ終えてしまって、ちょっと拍子抜けしてしまいました。
それだけ大人になったのかな……。
なんて思いつつ、チュッパチャップスひとつで機嫌良くパソコン作業ができている自分に、なんだかほっとしたりもしました。
というのも、私の好きな本のひとつに、住野よるさんの『麦本三歩の好きなもの』シリーズがありまして。
この主人公の三歩ちゃんって、ちょっとした美味しいもの、ちょっとした楽しいことで、しゅんとしていてもすぐに立ち直ってしまうんです。
その姿がとても印象的で、私も、「ほんのちょっと特別感のあるもの」「ほんのささやかなご褒美」で機嫌を直して前向きになれる、いい意味で単純なひとで在りたいなと思うようになりました。
これからも、その「単純さ」はずっと持ち続けていたいし、チュッパチャップスひとつで「ごきげん」を整えられるひとでいたい。
もちろん、時には自分に、キラキラした特別感のある「ご褒美」をあげることも大切だけれど。
今日はいつもより頑張ったな、とか。
今日はツイてない日だった……とか。
そういうときに、ごくごくささやかなご褒美で、自分の気持ちをぱっと上向かせて、翌日は爽やかな笑顔で過ごせたらいい。
そんなことを改めて教えてくれた、「キャラメル味のチュッパチャップス」でした。
今回お借りした見出し画像は、棒付きキャンディを頬張るうさぎさんのイラストです。ほわほわ可愛い雰囲気で即決でした。
ちなみにこのイラスト、選んでから別の記事でもお借りしていたことに気がつきました。こんな日もかるよね、ということで、お時間があれば、ぜひその記事を探してみてください。
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