『シンデレラ』がモチーフの曲のプレイリスト
こんにちは。桜小路いをりです。
今回は、私の趣味全開のプレイリストのご紹介です。
かねてから「童話モチーフの曲のプレイリストを組みたい」と考えていたのですが、手始めに比較的曲数の多そうな『シンデレラ』をテーマにしたいと思います。
全部、私のお気に入りの曲ですので、ご多分に漏れず私の「好き!」の想いがいっぱい詰まった記事になりそうです。
各曲で『シンデレラ』がどんなふうに捉えられているのかも考察していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
King&Prince「シンデレラガール」
キンプリことKing&Priceのデビュー曲。
日付が変わるより早く帰ってしまう恋人を「シンデレラ」に喩えた、思わずキュンとしてしまうフレーズが散りばめられています。
私は2番のここの歌詞が特にお気に入りです。
この曲の「シンデレラ」は、健気で無邪気で、天真爛漫な感じの女の子なのかなと思います。
宝石のように誰の目から見ても価値のあるモノではなくても、それに詰まった思い出に自分なりの煌めきと美しさを見出すような。私の中では、そんなイメージです。
Switch 「Magic for your "Switch"」
お次は、あんスタのユニットのひとつであるSwitchの楽曲。
Switchは「魔法使い」をモチーフにしたユニットです。
「魔法」って、ほんのひとときの夢を見せるためのもの、というイメージでしたが、この曲で歌われている「魔法」は「自信や魅力を引き出すお手伝い」というイメージのように思います。
「シンデレラ」にかけられた「魔法」は外見の輝きをプラスするものだったけれど、Switchの3人がかける「魔法」は、その人の内面にある輝きを引き出すもののように感じました。
この曲を聴くとなんだか足取りが軽くなるので、落ち込んだ日の朝におすすめです。
莉犬×るぅと「エンキョリクライ。」
こちらは、遠距離恋愛の切なさを歌った1曲です。
ここでの「シンデレラ」は、まだ一緒にいたいのに離れなければいけない恋人のことを喩えているように思います。
「カボチャの馬車」も、魔法の効果が消えてしまえば「馬車」から「カボチャ」に変わってしまうものです。しかし、そんな「カボチャの馬車」で恋人のもとに行く、ということは、馬車がカボチャに戻っても構わない、どこにも帰らずに恋人のいる場所でずっと一緒にいる、という意味になるのではないでしょうか。
随所に童話のモチーフが散りばめられていて、真っ直ぐな歌詞に思わずキュンとしてしまいます。
n-buna「ルラ」
次は、少し趣向を変えてヨルシカのコンポーザーを務めているn-bunaさんのボカロ曲。
n-bunaさんの初音ミクちゃんは、ちょっとおねえさんっぽいといいますか、大人っぽい感じの歌声が印象的です。そして、発音が限りなく人間に近くて驚かされます。
童話の中の「シンデレラ」には待っているだけで幸せが舞い込んでくるのに、自分は今の目の前の生活だけで精一杯。昔は憧れていた「シンデレラストーリー」は、自分のもとには訪れない。
でも、それでも夢見ることをあきらめきれない。そんな想いが歌われているように思います。
綺麗ごとなんて知ったことか、というようなどこか厭世的な歌詞ですが、ミクちゃんのこの歌声で、この曲にのせて歌われることで、不思議と重苦しく感じません。本当に魔法みたい。
doriko feat.初音ミク「ロミオとシンデレラ」
お次は、私の記事でも以前、花たんさんのカバーでご紹介したこの曲。(公式の動画が見つけられなかったので、プロセカのMVで失礼します。)
この曲の「シンデレラ」は、自分から幸せを引き寄せられる女の子というふうに描かれている気がします。流されるまま、悲劇に巻き込まれてしまった「ジュリエット」とは対照的な存在です。
自分を一瞬しか幸せにしてくれない魔法の抜け穴を突いて、わざとガラスの靴を置いていき、「落とした」と嘘を吐いてでも自分の手で幸せを掴み取る。計算高くて、すごく華やかな女の子なんだろうなと思います。
きっと、「ジュリエット」も思わず憧れてしまうくらい。
先ほどの「ルラ」と並べてみると、同じ「シンデレラ」でも真反対だなと感じました。「ルラ」の「シンデレラ」は幸せが訪れるのを待っていただけ、対して「ロミオとシンデレラ」の「シンデレラ」は、幸せを掴み取る機会をうかがっていたような印象です。
DECO*27「シンデレラ feat. 初音ミク」
ボカロ曲が続きます。ご了承ください……。
こちらは、言わずと知れたDECO*27さんのヒット曲。
「シンデレラ」になりきれない、引っ込み思案な女の子の心情が歌われています。
魔法使いにお膳立てしてもらっても、この曲の主人公の女の子なら王子様を前に逃げ出してしまうんじゃないかな……なんて考えてしまうような、どこかいじらしい1曲です。
恋愛に対して臆病になってしまう、好きな人の前では「もっと可愛くなりたい」と思ってしまう乙女心がポップに歌われています。さすがDECO*27さん、中毒性抜群です。
まとめ
ボカロ曲多めになってしまいましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
たくさんの楽曲のモチーフになっている『シンデレラ』、色んな人に、ずっと愛され続けている童話なんだなとしみじみ感じます。
かく言う私にとっても、『シンデレラ』は、物語がもつ力を教えてくれた大切な童話のひとつです。
これからも、色んな視点でプレイリストを組んでいきたいと思っていますので、楽しみにお待ちいただけますと嬉しいです。