SixTONES「わたし」全曲感想。
こんにちは。桜小路いをりです。
お待たせしました……!
今回は、SixTONESの7thシングル「わたし」の収録曲について全形態分書いていきます。
表題曲「わたし」はもちろん、カップリングも豪華なので、ぜひ最後までお読みください。
「わたし」
シングルの表題曲。
SixTONESのこれまでの楽曲でも、ジャニーズ全体の楽曲でも珍しい、バラードに全振りした楽曲です。
北斗さん出演のドラマ「恋マジ」挿入歌として解禁されました。
女性目線の歌詞ではありますが、いい意味で中性的な魅力があり、硬派な雰囲気も感じられるような1曲です。
パフォーマンスでは、メンバーが2人ずつ向き合って進んでいく構成が印象的でした。
「ラップなし」「踊らない」というパフォーマンスといえば「僕僕」のスタンドマイクでしたが、今回はドラマ仕立てのような感じでしょうか。
目を合わせたり合わせなかったり、手が触れそうで触れなかったり、細かな仕草まで作り込まれています。
また、「わたし」はワンカットを効果的に使ったMVも印象的です。そろそろSixTONESお得意のパフォーマンスのひとつと言っても過言ではなさそう。
余談ですが、MV撮影の場所にもなっているあのホテル、一度だけ行ったことがありまして……。メイキング映像を見て、「あそこだ!」と勝手に嬉しくなっていました。
「シアター」
初回盤A収録曲。
曲の引力といいますか、一瞬でその世界観に引き寄せるような力がある楽曲だな、というのが第一印象でした。「惹きこむ」というよりも、「引きずりこむ」という感じ。
ショーの前口上のような、歌と台詞の間っぽい歌い方も印象的です。
「Mad Love」のダークさや「Lost City」の雰囲気にも似ているので、次のツアーのセトリ予想をするなら、この曲は一等最初にもってきそうな気がします。(ただ、予想の右斜め上をいくので有名な大男たちなので、また少しひねってきそうです)
曲名は「シアター」ではありますが、「映画館」というより「劇場」のイメージでしょうか。
ちょっと危ない感じも漂っていて、これぞSixTONESというワイルドさもあり、中毒性も抜群の1曲です。
「WHIP THAT -Live from “Feel da CITY”-」
ここからは、初回盤B収録曲。
ここから3曲は、アルバム「CITY」収録曲のライブ「Feel da CITY」での音源です。
「WHIP」の意味としては、むちで打つ、打ち負かす、たたきのめす、たたきつぶす。他にも、〔人を〕励まし元気づける、〔人を〕刺激する、あおる、などの意味があります。
もう音源だけで、スト担さんのモンスター級のペンライト芸が目に浮かんでくるくらい、間違いなく大盛り上がりの1曲です。
個人的に、CD音源ではなかなか聴けない樹さんの力のこもったラップが好きなので、今回音源化されて、とても嬉しいです。
こういうワイルドな曲をやるSixTONESって、生き生きしていて最高にカッコいい……早く「Feel da CITY」のDVDで見てみたいです。
「Everlasting -Live from “Feel da CITY”-」
アルバム収録曲なので比較的新曲なはずなのに、色んなところで披露されているせいで、すっかり定番な「Everlasting」。
「THE FIRST TAKE」、「題名のない音楽会」などで披露されています。出光興産さんのCMソングとしてもお馴染みです。
個人的には、「Lifetime」の第2章のような、アンサーソングのようなイメージの曲。
真摯に、一音一音を丁寧に歌い上げるような、6人の繊細な歌声が印象的でした。
ライブ音源では、もとの円盤の音源のゆったりと広がるような穏やかさに、柔らかさや温かさがさらに加わりつつ、より芯のある雰囲気になっている気がします。
「Good Times -Live from “Feel da CITY”-」
最初の英語の言葉から、すぐに歌声に切り替えるジェシー、さすがすぎます……。
