桜色のオンガク月報(2023年2月)
こんにちは。桜小路いをりです。
今回は、2月の「桜色のオンガク月報」です。
2月は、私がプレイしている「あんスタ」「プロセカ」共に好きなユニットのイベントが開催されていたので、必然的にその音楽が多くなっています。
それもひとえに、素敵な楽曲が多いからこそ。(もちろん他のジャンルの音楽も、たくさんご紹介していきます)
ゲーム音楽に馴染みのない方も、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
最近よく聴いているCD
Vivid BAD SQUAD「RAD DOGS/シネマ」
買っちゃいました、CD。「Vivid BAD SQUAD」のCD欲しいな、と思ってから3日くらい迷って、このCDにしました。曲も好きだし、ジャケットのイラストも好き。
「RAD DOGS」は、ライブが始まる前の高揚感や心臓の高鳴りに呼応するようなイントロがカッコいいです。
冷たさを感じるような音もあるけれど、その中に秘めた情熱まで心に伝わってくるような曲。
個人的に、青い炎のイメージがぴったりです。ぱっと見ただけでは赤い炎より冷たいように感じるのに、実は赤い炎以上のとても高い温度で燃えているような。
「シネマ」は、YOASOBIのコンポーザーでもあるAyaseさんの提供曲。韻の踏み方がとにかく心地いいです。
個人的に、「泣いたり」「がっかり」「悩んだり」「灯り」「通りすがり」と韻を踏むところが特に好き。
そして、今を一生懸命生きる全ての人への応援歌になるような、それでいて力強さの中に優しさのある雰囲気に、いつも励まされています。「終わり」が来ることはどうしたって覆らないけれど、それでも、せめて「笑顔でカーテンコール」ができるように。
今を精一杯生きることを後押ししてくれます。
最近よく聴いている曲
Vivid BAD SQUAD×鏡音リン「街」
プロセカの中でVivid BAD SQUAD(通称ビビバス)の「キーストーリー」となっているストーリーは全部読み終えたのですが……私は「街」が書き下ろされたときの白石杏ちゃんのストーリーが、いちばん印象に残っています。
音楽が溢れる街「ビビッドストリート」に杏ちゃんが寄せる想いや、周囲の人との関わり合いがとても優しくて、お布団の中で読みながら「いいなあ……!」とひとりでジタバタしていました。(そして、杏ちゃん、すごくカッコいいし可愛いキャラクターだなと思います。カッコいい女の子に憧れる今日この頃です)
ビビバスのメンバーの姿に胸を打たれて、ビビバスモチーフのネックレスも予約してしまいました。届くのが楽しみ。
春猿火×ヰ世界情緒「牢獄」
春猿火さんとヰ世界情緒さんは、どちらも歌声に艶と上品さがあって、お二人の声が重なったときの美しさと言ったら、たまりません。
まさに「化学反応」という感じ。お二人のもつ魅力が、混ざり合って絡み合って、より眩しく鮮やかな世界観を紡いでいるような気がします。
「牢獄」は、絢爛で艶やかな雰囲気もありつつ、凛然とした気高さも感じるような1曲。
最後に、ずっ、と不穏な「陰」のほうへ引っ張り込まれるような余韻の持たせ方も素敵です。
気づいたら毎日リピートしていました。
イラストも陰影がはっきりしていて、色鮮やかで素敵です。来月もリピートする予定。
花譜 feat. 可不「朝日」
花譜さんと、その音楽的同位体の可不ちゃんの楽曲。作詞作曲はカンザキイオリさんです。
お二人の声の重なり方が本当に綺麗で、そのハーモニーは柔らかな朝日がカーテンの隙間から射し込んでくるような印象があります。
そして、不完全な「人間」として存在する花譜さんは、「自分のどこかに綻びがあるのでは」と、曲の中で「間違いがあれば言ってくれ」と歌います。
対して可不ちゃんは、完璧に歌を歌い上げる「機械」なので正しさを追い求め、「正解があれば言ってくれ」と歌う。
歌詞にもそんな違いが出ていて、切なくも美しいです。(そして、可不ちゃんが「普通の女の子でよかった」と歌うのも、ぐっと来ちゃいます……)
MVの構成も、現実の街の中で歌う花譜さんが、バーチャル空間で歌う可不ちゃんを迎えに行くような展開になっています。ストーリー性があって素敵です。
香椎モイミ「初恋日記」
この曲、私はヰ世界情緒さんのカバーで知りました。
オリジナルの音街ウナちゃんの声もすごく好きです。(そして香椎モイミさん、アルバム「偏愛」の配信もおめでとうございます……!)
