私の「秋うた」プレイリスト(2023年版)
こんにちは。桜小路いをりです。
先日、朝起きてぼうっとしていたとき、窓から吹いてきた涼しい風に、思わずはっとしてしまいました。
長袖のブラウスやカーディガンを引っ張り出してきて、そろそろ新しいジャンパースカートが欲しい……なんて考えながら、慌てて秋支度をしています。
ということで、今回は「秋うた」プレイリストのご紹介です。
夏がゆるやかに終わり、秋が深まるまでの季節の移り変わりを、時間経過と共に、プレイリストに落とし込んでみました。
ぜひ最後までお付き合いください。
中森明菜「トワイライト−夕暮れ便り−」
ドラマチックなイントロと、「こめかみには夕陽のうず」という印象的なフレーズで始まる、「トワイライト」。
私は、まだほんのり夏の名残が残る、秋の入り口の日の夕暮れをイメージしています。
情感たっぷりな明菜さんの歌声と、真っ直ぐながら繊細な歌詞が大好きです。
特にここの2行の歌詞。「こめかみ」から急に「海」にカメラのカットが変わる大胆な展開になっていて、歌詞だけでも臨場感があってドラマチック。
何度もリピートしてしまいます。
上白石萌音「夕陽に溶け出して」
私の去年の「秋うた」プレイリストにも入っていた、上白石萌音さんの「夕陽に溶け出して」。
萌音さんの歌声は、温かくて優しくて、少し肌寒くなってくると無性に聴きたくなります。
夕陽や柔らかな光を歌声にしたら、きっと萌音さんの声になる。そう思ってしまうくらい、心をほっと和ませてくれるお声です。
上手くいかないこともあるし、自分がちっぽけに感じることもあるけれど。
それでも、この曲を聴くたびに、歩幅は小さくても一歩一歩を踏みしめて進んでいくことが大切だと、教えてもらえる気がします。
ヨルシカ「斜陽」
ヨルシカの曲は、そのどれもにノスタルジックな寂しさと切なさがかすかに匂い立っていて、特に夏の終わりから秋にかけてたくさん聴きたくなります。
この歌詞を思いつくn-bunaさんには、この世界はどんなものに見えているんだろう……と、思わず唸ってしまいます。
どこか儚くて、でも鮮烈で、まさしくもう間もなく夜に溶けていくお日様のような。
「斜陽」を聴くたびに感じる胸の苦しさは、「今日という日はもう二度と来ない」とふと気づいたときの切なさに似ている気がします。
Orangestar feat. 初音ミク「回る空うさぎ」
しっとりとした懐かしさを感じる、どこか童謡のような曲調が素敵な「回る空うさぎ」は、個人的に秋の夜長にいちばん聴きたいボカロ曲です。
この曲の初音ミクちゃんは、背中合わせに座って静かに励ましてくれるような声が印象的。
振り向いて触れたら、すっと消えてしまいそうな儚さがあります。
Orangestarさんの曲は、どれも果てしない透明感と優しさがあって、でも、そこにきらりと光る強さも感じて。
何度だって、リピートしたくなります。
「回る空うさぎ」は、こちらの花譜さんの「歌ってみた」もぜひ。
wotaku feat. 初音ミク「オルメタ」
最後は、濃密な闇が広がる秋の夜に聴きたい楽曲。
吸血鬼の女の子の物語が描かれた1曲になっています。
私は、こういうメルヘンでダークな雰囲気の曲が大好き。
特にここの歌詞、何度読んでも溜め息が出てしまいます。
「あなたはもう吸血鬼になってしまったの」という言葉を、「夜の闇でだけ息が出来るのよ」と、こんなに綺麗に、ドラマチックに表現できるwotakuさんのセンスが何より素敵。
ハロウィーンっぽい印象もあるので、これからの季節にぴったりです。
まとめ
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
陽が傾いて、鮮烈な夕陽が空を照らして、夕焼け空が段々と深い色に染まっていって、月が出て、夜の闇が濃くなっていく。
そんな時間経過をイメージして、プレイリストを組んでみました。
さりげなく、秋はもうすぐ傍にある夏の終わりから、秋がいっそう深まった頃までの季節の移り変わりも、少し意識してみたつもりです。
皆さんの素敵な秋に、ほんのり彩りを添えられるような記事になっていますように。
どれも選りすぐりの「秋うた」ですので、ぜひ聴いてみてください。
この記事が参加している募集
最後までお読みいただき、ありがとうございました。 私の記事が、皆さんの心にほんのひと欠片でも残っていたら、とても嬉しいです。 皆さんのもとにも、素敵なことがたくさん舞い込んで来ますように。