そして、ライブの終盤で披露された楽曲なのに、それを感じさせないくらい楽しげで、ちょっと名残惜しい雰囲気と、「出し切ってやるぜ!」という感じも見えるのは、私の気のせいでしょうか……。
「Lifetime」で壮大な曲で終わったon eSTも良かったけれど、こんなふうにラフな雰囲気で本編を締めくくるのも、これまたSixTONESらしくて素敵だなと思います。
ちょっと余談なのですが、私の中で、ライブ音源って日常生活の中で聴くには少しタイミングを選ぶかな、という印象でした。
しかし、このSixTONESの音源3曲は、いい意味で日常生活の中で聴きやすい雰囲気があり、プレイリストなどにも入れやすいです。
ちょっとテンション高めにいきたいときに、ぜひ。
「オンガク」
ここからは通常盤収録曲。
私の記事をいつも読んでくださっている方にとっては、何回書くんだよ、という感じかもしれませんが、書きます。しっかり書きます。
「オンガク」は仲間との絆、音楽への溢れんばかりの愛情を歌った「音楽LOVEソング」です。
私のnoteでは、「SixTONES『オンガク』は最上級のラブソング」という記事と、「『オンガクへの愛』を感じる曲は、きっと全部『ラブソング』」という記事で紹介させていただきました。
並べてみると、「どんだけ『オンガク』と『ラブソング』を推すんだよ」という感じですが、上半期私が最も感動した1曲と言っても過言ではないくらい好きな曲なので、何卒ご容赦ください……。
「ザ少年俱楽部」では、ナチュラルで爽やかな「おにいさん感」満載の雰囲気で披露されていました。最近は、ちょっと私服っぽい衣装での出演が多くなっていて、かつてスタッフさんの目を盗んで私服でステージに上がっていたというSixTONESのJr.時代の武勇伝を思い出してしまいます。
「セピア」
この曲も好きです。すごく好き。ちょっとレトロな懐かしい雰囲気もありつつ、切なくも温かな印象があります。
英語の曲ももちろんカッコいいのですが、個人的には、SixTONESの「伝える歌い方」がすごく日本語の歌詞と相性がいいなと感じています。
そして、この曲はすごくすごくフルで聴いていただきたい曲です。
ここの歌詞が、とにかく素敵なので。
ちょっと昭和歌謡にありそうな歌詞だな、と思います。
この部分から私が連想したのは、中森明菜さんの「あなたのポートレート」と、薬師丸ひろ子さんの「あなたを・もっと・知りたくて」でした。
不器用さと一途さ、切なさを、どこかあまやかな雰囲気がふんわりと包み込むような1曲です。
「共鳴 -Brave Marching Band Remix-」
初めて聴いた瞬間に「これは好きなやつだ」と思いました。SixTONESのどのアレンジ楽曲も素敵だけれど、ごくごく僅差で、私はこの「共鳴」のアレンジがいちばん好きかもしれません。
オリジナルの「共鳴」の、「情熱」や「緊張感」を抽出してぎゅっと凝縮したような、スリリングな印象のリアレンジになっています。
オリジナルで描かれている「葛藤」を乗り越えた先の世界観が描かれている、と私は推測しています。どこか挑発的なニュアンスが強くなっているようにも思いました。
大好きな「共鳴」が、重厚感も奥行きも増して、大人っぽくなって帰ってきてくれて、すごく嬉しいです。
マーチングバンドの楽器の音が、どこか、はやる心臓の鼓動のようにも聴こえるような。
いつか、このリミックスのパフォーマンスも見てみたいです。
まとめ
毎度のことながらカップリング曲も豪華で、この記事もボリュームたっぷりにお送りすることになってしまいました……。
今回の「わたし」のCDでは、「SixTONESって言葉に説得力があるな」と改めて感じました。
よくインタビューやトークなどで感じることなのですが、それは歌にも通じる部分があるように思います。
歌詞のひとつたりともおざなりにしない、という真っ直ぐさが、今回のシングルではより感じられました。
例年の感じだと、アルバム制作も既に始まっているのかな……。
これから、SixTONESの音楽がどのような広がりを魅せるのか、どのように深みを増していくのか、とても楽しみです!