恋に浮かれる気持ちと、そこに深い陰を落とす「闇」と「病み」の雰囲気の塩梅が、バランス感覚が本当に素敵です。
もし、もっと「ヤミ」の要素が濃かったら、この独特の無邪気さや、無邪気だからこそ感じる淡い狂気のような印象が薄れてしまう気がします。
そして私は何より、モイミさんの紡ぐ、主人公の想いを繊細に反映した歌詞が大好きです。(あわよくばSixTONESに楽曲提供をぜひ……と、ひそかに思っています)
Eve 「Ruby Love」
「あんさんぶるスターズ!!」のバレンタインイベント楽曲その1。
「Eve」の歌声は、聴いていてとても耳心地が良くて、書くたび語りたくなります。声の「芯」の部分で共鳴するような、本当に綺麗なハーモニー。
そして、このMV、一貫してファンに囁きかける印象を残しつつも、「この世界に互い以外いらない」とでも言うような、二人の唯一無二の世界観があって素敵です。(そして、仕草や視線の動きも自然で、技術の進歩を感じます……)
振付や二人の表情も含めて艶のある雰囲気ですが、歌声が柔らかくて優しいので、色っぽさの中に透明感があります。
Adam 「Melting Ruge Soul」
「あんさんぶるスターズ!!」のバレンタインイベント楽曲その2。
上品さと格式高さ、何より強者の余裕を感じるMVと曲に、Eveの「Ruby Love」と併せてたくさん聴いています。(この2曲は続けて聴きたくなる)
特に「絡めとってしまって」のところの茨くんの高音、聴くたびに「すごいな……」と思っています。
意地でもファルセットを使わない感じ、個人的に「付け入る隙を与えない」という印章で解釈一致です。
「Adam」と「Eve」、そしてその2組が合体して成る「Eden」については、今月投稿した下の記事で詳しくご紹介しています。
よろしければ、こちらもぜひ。
ClariS 「ALIVE」
アニメ「リコリス・リコイル」のオープニング。
(「リコリコ」新作アニメーション制作決定おめでとうございます! 続報が楽しみです。)
Spotifyのシャッフル再生で久しぶりに聴いて、またハマってしまいました。
1番の出だしが「利己的」、2番の出だしが「リスク」で、最初の2文字を取ると「リコリス」になるのが、すごく粋だなと思います。
そして、「リコリス」は作中、誰にも知られず、常に死と隣り合わせで任務をこなす女の子たちとして描かれています。
でもこの曲では、「夢はある」「眩しい道を歩いていこう」など、曲名の通り「生きること」を選び取っていく姿を感じる歌詞が散りばめられていて。
そんなところも、ぐっと来るポイントです。(考察記事、出そうかな……)
SixTONES 「Chillin’ with you」
新曲「ABARERO」と同じ6人の曲とは思えない、チルなこちらの楽曲。
今月はコーヒーショップでお茶をすることが多くて、その度に聴いていました。
SixTONESって、「Telephone」とか「Call me」とか、「電話して」「連絡が欲しい」と歌う曲がいくつかあると思います。
なのにこの曲では、「Put your phone silent mode」って歌うんです。「君さえいるならどうでもいい 2人きりの穏やかなこの時間を大切に過ごそうよ」という感じが……胸キュンです。
「ABARERO」のカップリングにもチルな曲がいくつも紹介されていたので、そちらも期待大。
さらに、「Chillin’ with you」と「人人人」の、大好きな「PLAYLIST」のパフォーマンスの際の音源もCDに収録されます。久しぶりに全形態買いの予定。
今から楽しみです。
まとめ
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
ゲーム音楽を聴くようになってから、今まで知らなかったジャンル、あまり触れてこなかった世界観に浸る機会が多くなりました。
お陰さまで、私の創作意欲も枯渇することなく、「書きたい」気持ちをゆるゆると持ち続けられています。
なかなか書けない……という方は、「書きたい」と思うコンテンツに触れる機会を増やすといいかもしれません。
先月から始めた「桜色のオンガク月報」。皆さんの、毎月の楽しみにしていただけたら嬉しいです。